野本響子@文筆家&編集者・在マレーシア

社会からはみ出した人に、東南アジア発の生き方・教育・ビジネス情報をマガジンでほぼ毎日発…

野本響子@文筆家&編集者・在マレーシア

社会からはみ出した人に、東南アジア発の生き方・教育・ビジネス情報をマガジンでほぼ毎日発信中。最新刊は「東南アジア式『まぁいっか』で楽に生きる本」(文藝春秋)「子どもが教育を選ぶ時代へ」(集英社)。「日本人は『やめる練習』がたりてない」(集英社)

メンバーシップに加入する

世界から学びたい人へ。日本でも役立つ教育・語学・社会の最新情報をお届けします。掲示板で他のメンバーと学びを交換できます。思考のヒントに、新しい世界のおともにどうぞ。

  • 世界から学ぶ メンバーシップ

    ¥1,200 / 月

ウィジェット

  • 商品画像

    50代からのやり直し英語術: なぜずっと勉強しているのにネイティブの英語が速く聞こえるのか (サウスイーストプレス)

    野本響子
  • 商品画像

    東南アジア式 「まあいっか」で楽に生きる本 (文春e-book)

    野本 響子
  • 商品画像

    子どもが教育を選ぶ時代へ (集英社新書)

    野本 響子
  • 商品画像

    日本人は「やめる練習」がたりてない (集英社新書)

    野本 響子

マガジン

  • 東南アジアここだけのお話

    いつまでも学び続けたい人へ。東南アジアから未来が見える。マレーシアで11年住んで仕事してきた文筆家・編集者が、日本でも役立つ教育・社会の最新情報をお届けします。「トリリンガルが当たり前の国」マレーシアで学べること、いっぱいあります。思考のヒントに、新しい世界のおともにどうぞ。 2019年5月開始。2024年初頭から週3回更新になりました。 購読すると、過去のバックナンバーの一部も読めます。

  • 大人の学び(非売品になりました)

    メンバーシップ特典記事となります

  • 東南アジアここだけのお話2024年3月号バックナンバー

    2024年3月号のバックナンバーです。マガジンを購読するほどじゃないけど、読みたい記事がある方はこちらがおすすめです。

  • 東南アジアここだけのお話2024年2月号バックナンバー

    2024年2月号のバックナンバーです。マガジンを購読するほどじゃないけど、読みたい記事がある方はこちらがおすすめです。

  • 東南アジアここだけのお話2024年1月号バックナンバー

    マガジンを購読するほどじゃないけど、読みたい記事がある方はこちらがおすすめです。

記事一覧

固定された記事

私たちは、少しだけはみ出している

このnote, 最近は「少しだけマジョリティからはみ出した人の逃げ場」なのかなって思うようになりました。 今日は2021年の所信表明です。 育児雑誌が苦手でした子どもがま…

偶然に従って生きてたら、晴耕雨読の生活になった

本日は短いコラムというか、近況報告です。 義父母の家が空き家になり、夫の母の介護の手続き上、仕方なく住み始めて1年。 この間、本当にいろいろありました。 一戸建…

300

あんまり、「人を神格化」しないほうがいいと思う

本日は短いコラムです。 日本のメディアを見ていて、かなり気になること。 それは、才能のある人が現れると、ものすごい勢いで持ち上げる傾向です。 持ち物から交友関係…

300

親の実家どうする? 海外住みだった我が家、4つの選択肢を全部考えた話

40代、50代あたりの人と話していると良く出てくるのが、親が住まなくなった後の家をどうする? という問題です。 家は放置しておくとあっという間に荒れるーーとよく言い…

300

「正しいか間違っているか」思考から脱出する方法を大学院の文章から学んでみるよ

自分の常識範囲とは異なる物事に対し、「こんなのあり得ない」「間違っている」と反射的に思ってしまうこと、ありますよね。 遅刻してきた人に対し「あり得ないでしょ」と…

「人生が変わる魔法の何か」を探し求めてしまうあなたへ

本日は、なんかいいことないかなぁ……とネットをつい彷徨ってしまうあなたへ送ります。 なんか疲れたな。 ここじゃないどこかに行きたい。 無意味にネットサーフィンし…

300

「発信したいことがなくても、発信を続ける人々」が増えて世の中はどうなったか

相変わらず、私の文章が読まれません、音声配信が聴かれません、動画が見られませんーーあちこちでそんな話が聞こえてきます。 おそらく、発信業があまりにメジャーになり…

300

日本と韓国の教育システムは国連から勧告されるほどに「過度に競争的」らしい

NHKの「教育虐待」のニュースを見ていて、あれっと思ったところ。 それは、日本の教育の「過度に競争的な性質」についての指摘です。以下はNHKの番組での会話です。 さて…

中国発のグローバル企業が世界を席巻する時代

大学に入って一人暮らしを始めた長男が電話してきて、「Sheinの服が欲しいんだけど」と言い出したのです。 Shein(シーイン)は中国発のファストファッション。米国で大変…

300

なぜ会社員は辛いのか。日本で「会社員脱出」系コンテンツが鉄板である理由

こんにちは。 インターネットの登場で個人発信が増加しました。 それとともに激増しているコンテンツ、それが、「会社員脱出」「脱サラ」系のコンテンツです。 なぜ「会社…

300

「あれ、学校ってこんなに厳しかったっけ?」今の子どもが受けている教育は「昔よりずっと厳しい」その理由は意外なところにあっ…

最近子どもを学校(公立・私立問わず)に入れた方が異口同音に言われること。 それは「今の学校ってこんなに厳しいんだ」ということです。 私の子供の頃も、ちょうど「現…

ASDと日本の相似形について思考の途中経過

最近、こんなツイートを見ました。

300

同じ思考の人がうじゃうじゃいる東京で、「自分なんていらないな」という錯覚に陥る件について

東京に帰ってきて、長らく忘れていた感覚をよく思い出します。 今回思い出したこと。 それは、 「私なんか……」という人の存在。 「私なんて、どうせ無理」 「何やって…

300

教育虐待の裏には「真面目すぎ」「ちゃんとしている親と見られたい」があると思う

教育虐待が問題になっています。 NHKのクローズアップ現代の特集(私は見ていないのですが)で気になったのが、教育虐待をする親の7つの特徴でした。 これは現場でも、…

300

日本で言うところの「自由な教育」とは何なのか?

本日は調べたことの途中経過。 よく「子どもには伸び伸び好きを追求させたい。自由な学校に行かせたいです」という方がいらっしゃいます。 果たして日本にそんな学校は存…

日本のメディアはいつから全部スポーツ&芸能メディアになっちゃったのか

フォロアー減りそうだけど、言わせてほしいのです。 なんでみんな同じなのか?日本に帰ってから強烈な違和感を感じること。 それは、ときどき、「メディアが芸能やスポー…

300
私たちは、少しだけはみ出している

私たちは、少しだけはみ出している

このnote, 最近は「少しだけマジョリティからはみ出した人の逃げ場」なのかなって思うようになりました。

今日は2021年の所信表明です。

育児雑誌が苦手でした子どもがまだいなかった頃、「子ども産むのってどんな感じだろう」と思って、育児雑誌を手に取ったんです。


カラフルなキャラクターがたくさんいて、
ハートや星マークがついてて、
「じぃじやばぁば」みたいな赤ちゃん言葉が出てきます。

でで

もっとみる
偶然に従って生きてたら、晴耕雨読の生活になった

偶然に従って生きてたら、晴耕雨読の生活になった

本日は短いコラムというか、近況報告です。

義父母の家が空き家になり、夫の母の介護の手続き上、仕方なく住み始めて1年。

この間、本当にいろいろありました。

一戸建てに住んだら、庭をやらねばならない件住んでまずやったのは、大規模な片付けです。

何ヶ月もかけて片付けに専念し、ゴミ捨て場を往復。一軒家はゴミが捨てられる日が決まっているため、毎日、ゴミのパンフレットを熟読。
大量にあった荷物を捨てま

もっとみる
あんまり、「人を神格化」しないほうがいいと思う

あんまり、「人を神格化」しないほうがいいと思う

本日は短いコラムです。

日本のメディアを見ていて、かなり気になること。

それは、才能のある人が現れると、ものすごい勢いで持ち上げる傾向です。
持ち物から交友関係から何もかもを調べ上げて、絶賛一色です。

まるで完璧な人間が存在しているかのようです。

なのに、大体において、時間がたって、多少の綻び(本当に些細なことだったり)が見えてくると、一斉に叩き出すんです。

オセロがパーっと黒になるみた

もっとみる
親の実家どうする? 海外住みだった我が家、4つの選択肢を全部考えた話

親の実家どうする? 海外住みだった我が家、4つの選択肢を全部考えた話

40代、50代あたりの人と話していると良く出てくるのが、親が住まなくなった後の家をどうする? という問題です。

家は放置しておくとあっという間に荒れるーーとよく言います。
そして親の不調は突然やってきたりするので、実家をどうするか? の判断も割とすぐにしなくてはなりません。

親の空き家をどうするか。一般的には以下の4つが考えられます。

1)空き家にしておいて、時々管理する
2)賃貸に出す

もっとみる
「正しいか間違っているか」思考から脱出する方法を大学院の文章から学んでみるよ

「正しいか間違っているか」思考から脱出する方法を大学院の文章から学んでみるよ

自分の常識範囲とは異なる物事に対し、「こんなのあり得ない」「間違っている」と反射的に思ってしまうこと、ありますよね。

遅刻してきた人に対し「あり得ないでしょ」と思う。
異なった食べ方をする人に「許せない」と感じる。
海外に来て、お店の人が動画を見ながら接客するのに怒りを感じる。

マレーシアの友人たちはよくこういうのを「ジャッジメンタルな態度」と言って批判していました。最近の学校でも同様で、単純

もっとみる
「人生が変わる魔法の何か」を探し求めてしまうあなたへ

「人生が変わる魔法の何か」を探し求めてしまうあなたへ

本日は、なんかいいことないかなぁ……とネットをつい彷徨ってしまうあなたへ送ります。

なんか疲れたな。
ここじゃないどこかに行きたい。

無意味にネットサーフィンしてしまうとき、ひとは刺激を求めているのかもしれません。
日本語の世界には、「ここじゃないどこか」への入り口が溢れています。

電車に乗ると、山ほどの広告が目に入ってきて。
○日であなたが変わる! ○日で仕事ができる人に!とか、本当の自分

もっとみる
「発信したいことがなくても、発信を続ける人々」が増えて世の中はどうなったか

「発信したいことがなくても、発信を続ける人々」が増えて世の中はどうなったか

相変わらず、私の文章が読まれません、音声配信が聴かれません、動画が見られませんーーあちこちでそんな話が聞こえてきます。

おそらく、発信業があまりにメジャーになりすぎたってことでしょう。中でも文章は発信したい人が圧倒的に多いのです。

今日は、私がこの20年くらいに見てきたことの仮説と思考の経過です。

「ブログは儲かるらしい」に人々が参入しておきたことこの間、じわじわ起きたことは、「儲かる」に大

もっとみる
日本と韓国の教育システムは国連から勧告されるほどに「過度に競争的」らしい

日本と韓国の教育システムは国連から勧告されるほどに「過度に競争的」らしい

NHKの「教育虐待」のニュースを見ていて、あれっと思ったところ。
それは、日本の教育の「過度に競争的な性質」についての指摘です。以下はNHKの番組での会話です。

さて、この「競争的」とは何か。
国連による勧告はこうなっています。

今日はこれを考えてみます。

「競争的な学校システムが限度を超えて学校環境をストレスフルなものにしている」勧告について分析した、日弁連のレポートがありました。
こう分

もっとみる
中国発のグローバル企業が世界を席巻する時代

中国発のグローバル企業が世界を席巻する時代

大学に入って一人暮らしを始めた長男が電話してきて、「Sheinの服が欲しいんだけど」と言い出したのです。

Shein(シーイン)は中国発のファストファッション。米国で大変な人気らしく、ユニクロの時価総額を超えたり訴訟されたりで有名になりました。

2021年に日本にも進出し、特にZ世代に人気らしい。
長男の中国やマレーシア、ドバイの友達の間でも流行っているとか。

覗いてみると、あまりの安さに言

もっとみる
なぜ会社員は辛いのか。日本で「会社員脱出」系コンテンツが鉄板である理由

なぜ会社員は辛いのか。日本で「会社員脱出」系コンテンツが鉄板である理由

こんにちは。
インターネットの登場で個人発信が増加しました。
それとともに激増しているコンテンツ、それが、「会社員脱出」「脱サラ」系のコンテンツです。

なぜ「会社員脱出」コンテンツがこうも人気なのか私のVoicyのリスナーを分析しても、多くが都市在住の会社員であることがわかっています。そして時間も圧倒的に、通勤時間の視聴が多いです。

noteは残念ながら、そこまでのアナリティクスが公開されてま

もっとみる
「あれ、学校ってこんなに厳しかったっけ?」今の子どもが受けている教育は「昔よりずっと厳しい」その理由は意外なところにあった

「あれ、学校ってこんなに厳しかったっけ?」今の子どもが受けている教育は「昔よりずっと厳しい」その理由は意外なところにあった

最近子どもを学校(公立・私立問わず)に入れた方が異口同音に言われること。

それは「今の学校ってこんなに厳しいんだ」ということです。

私の子供の頃も、ちょうど「現代化カリキュラム」で授業時間が増えた時期だったのですが、昨今では、どの学校でもドリルや計算カードが義務化され、機械的な学習が増えており、「あれ、学校ってこんなに厳しかったっけ?」となった保護者の方も多いのでは?

調べてみると、日本の教

もっとみる
同じ思考の人がうじゃうじゃいる東京で、「自分なんていらないな」という錯覚に陥る件について

同じ思考の人がうじゃうじゃいる東京で、「自分なんていらないな」という錯覚に陥る件について

東京に帰ってきて、長らく忘れていた感覚をよく思い出します。

今回思い出したこと。
それは、
「私なんか……」という人の存在。

「私なんて、どうせ無理」
「何やってもむり」

という人がいて、「ああ、そういうことか」というのがちょっとわかった気がしたので、書いてみようと思います。

「同じように考える人がうじゃうじゃいる問題「私なんかどうせ」

これ、マレーシア人の友達からはあんまり聞きません。

もっとみる
教育虐待の裏には「真面目すぎ」「ちゃんとしている親と見られたい」があると思う

教育虐待の裏には「真面目すぎ」「ちゃんとしている親と見られたい」があると思う

教育虐待が問題になっています。

NHKのクローズアップ現代の特集(私は見ていないのですが)で気になったのが、教育虐待をする親の7つの特徴でした。

これは現場でも、本当に本当に本当に! よく聞きます。
そこに透けて見えるのは、親自身の「クソ真面目さ」と「自信のなさ」だよね。

特に多いのは、
「周りは受験。うちの子だけ取り残されたら」
「難関大学に子どもを入学させた私は優れている」

かなぁ。

もっとみる
日本で言うところの「自由な教育」とは何なのか?

日本で言うところの「自由な教育」とは何なのか?

本日は調べたことの途中経過。

よく「子どもには伸び伸び好きを追求させたい。自由な学校に行かせたいです」という方がいらっしゃいます。
果たして日本にそんな学校は存在するのでしょうか。

日本の教育の特徴は2つあると思います。

1つが中央集権的であること。全国津々浦々、どこに行っても同じ教育が同じペースで行われます。
もう1つが、カリキュラム中心主義ということ。時間割と内容は、文科省が決めた学習指

もっとみる
日本のメディアはいつから全部スポーツ&芸能メディアになっちゃったのか

日本のメディアはいつから全部スポーツ&芸能メディアになっちゃったのか

フォロアー減りそうだけど、言わせてほしいのです。

なんでみんな同じなのか?日本に帰ってから強烈な違和感を感じること。

それは、ときどき、「メディアが芸能やスポーツ一色になる傾向」です。

前も書いたけど、どのメディアもスポーツ&芸能ニュースが多すぎない?? というか、それ以外のものが機能しなくなる瞬間があるのです。

しかも、どうでもいい個人のプライベートな話題を、一般の媒体が一斉に報道してい

もっとみる