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BRICSが生み出す新たな世界レジーム(4):ロシア再認識のススメ
いよいよ来週火曜日の10月22日からロシアでBRICS首脳会議が開催されますね、ドキドキします(笑)
このシリーズの最終回4回目はロシアの話です。
その前に、多くの人がロシアとかBRICSとか大した規模じゃ無いんじゃないの?という誤解や皮肉を持っていそうなので、ガツンと事実をお見せしますね。
実質的な豊かさを相対比較する際に使用される購買力平価(PPP)ベースのGDPのランキングは左列、名目G
BRICSが生み出す新たな世界レジーム(2):通貨の話
BRICS通貨の創設が準備されています
その意義は、「米国による支配手段であるドル基軸からの離脱」という方法によって「どの国も公正な条件で国際決済ができることで不公平な貿易条件を排除できる」からです。
例えば、希少金属を産出するものの経済的に未開発な国が希少金属を輸出する場合に、ドル決済であれば米ドルを扱う銀行に口座開設を審査され、SWIFTという国際決済の中枢を担う銀行(コルレス銀行)を経由
BRICSが生み出す新たな世界レジーム(1)
BRICSの定義と役割を確認
BRICSというとどのようなイメージがあるでしょうか?元々は2001年から使われた言葉でブラジル・ロシア・インド・中国の4 カ国でBRICsした。その10年後に南アフリカが首脳会議に参加しBRICSとなります。この5カ国だけで世界の人口の40%以上、世界のGDPの25%です。G7先進国のGDPシェアはかつては7割ありましたが、現在では44%と低下しています。
さら
トランプ政権後の米国は?
勝手に組閣してみた
以下は九兵衛が勝手に組閣してみた閣僚名簿です。補佐官級も重要人事ですが、閣僚にスター級を配置してみました。
国務省:ジェフリー・サックス教授。コロンビア大学の国際経済学者である同氏は外交専門家ではないが、軍略外交中心の国務省の中で米国と対話する外交を率いていくには適任。
財務省兼商務省:イーロン・マスク。この2つで決まり。
国防総省兼退役軍人省:トゥルシー・ギャバード女史。
日本の危機(5):イスラエルは滅亡する?
しかし、イスラエルの暴走は終わっていない9月27日、ネタニヤフが国連総会で演説を行ったが、多くの代表団が退場して反対の立場を無言で表明した。イスラエルとパレスチナの停戦交渉は単なる時間稼ぎで、ネタニヤフ演説の10日前の17日と18日にかけて、レバノンのヒズボラを狙ったポケベル爆弾で26人以上が死亡し、一般人を含む400人以上が負傷した。
このポケベルは台湾企業やハンガリー企業が製造したとされてい
日本の危機(4):日本は国連でも置いてけぼり?
国連のグローバリスト化に反旗9月23日、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が国連総会の壇上で、国連がすすめる「未来のための国連パクト(協定)」に反対を表明し反旗をひるがえした。この未来の協定は貧しい国などを含む加盟国に、紛争の解決に立ち向かうのではなく、何をどのように生産し、誰とつきあい、何を食べ、何を信じるべきかを押し付けるものであって、内政干渉を通り越して、各国の個人の自由を奪うものだ。こう
もっとみる日本の危機(3):日本を取巻く環境:ウクライナ
ゼレンスキーは終わった2022年2月にウクライナ東部のロシア系住民への虐殺に対抗するためにロシアが特別軍事作戦をキエフ政権に起こしてから2年7ヶ月。たった2ヶ月で停戦合意に署名するところまで行っていたが、4月9日に英ボリス・ジョンソン首相(当時)が停戦合意に待ったをかけて、ウクライナ戦争は長期化し、泥沼化した。俳優出身のゼレンスキーはまるでロックスターのようにG7各国に歓迎され、大量の武器と巨額の
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