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#237 DXがうまくいかない理由【日経産業新聞連動投稿】

日経COMEMOさんが募集している#DXが失敗する理由、について過去投稿も含めてメモ。


1、「#DXが失敗する理由」のお題。

DXが成功したと認識している日本企業はわずか7%(アビームコンサルティング調べ)。
そこで、DX の必要性や重要性はわかっていても、なぜ実際に進めるとうまくいかないのでしょうか。ぜひあなたのご意見を投稿してください。

というものです。

視点の例も挙げられています。

〇DXに対してトップはどのような意識で臨むべきだと思いますか。DXを進めるための体制をどうすべきだと思いますか
〇DXを進める現場ではどのような問題意識で取り組むべきでしょうか。また多くの現場では何が課題になっていると思いますか
〇DXの成否を分けるポイント、それは何だと思いますか。



2、以前のDXに関する投稿から。

実は、DXについては個人的にも関心が強く、何度か投稿をしています。

例えば、先ほどの「7%」というインパクトのある記事を読んで昨年の12月16日に以下の投稿をしています。

また、翌日には、やはり日経新聞さんの「大阪ガス全社員『データ分析官』」という記事を読んで以下の投稿をしています。


そこでも触れていますが、DXがうまくいかない、最大の理由は、

「D→X」の順番になっていることです。

大阪ガスさんの記事を取り上げた際のコメントを以下に引用します。

今回の記事を見て、やっぱり!と思いました。
というのも、大阪ガスも、まず目的(業務の効率化やガス、電力の小売自由化による競争激化への対応)があって、そのための手段としてデータを活用、という順番だったからです。
つまり、「D→X」ではなく、「X→D」なのです。
昨日のアビームコンサルティングの調査で、「全社員へのデジタル教育」が成功のカギの一つとして挙げられていましたが、「全社員へのデジタル教育」も手段です。
大阪ガスでは、当初、専門部署で専門家がデータを分析していたが、「具体的成果が出せないデータ分析官はいらない」とし、「実態を熟知する現場社員がスキルを習得することで分析担当に頼らず新たな戦略を自発的に立案しやすくなる」からこそ、のべ1900名に研修を実施。
つまり、必要があって、やっていることなのです。
従業員にいくら研修してもそれだけでは効果は薄いでしょう。
繰り返しになりますが、「D→X」ではなく、「X→D」なのです。


3、DXがうまくいかない理由。

先ほどの3つの視点から見てみます。

〇DXに対してトップはどのような意識で臨むべきだと思いますか。DXを進めるための体制をどうすべきだと思いますか

→トップは「DX」の「D=デジタル」、ではなく、「どのようなX=変革」が必要か、をまず意識すべきです。
「D」はあくまで手段であって、「X」がしっかり定まっていなければうまくいかないからです。
そのためには、IT中心の体制ではなく、ビジネス中心の体制が必要。かつ、既存のビジネスの変革につながるものですから、当初は、「総論賛成」で順調に立ち上がっても、その過程では、各部門の「各論反対」による抵抗に晒されます。そのため「X」が潰されないよう、常に「各論反対」を押し切る、経営のコミットが必須となります。


〇DXを進める現場ではどのような問題意識で取り組むべきでしょうか。また多くの現場では何が課題になっていると思いますか。

→「X=変革」はビジネスモデル、仕事の進め方も見直すことを含みます。一方で、多くの現場では、長年の工夫や経緯があって今の業務プロセスになっていますので、各現場だけにDXを任せるのは無理があると言えます。
さらには、業務プロセスが属人化してプロセス自体がはっきりしていない、という課題にも直面するケースがあります。
また、業務プロセスが顧客先によって異なっていて、デジタル化しようとすると、カスタマイズの要望で工数が増える、工期が遅れる、効率化が進まない、という課題が出てきます。
加えて、DXの大きな効果の1つとして、End to Endでビジネスプロセスをデジタル化することによる顧客対応の向上がありますが、部門を跨いでの仕事やデータの共通化は部門同士に任せても難しいことが多いため、調整に時間がかかる、最悪の場合、調整ができない、という課題が考えられます。


〇DXの成否を分けるポイント、それは何だと思いますか。

→「DX」という言葉の意味するところを経営陣がしっかりと定義し、導入後の目指す姿を明確に打ち出すこと、それを全社員に浸透するまで言い続けること、やり続けること、だと思います。
つまり、DXに限った話ではなく、企業変革に必要なポイント、です。
もっと言えば、「DX」という言葉は使わないことが成功のポイント、だと考えます。
変革が必要な企業はDXだなんて言わなくてもしっかりやっていますから…


4、まとめ

いかがでしたでしょうか?

結局、DXは「逆・タイムマシン経営論」にもあった「飛び道具トラップ」の危険性が多分にあるように思います。

確かにデジタル化は必要でしょう。

ですが、「どこもDXやっているからうちも」、というのではうまくいかないのは当然です。

そんな余裕がある企業は今はないでしょうが、だからこそ、何かしなければ、ということで、コンサルやベンダーのセールスに乗っかってしまう、という可能性もあるかもしれません。

本来、企業の変革は身を切る辛さを伴うものです。

だからこそ、現場から様々な抵抗にあうのです。それらを乗り越える覚悟が経営になければ、1年後には、「そういえば、あれ、どうなったんだろう?」と言われることになるでしょう(まだ会社が存続していれば、ですが)。

ですから、「#DXが失敗する理由」も公式には振り返りされず、「失敗した」との結論もないまま、となるでしょう。

私が、題名を「失敗する」ではなく「うまくいかない」としたのはそのため、です。


最後までお読みいただきありがとうございました。

今回はお題に沿った投稿でしたが、どこか参考になるところがあれば嬉しいです。

#日経COMEMO #DXに失敗する理由

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40代のふつーの会社員。自称「質問力マニア」。日系、外資系3つの会社で営業や社外向け含む研修講師などを経験、今は組織改善業務で管理職をしています。営業で学んだことは仕事を進める上で日々役立っています。営業を離れて改めて気付くことなどもあり、そういったTipsをメモしていきます。