散文「あれから」

あれから

あれから1年が経った。

あっという間の1年。

もう君はいない。

でも、夜になると僕に語りかけてくる

何かを伝えようとしている。

でも、何を伝えようとしているのかわからない。

二人の関係みたい。

そこにあったことは確かだけど

何があったのかはわからない。

だんだんと君のことを忘れていく。

雨ざらしのポスターのように

だんだんとくすんでなんだったのかもわからなくなる。

忘れていく。

思いも面影も。

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