見出し画像

私の行動を左右するもの

5時半に目が覚めたのに、二度寝して9時まで寝てしまった。
こんなに天気良いのに。
もったいない。

「だけど、いいよ。」
身体が重かった。頭はなんとなく目が覚めているんだけど、体がついていかない。そういう時は、思い切ってダラダラする。

後悔したり、罪悪感を持つ自分に、
「そうだね、ダメだって思うよね。意志が弱いって思ったんだね。」
って寄り添う。

そして声をかける。

「大丈夫。起きれたら起きよう。」



「私なんてダメだ。なんでこんなダメ人間なんだろう。他の人はちゃんとできてるのに。怠け者で、出来損ない」
最近、思うように動けない理由の一つに、自己否定があると実感している。そもそも、体力や、疲労によって動けない事は誰にでもある。
そこから比較的すぐに回復する時と、回復に時間がかかったり、特に負のループにおちいる時の間には、"自分への声のかけ方(思考癖)"に大きな違いがある。

"頭の中の無意識に浮かんでくる言葉、声、考え。"

私の頭の中は、否定の言葉が浮かんできやすい。
一見うまく行っているような時でも、悪いことが起きていないときでさえも、否定や悲観、被害的な思考が浮かびやすい。その後に来るのは罪悪感だ。この罪悪感が、私を負のループ、いわゆる、いつものお決まりのうまく行かないパターンに引き戻していく。

"私の頭の中には否定の言葉が浮かんできやすい。"

それを、意識的に気付くことが負のループから離脱する一つ目だと思う。
私って悲観的だから、自信ないから、と自分自身の何かを明確に自覚しているかのように話す人は意外と多い。昔の私も、そう話していた。

「私は自信がない。」

自分自身のことはわかっている、自信がないと自覚している、かのように。
だけどこれって、フワッとしている。漠然とした不安に似ている。そして、どこかあきらめや他人事のようにも感じる。
自信がないからできないのは仕方ない。自信がないから周囲とうまく行かないのは仕方ない。どうして社会は、自信がない人に冷たいんだろう、そういう考えにまでたどり着く。

「どうしようもできないんだ。どうせ私なんて、いない方が良いんだ。自信がない私は何もできなくて、受け入れてもらえないから。」


"私の頭の中には否定の言葉が浮かんできやすい"
"私には自信がない"

同じことのように見えるけれど、私の感覚としては、この二つには大きく違いがある気がした。

"私の頭の中には否定の言葉が浮かんできやすい"
私の頭の中には、否定も肯定も中立も、いろんな言葉がある。その中でも、私の頭の中には、否定の言葉が浮かんでくる頻度が高いのか。

これってなんとなく、冷静に自分を俯瞰してみているような感覚だと思う。
立ち止まって、ちょっと冷静に、私って普段からこういう風に考えてること多いな。他の出来事に対しても、同じように捉えてること多いな。
自分の傾向に気づく感じ。
"今、私はこう感じた"という、現実を生きている感覚。
私の頭の中には、否定も肯定も中立も、いろんな言葉がある。その中でも、私の頭の中には、否定の言葉が浮かんでくる頻度が高いのか。
この否定の言葉って本当にそうなのかな?

他の可能性への思考の余地がある感覚。

「朝起きられない私はダメだ。あっ、また否定な言葉が浮かんでる。9時には起きられたし、体も疲れている感じがあるし、ゆっくり休めて、自分をいたわれてるんじゃないかな?それっていいことじゃん!」

"私には自信がない"
一方で、「私は自信がない」は極端で、冷静さに欠く。癇癪(かんしゃく)に近い感覚。私の中には、自信はない。1mも一つもない。自信があったことはない。私には、「自信がない」という感覚しかないという、極端で偏った思考。他の可能性が考えづらく、立ち止まれず、立ち止まったら動けないような感覚。自分のことも、自分の周囲も自分を取り巻く環境のことも見えていない。見ようとすることさえ困難だ。

「私は自信がない。いつもそうだ。あの時も自信がなくて失敗した。自信がないのは朝起きられないせいだ。今日も自分の意思が弱くて起きられなかった。こんな私は、何もできない。何もする資格がない・・・。」

突発的で、それ以外の可能性への余地がない。行き詰まりを感じる、出口のない迷路。袋小路のネズミ。

自己否定は次の自己否定の感情を生む。記憶から、自己否定できる過去の経験を引っ張り出してくる。
「ほらね、お前ダメだろ」って。
だけど、この気持ちも、もっと奥の"本心"がある。人のココロ(脳)って奥深い。


ちょっと前までの私は完全に後者だった。正確には、前者と後者を行き来している。そして、後者の自分でいる期間が減ってきているように思う。


自信がないと思うことが悪いことではなんだと思う。
大切なのは、今の感覚。
それは、「私は(いつも)自信がない」のではなく、
「私は今朝、起きられなかったから、自分がダメだと思って自信がないと感じた」という感覚。
具体的な自分の気持ちに気づく。考え方や捉え方の傾向に気づく。
そして事実に気付く。その先に嫌な気持ちを感じることもできるし、いい気持ちを感じることもできる。状況にどう反応するか、どう感じるかは自分で選べる。選ぶと決めたなら。


面倒くさいし、時間もかかる。自分のココロに向き合ったり、自分の思考の癖、パターンを知るって大変。だけどいずれ、この気づきで起きる小さな変化が、必ず10年後の自分を大きく変えていると信じている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?