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信じる力とお金とコミュニティ
俳優は与えられた状況の中を生きる仕事である
俳優時代によく言われた言葉である
物語の中である状況の中でどういう行動をするのか?
それが演技の要であると
この状況とは本当に起こっていることではない
あくまでも物語の中の状況なので現実ではないのだけど、俳優というのは恐ろしいものでこの状況をまるで本当のことのように演じて見せる
場合によっては演技が終わった後もしばらくはその状況が続いているようにすら
演劇界の性差が行き着くところ
演劇の世界は圧倒的に不公平な世界である
技術があることと経済的な成功は必ずしも一致しないし、同じような能力を持っていたとしても、同じようなキャリアを形成できるとは限らない
ここらへんは、前回書いた演劇と経済の関係性の問題もあるのだが
それともう一つ、僕が危惧している問題点が性別による差である
日本において俳優を目指している人、あるいは俳優として活躍している人の割合は男性に比べて女性の方が圧倒的
俳優だけで食べいく?正気?
俳優だけで食べていくためにあなたがすべきことは何だろう?
レッスンを受ける?オーディションを受ける?ファンを増やすための活動をする?
確かにそれらも有効な手段だろう
でも、もっと重要なのは差別に加担することだ
どういうこと?と思っただろう
差別に加担する?そんなことが許されるのか?と
だが、実際に多くの俳優業だけで食べている人たちは実践している
やり方はとても簡単だ
反対の声を上げなければ良い