【失墜】日本脱出したいから留学→燃え尽き症候群まっしぐら!?留学先で目標を失った時の対処法
こんにちは、語学の裏設定のゆうです。今日は単に「日本を出たい!」という思いで留学に踏み切ってはいけないというお話です。
理由は簡単です。
人間は目標があると頑張れる生き物ですが、日本を出ることが目標の場合、飛行機を降りた瞬間に目標が達成されてしまい、頑張る意欲を失ってしまうからです。
目標を失って、頑張る気力が出ないことを燃え尽き症候群、英語ではバーンアウト (「燃えた」を意味するburnと、「完全に」を意味するout)と呼び、留学先で起こってしまった場合、留学という貴重な貴重な時間を棒に振ってしまいかねません。
そんなわけで、本記事を
留学前の皆様は留学を見直すキッカケとして、
現地で燃え尽き症候群に困っている皆様は立て直しの第一歩として、
ご活用して頂けたらいいなと思って書きました。
ポイントを3つにまとめると、
実は筆者自身も、日本を出たいがために英語の勉強をし海外渡航してしまい、やはり渡航先で燃え尽き症候群に悩んだ経験があります。決して自慢できるような経験ではない上に、ブログに公開するのがはばかられるくらい恥ずかしいのですが、それでも同じ日本人で留学に挑戦して苦しんでいる誰かにとっての道標になれるのなら幸いです。
1.留学先での燃え尽き症候群チェックテスト
燃え尽き症候群とは、もともとアメリカの精神分析学者、H・フロイデンバーガーという人が名付けた症候群で、検索すれば対象法を紹介したページは多く見つかりますが、
留学に関する燃え尽き症候群に特化したページはありませんでした。
そこで、ちょっと主観的かもしれませんが、今まで出会ってきた人を参考に燃え尽きているかどうかのチェックリストを作ってみました。
オーストラリアに4年滞在してきて、モチベーションがずっと高い人にも、来てすぐなのに輝きを失ってしまった人にも、しばらくしてから下降気味になってしまった人にも数多く出会い、だいたいこんな感じだったな、という記憶を頼りにして作ったので100%正確だとは言えませんが、参考程度にはなると思います。
特別警報レベルに当てはまり、なおかつ他の項目が4つ以上当てはまっていると早急な対策が必要だと言えます。本記事で対策を練りましょう。
特別警報レベルに当てはまっていないけど、他の項目が4つ以上当てはまっている人はバーンアウト予備軍か、周りに流されて留学が遊学になっていることでしょう。本稿で気を引き締めましょう。
全然大丈夫!という人はこの記事は必要ないですが、もし周りに炭酸の抜けたコーラみたいに魂が抜けているお友達がいてなんとかしたい!とお思いでしたら是非続きを読み進めてみてください。
2.自己分析をする
留学中のバーンアウトは留学後に自分が何者になりたいかが不明瞭であることに起因しています。
言い換えたら未来の自分像の欠如ですが、
そもそも、過去と現在の延長線上に未来が成り立っているので、現在の自分の立ち位置が分からなければ未来の計画はできません。
これには、どうして・どうやって自分が現在の立ち位置に至ったかという、過去の過程も含まれます。
そのため、自己分析をし、過去の自分が何者であったか、だから現在の自分は何者なのかを明らかにし、未来の自分は何者になりたいのか、という一貫性のあるストーリーを作ることが、目標づくりの基盤となります。
このように未来へと続く整備された道が目の前に開けている場合、突然ガス欠したかのように無気力状態に陥ってしまう確率は低いと言えます。
以前自己分析のやり方について記事にしましたので、参考にしていただければと思います。
3.燃え尽きないためには高次元の目的を立てる
留学は未来へと続くストーリーの一部です。冒険物語の後半につれて、より難易度の高い敵が出てきたりするように、未来に向かうほど目標も高次元な目標へとなっていくのが定石です。
では、何をもって「高次元な目標」「低次元な目標」と呼ぶのでしょうか?
その答えとなるのが、心理学の世界では有名すぎますが、マズローの5段階欲求ピラミッドです。
目標とは欲求です。
目標を達成することは、欲求の解消にほかなりません。
ならば高次元の目標を達成するとは、高次元の欲求の解消のことを意味しますし、高次元の目標を立てることは、より高次元の欲求を抱くことを指すと言えます。
マズローという心理学者が言うには、低次元の欲求とはとりあえず人間が動物的な生き物として生きていける状態を確保することに関わります。そして、高次元の欲求とは人間が社会的な生き物として生きていける状態を確保することに関わります。
さて、
「日本を出たい」というのは、高い欲求でしょうか?低い欲求でしょうか?
人によって日本を出たい理由は様々だと思いますが、
という理由がメジャーでしょう。これらは、自己の生存に関わることなので、マズロー的に考えれば低次元な欲求だと言えるでしょう。つまり、身の危険をひしひしと感じる日本を脱出することは、身の安全を確保することに他なりません。
自分自身のことを振り返ってもやはり同じでした。
ずっといじめられ、人間関係が苦手で、虚弱な自分のまま会社に就職しても3年後自殺しているだろうから、海外に行き活路を見出したい。結局、海外に飛び出したはいいものの、海外(オーストラリア)に行ってからどうするのか、というビジョンは全然描けていなかったので虚無感に包まれていました。
と少し脱線しましたが、
日本を脱出し身の安全を図った後、どう自己実現をしていくのか、という道を描くのが絶対外せないポイントであると思っています。
ということで、
という質問に、理由付きで答えられるようになっておくと、霧の晴れた道を進む感覚で人生を闊歩できるようになるので、残りの留学生活は活気がみなぎる毎日になることだと思います。
そして、自己分析はこれらの質問に答えられるようになるためです。
4.小さな目標を達成しながら大きな目標に向かう
前章の質問リストの中で最も大切なのは、最後の質問です。
「自分の葬式の弔事の時、どんな文面を読み上げてもらいたいか?」
なぜあなたは生きているのか?
それを問う究極の質問です。この答えが最終ゴールになりえます。
このゴールにたどり着くためには何をしたらいいのか?を逆算して目標を現在地までピン立てしていくと良いです。
先ほども書きましたが、過去と現在と未来は一本の線でつながっています。ならば、
それを逆から見ても同じことが言えます。
未来と現在と過去は一本の線でつながっています。
そしてそのようにして目標を立てるべきです。そして、そのように目標が立てられた暁には「だから今があるんだ。」「だから今自分はここに居て、ここで頑張れるんだ。」と胸を張って言えるようになれるでしょう。
今の目標は次の目標のためにある。その次の目標は、次の次の目標のためにある。
このように、きれいな線で結ばれたビジョンが描かれた時、目標の達成が燃え尽きではなく、燃え上がりにつながります。
小さな目標の積み重ねを力に変えて、前に進めるようになるのです。
まとめ
留学先に着いた瞬間目標が達成してしまうことほど、虚しい留学はありません。ゲームで言うなら、ゲーム開始後、早々にクリアしてしまうのと同じ状況です。
せっかく5000円かけて買ったのに、プレイして10分後に終了!?
なんのために買ったのか、と問いたくなると同じで、何のために留学したのか路頭に迷うこと間違いなしです。
もし、今これを読んでいるあなたがそのような状況にいるなら、そこから抜け出す公式は下の3点です。
・自己分析をし、過去が現在につながる道筋を明らかにする
・現在地が定まったら、終点を定義する
・終点から現在地がつながるように目標を小刻みに立てていく
もともと日本を抜け出す勢いで頑張れたあなたではないですか。
バーンアウトから抜け出そう、と真剣に願い、行動するならばきっと抜け出せます。
この記事が、皆さんの留学のホンのちょっとした糧にでもなったのであれば、嬉しいです。
それではまた!
PS
とりあえず日本を飛び出したのは自分探しの旅をするためなんだ!という方は挑戦をし続けている限りバーンアウトにはならないと思います。ということで、挑戦エネルギーを上げるのに役立つかもしれない過去記事があるので、よかったらこちらも目を通して見てください。
1言語1人格。語学だけで終わらない語学の学習を始めとして、留学・海外生活について投稿しています。フォローしていただくと、語学の勉強が楽しくなります。