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歴史・郷土史・民俗

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#歴史

【民俗・歴史】親鸞と虎石

【民俗・歴史】親鸞と虎石

●日本中に「虎石(とらいし、とらがいし)」と称される岩石がある。その中には真宗に関係あるものもある。

① 大谷祖廟の虎石
親鸞遺愛の石で、遷化された京都市中京区善法院の井戸から掘り出され、茶色で虎が伏せているように見えたところから名づけられた。善法院が後に聚楽第の造営地となったため、虎石は伏見区深草の宝塔寺に移されたが、山科の西念寺門徒の中村半三郎が虎石を宝塔寺より買い取り、1709(宝永6)年

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垂水島津家関係の史跡

垂水島津家関係の史跡

鹿児島県垂水市はかつて垂水島津家が治めていた。
そのうちの一人、島津久信にまつわる史跡を紹介する。

島津久信は、鹿屋にて、おきんという美少女に惚れて家に毎日押しかけて口説いたという。

しかしおきんに拒否されると逆上し、大きな瓶に彼女を縛って入れて、更にムカデ、クモ、カエル、マムシ、毒ヘビなどを入れた。
そしてその瓶を沼の真ん中に置いて、おきんさんは七日七夜叫びながら死んでいったという。悲鳴はず

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【歴史】地元の戦争史跡

【歴史】地元の戦争史跡

鹿児島県垂水市、柊原小学校周辺の戦争史跡

垂水は昭和 20 年 8 月 15 日、アメリカ軍による空襲を受け、市内の全域が焦土と化しました。柊原(くぬぎばる)においては、現在の錦町に海軍航空隊の軍事基地があり、国道に面して「垂水海軍航空隊之碑」という大きな石碑が目を引きます。

元柊原公民館長であられた中島純昭氏が、昭和 19 年から 20 年にかけて、実際に見聞きしたことをまとめた記録である、

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【民俗】鹿児島県垂水市の庚申信仰

【民俗】鹿児島県垂水市の庚申信仰

垂水市、新城の田平の入り口、水之上の今川原、柊原の上比良などには、こけむした庚申の石像があって、今も大事に祀られています。

庚申(こうしん・かのえさる)とは、干支( かんし・えと )という、六十を周期とする数の括りで、暦法や方角を表す際に用いられます。

干支は、十干( じっかん/甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸 )と、十二支( じゅうにし/子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥 

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【民俗レポ・仏教】ブッアガイの機会を得た所感

【民俗レポ・仏教】ブッアガイの機会を得た所感

※有料記事ですが、民俗や伝統行事に関しては、無料部分までで充分書かれています。ですので、自分でいうのもヘンですが、民俗や伝統行事に興味のあられる方は、購入されないことをおすすめします。有料の後半部分は自分の感想ですので、そっちも読んでみたいと思ってくださった方は、ご購入くだされば幸甚です。

二〇二一(令和三)年八月二十七日、柊原の伝統習俗で、今はあまりされなくなってしまった、「仏あがい(ぶっあが

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