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今西えま
2024年5月16日 11:49
悲しいときに泣けなかった。その〈悲しみの余白〉はいったいどこへ向かうのでしょう。怒れなかったときの〈怒りの余白〉は?喜びたかったときにできなかった〈喜びの余白は〉?そんなものを持て余しているからわたしはこんな風に詩のようなものを書いているのかもしれない。ある人は歌を歌い、ある人は絵を描くのかもしれない。感じたものは感じたままに受け止められてはじめて成仏するとわたしは
2024年4月18日 13:53
なりたかった私はどこへ手を伸ばした瞬間いつもシュワッと消えてゆく「今日の天気はくもり時々炭酸シャワー。お出かけの際はカッパを忘れずに。弾けて消えないようご注意ください」何人もの私を見送ってきただろうこれが最後なんて決められなかったこわかったのは私どんな自分にも自信がなかったでもほら空を見上げると浮かんだ泡の数だけ“夢”が出会いと別れみたいにくっついたり離れたりしなが
2024年2月15日 22:16
大切なものが増えて臆病になった手の届くところにいないと憂いはなんて果てしなくその先には一番見たくないシナリオ失うことを恐れる心がなにかを必死で守ろうとするだって私は弱いから愛する人を守れなかったらいつまでもいつまでも後悔するでしょうひとたび哀しみの津波に飲み込まれたらきっともう浮上できない私の時計は完全に止まってしまう雪が解けて 春が訪れてもずっと水の底止まっ
2023年12月25日 15:42
パチパチパチパチ……枝から離れた枯葉たちパチパチパチパチ……肩や背中をたたき合いながらくるくるくるくる落ちてゆくパチパチパチパチ……“今年もお疲れさまでした”“また次の春に 新芽になって会いましょう”