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エッセイ

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文章をまとめています。 トピックは、様々です。 意識の状態の良いときに生まれてくる、呼吸の通った文章を残せるようにと思っています。
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#多様性を考える

言外につたわるもの

言外につたわるもの

言葉とは別に、つたわるものがある。

言葉ではこの人はこう言っているのだけれど、本当に思っていることは、こういうことだな…

そんなこと。

それは、行動といっしょに表現されることも多い。

たとえば、子どもが親になにかを訴えたいとき。

小学生の万引き、とかを例に出したらわかりやすいかもしれない。

その子は、自分をみてほしい。

自分に関心を持ってほしい。

頭ごなしに「正しいこと」を押しつけ

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自分が不在

自分が不在

だれかを憎いと思う時、そこには自分が不在になっていることが多いと思う。

自分が不在になる、というのは、自分の取りえた(でもやらなかった)行動にたいする責任だとか、自分がなにかのメリットと引き換えに選んだデメリットの、そのメリットの部分を"忘れて"、

一方的にデメリットの部分だけを見て、その責任を相手に一方的に転嫁してしまう、ということ。

問題をすり替えている、ともいえる。

だれかが自分をみ

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関心をもってもらうことなしには、喧嘩もできない

関心をもってもらうことなしには、喧嘩もできない

むかし、江原啓之さんがご自身の著書のなかで、こんなふうにおっしゃっていた。

「意味があるから生きるんじゃない。生き抜くことに意味がある」

江原さんの本は、私が人生の迷い子となっていた時期(生きてる限り、人はいつも迷い子と思うけれど)、よく読んで勉強させていただいていた。

講演会にも、2回足を運んだ。

時代の寵児となられていた方なので、色々と人からの念もたくさん受けたりして、大変なこともおあ

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"絶望"がひらいてくれる新しい世界

"絶望"がひらいてくれる新しい世界

自分の個性を否定される人ほど、可能性に満ち満ちているのではないかと思う。

最近まで、ある都内のホテルの最上階のラウンジで給仕の仕事をしていた。

と、過去形なのは、この仕事で得られるメリットよりも、デメリットの方が上回った、と私自身感じたから。

この理由については、置いておく。

この仕事の面白かったのは、やはり、人間観察。

これに尽きる。

飲食の仕事をしていて、一番面白いのが、これ。

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"結婚"ってなんだろう?

"結婚"ってなんだろう?

婚姻制度も、人間を管理するための一つの方法だと思う。

性の管理を社会システムのなかに組み込みことは、重要だろう。

"家族"には、色々な機能が期待されていると思う。

昔は、"結婚"といえば、家同士の取り決め事。

親の決めた相手と結婚するのが、日本でも"普通"のことだった。

結婚式当日に顔を合わせた人が、自分の生涯の伴侶となる、ということさえあったかもしれない。

今は、"恋愛結婚"が"普通

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