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日本と韓国の教育システムは国連から勧告されるほどに「過度に競争的」らしい

NHKの「教育虐待」のニュースを見ていて、あれっと思ったところ。
それは、日本の教育の「過度に競争的な性質」についての指摘です。以下はNHKの番組での会話です。

さらに、「競争的な社会」です。社会的な影響もあるということで、実は、ここで見ていただきたいものがあるんですけれども、「国連子どもの権利委員会」から、日本は改善勧告を出されています。

「あまりにも競争的な制度を含む、ストレスフルな学校環境」であると。さらに、「社会の競争的な性格により、子ども時代と発達が害される」と。教育制度、社会、どちらにも競争的だという指摘を受けているのは、日本と韓国のみ。これは、子どもの権利条約を批准しているOECD=経済協力開発機構加盟国のうち、日本と韓国だけということになっています。

さて、この「競争的」とは何か。
国連による勧告はこうなっています。

Strengthen measures aimed at relieving children from stressful school environments, including an overly competitive system;
過度な競争システムなど、ストレスの多い学校環境から子どもたちを解放するための対策を強化する。

今日はこれを考えてみます。

「競争的な学校システムが限度を超えて学校環境をストレスフルなものにしている」

勧告について分析した、日弁連のレポートがありました。
こう分析しています。

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