Photo by take_futa 散文『口づけ』 5 ヘイズ ケストナー 2022年5月24日 10:00 彼女の柔らかくて小さな唇花束のように色とりどりの花の香りを放つ髪の匂い頬に触れる小さな手感触を確かめながらも夢の中にいることを心は知っている。お願い。あと少しだけ、少しだけ彼女といさせて欲しい。そう思うと同時に目が覚めた。カーテンの隙間から夏空が覗いている。外の陽気とは裏腹に暗く湿った気持ちに押しつぶされながら彼女の残像を追いかける。 ダウンロード copy #生きる #恋 #散文 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート