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生きている限りバッドエンドはない。だから明日も走り続ける。
ひたすら部屋の中にいてもわかるほどに、季節はめぐった。
部屋着に降格したTシャツに着替え、生ぬるい空気を外に放つ。窓を開ければもう、すっかりと夏のにおいだ。
感性が死ぬ危機感というのはこういうものかと、宙を見つめていた数日前。
もう久しく、自分のための文章を書けずにいることに気づいてしまった。
仕事で書くこととは別に、溢れ出す感情を好き勝手に言葉にして残してきたこのnoteも、最後の記事を書い
お願いだから、もう少しだけ。
「真夏のピークが去った 天気予報士がテレビで言ってた」
フジファブリックが歌うこの曲が、9月に入ってから頭を離れない。
先週の土曜日の最高気温は33℃。去ったと思った夏は、意外としぶとく居座っている。まだまだ終わりたくないらしい。
この日のみなとみらいは、アカペラを歌う大学生や、よさこいの衣装を身にまとった人たちがたくさんいて、にぎやかだった。先月来たときは、ピカチュウがたくさんいた。月に一
わたしは、何に怯えているのだろう。
「素敵な人」がわからなくなってしまった。
素敵だなと思う人はたくさんいるはずなのに、「素敵な人」は誰かと聞かれると、さっきまで浮かんでいた顔たちはぼんやりと霞み、思うように言葉が出ない。
胸がざわざわとして不安になる。
わたしはいったい、何に怯えているのだろう。
◆ ◆ ◆
第4回目の「言葉の企画」の課題で、「あなたの素敵な人について書いてください」というお題が出たとき、思い浮かんだ人は何
いつか、とびきりスペシャルな名前をあげる。
もうすぐ、梅雨明けだ。雨のにおいから、すこしずつ夏のにおいに移り変わっていくのを感じる。
帰宅後、昼間にたまった部屋の生ぬるい空気に耐えられず、エアコンをつけて涼んでいたら、だんだん寒くなってきて電源を消した。するとたちまちむわんとした空気が身体にまとまりついてきて、また電源をつけた。でもまた寒い。
つけては消して、消してはつけて……
小一時間、そんなことをもう何度も繰り返しているのだけど、
嘘と後悔を積み重ねたらいつか心が死んでしまう。
平日よりも少し早く起きて、ひと月ぶりのドキドキと少しの不安を胸に抱えながら、副都心線に乗り換える。
運よく目の前の席が空き、うとうととしながら電車に揺られること1時間。
大粒の雨が降りしきるみなとみらいは、いつもより蒼く見えた。
◇ ◇ ◇
先週の土曜日、BUKATUSDOで「言葉の企画」の2回目が行われた。
今回のテーマは「企画書に触れる」。
事前課題で提出した71人の企画生の企画書
何者かになんて、なれない。
「何者かになんて、なれないですよ」
その一言で、メモをとっていたわたしははっと顔を上げた。それだけでちょっと泣きそうになってしまうくらいに、まっすぐに胸に届いた。
あとに続いたのは、「あなたは、あなたになるんです」という言葉だった。
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先週の土曜日から、「言葉の企画」という講座に通い始めた。
コピーライターの阿部広太郎さんが講師をつとめる、月1回半年間にわたる講座だ。「企画