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散文 愛せなかった彼女たちへ
愛せなかった彼女たちへ
恋に恋するように、思い出を恋しがっていた
夏が翳り秋がゆっくりと忍び寄る。
ほんのりと秋の香りが鼻を掠めると人肌が恋しくなる。
恋に恋していた。心に空いた大きな穴を埋めるように彼女を求めていた。
彼女では埋まることのないポッカリと空いた穴。
まだ穴は空いたままだ。
運命。
彼女は最初からわかっていた。
その所為か離れていく時も静かに居なくなった。
もう彼女の顔もぼん
Z
Zの連続。 zzzzzzzzzz
終わりなのに終わらない。
文字のごとく カクカクカクと
降りていく。 カクカクカク。
終わらない。
終わりのないカクカクカク。
終わりのない眠り。
カクカクカク。
散文『果てからの景色』
手のひらに載る小さな白い粒
どれくらいの時間こうしていたのだろう
汗で左手の小さな粒と右手のコップに違和感を感じる。
そんなことを考えていたら、次の瞬間には全てが胃に収まっていた。
止まらない。止められなかった。
どうしてここまできてしまったのだろう。
どこかで止まることもできたはず
それでも、止まることができなかった。
色んな思いが込み上げる。
涙が頬を伝う。
結局 どう生き
散文『ぐちゃぐちゃに』
わかんない
突然の事だからあたまもこころも
追いつかない。
どこまでが本当でどこからが嘘なのか
そもそも嘘なんてないのか
言葉に含まれる意味
含まれない意味
ここ1ヶ月くらい考えないようにしていた
でも、それも限界が近い
わかり合いたいけど
話ができない
殺すならいっそ
ひとおもいに殺してほしい
ゆっくりと死が近づくのを待たないで
あなたの優しさは僕への毒
雨の日なんか解毒が追いつかないから
毒に