面白い舞台を創るには
日本の演劇の一部を規制しましょうっていう動きというか言動って結構あるじゃないですか?
まぁ、実際僕もそういう発言をしている時もあるなぁと思うのですが
先日、ふとTwitterを眺めていると
小劇場を違法化したとしてそこで上演される劇ってどんなんなんだろう?
っていうのがあって
あーって思ったのです
舞台に立つための資格を作るとか、ユニオンを日本にとか、小劇場と劇団の数減らせとかそういう時にあるのって「舞台が面白くなる」ことを期待して言ってるんだろうなぁと思うのですけど
僕が思うに、ぶっちゃけ違法化されたとしてもやってることは変わらんのちゃうかな?って思うのですよね
日本の場合特に
ってなわけで、僕の思う、もしも日本の演劇に規制する制度ができたとしたらー!
あの、はい
ただの妄想が続くので興味ない人は戻るボタン押してください笑
さて、日本の演劇文化の質を保つためには質の悪いものを排除すべきだ!となったとしましょう
ここで、演劇を上演するには国が発行する資格が必要になります(舞台芸術上演許可証とかそんな名前になるのかね?)
まず、真っ先に当然ながら商業がそれを取得するわけです
さて、ここで皆さん勘違いしていませんか?
資格ができるということはつまりどういうことか?というと
その資格を持っている人の表現が規制されるということです
びっくりしました?
でも、これ事実ですよ
「資格」があるということは、逆に言えば「資格」があることがステイタスになる必要があります
その価値を守るためには規制が必要なのです
たとえば、医師の免許がないと医療ってできないわけですけど
医療で使える薬って決まってますよね?
海外では認められていても日本では認められていない医薬品とかあったりしますけど
日本で医師の資格を持っている限りは使えないのですよ
もし、これを資格を持っている人が好き勝手な治療をしてしまうと「資格」の価値が下がってしまうからです
なので、全体で価値を守るために「ルール」が決められるわけです
ってなわけで、日本の演劇で上演にあたって資格が定められた場合
資格保有者は
・性的な表現を避けなくてはならない
・現政権を批判する表現は避けなくてはならい
・戦争に反対する表現をしてはいけない
・敵国を褒めるような表現はしてはいけない
・観た人を奮い立たせるような表現をしなくてはならない
みたいなルールができる可能性があるわけです
ええ、これはかつて日本が実際にしていたことです
じゃあ、違法な演劇は何をやっているか?というと上に書かれている表現ですよね
つまり、別に今と変わらないわけです
むしろ、規制ができたおかげで裏の表現がめっちゃ簡単になる
だって、やれないことの方が増えたんだから
ただ、プラスして観客には「法に背いているという背徳感」があるので
まぁ、経験としては楽しくなるかもしれませんね
これって、今の日本で大麻を吸うぐらいのことでしかないと思うのですよ
海外だと合法だけど、日本だと違法なので日本で吸うには隠れて吸うでしょうし、それなりにハラハラする体験ができるかも知れない
でも、どっちにしたって大麻は大麻なわけです
これと同じで、何か表現を規制したからって表現そのものが進化することはほとんどないんじゃね?むしろ退化するんじゃね?ってのが僕が思うことなのですよ
むしろ、ちゃんと勉強した方が良い舞台作れると思うのです
セクハラ、パワハラみたいな問題について面倒って思っている表現者もいるとは思うけど、でもそれをきちんと勉強すれば新しい表現って生み出せるんじゃね?と思うのです
でも、そうしないから無意識・無自覚に他人を意味なく傷付ける表現とかしちゃうんじゃない?って
で、おもんない舞台をひたすらに量産している理由も一緒でしょ?と思うのですよ
結果として面白くなくても取り組みとして新しかったみたいな舞台の話ってあんまり聞かないなぁと思うのですけどこれってすごく不自然だと思うのですよ
だって、新しい表現とか新しいことをしようとしていれば必ずどこから出てくるはずだから
結局、小劇場がそういう場になってないよねって話だと思うのですけど
これを解決する方法は全員が勉強する以外にはないんじゃね?って思うので
誰かを規制するよりも、自分が自由になる方法について考えた方が良いんじゃないかな?って思うのですよね
まぁ、知らんけど
妄想やし
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