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おすすめnote 〜タイムラインから〜

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#現代語俳句

俳句 春の五句

俳句 春の五句

ハイクサークルの三月分に投句した俳句たちです。サークルのみなさん、いつもありがとうございます!

桜咲く散るを知ってか全力で

諍いもほどかれてゆく雀の子

雁帰る生まれ故郷はなお遠く

春時雨エンドロールと遊ぶ影

のどかさよ犬吠え猫は夢のなか

怒涛の年度末もゴールが見えてきました。出張の疲れがなかなか取れませんが、明日からまた元気にお仕事です。

私の住む街はまだ桜が満開ではありません。たぶ

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慶び重【ハイクサークル寄稿七句】

慶び重【ハイクサークル寄稿七句】

noteでのご縁から俳句を始めて2年ほどが経ちました。今回、平素よりお世話になっているハイクサークルより七句寄稿という貴重な機会を頂きました。主宰のKusabueさん、ありがとうございます!

普段は「一句入魂!」と力んでしまいがちなのですが、七句ということで逆に肩の力を抜いて詠めたように思います。せっかくの一月ですので新年のめでたさを意識しつつ、また普段から持ち合わせている詩情もなくさないよう、

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俳句 晩冬〜早春 五句

俳句 晩冬〜早春 五句

冬尽きて友を許すか喫茶店風運ぶバスよ栞もさくら色雑踏よ春告鳥は知らん顔雪だるま別れ支度を始めるか巣立ちのちそれでも厨に立つ母こんにちは。スマホのメモ帳に書き留めていた俳句たちを出してみました。

偶然観たテレビ番組(我が家はめったにテレビを観ないので、なかなかの確率)で、クロアチアは俳句が盛んな国だと知って驚きました。そうと知っていれば新婚旅行先をクロアチアにしていたかもしれません(本当に行ったの

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俳句三句

俳句三句

ハイクサークルに投句しました。 

今回の兼題
クリスマス
ホットドリンク


星々のしるべとなりて降る聖夜
【聖夜】(古語句)

マスターが黙って差し出すホットワイン
【ホットワイン】

立ち止まる人それぞれよ雪の声
【雪の声

ホットワインの句の中八を避けるために差し出すをそそぐにした句も添えましたが、差し出すの方が良いとの事で、そのままにしました。
#俳句 #ハイクサークル #現代語俳句

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俳句 秋の五句(ハイクサークル投句分)と日記

俳句 秋の五句(ハイクサークル投句分)と日記

ハイクサークルで開催された句会に投句した俳句たちです。今回は五句。

いわし雲ひとそれぞれに旅立ちよ

秋桜よ逆風にこそ凛とあれ

破顔する母のまぶたに月宿る

赤とんぼ昔語りに寄り添うか

歳月よ山粧うか老いてこそ
***

ストライク世代ではないのですが、五輪真弓の「恋人よ」が今いるカフェでかかっていて、改めて名曲だよなぁとしみじみしている笹塚です、こんばんは。

カフェのオーナーご夫妻に

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おはぎ手に渡ってゆくか秋彼岸

Kusabueさんの俳句サークルで、ゆっくり歩んでおります
https://note.com/kusabue/

先月、同居の父が亡くなりました。こんな風に向こうへ行ったのかな、と。
そんな訳でコメント欄閉じてますが、ご了承くださいましね。

コラボ作品集《名月2021》1

コラボ作品集《名月2021》1

 
 
 
『行く道』 
 これはひとつの区切りだ。
 年老いた父の具合がどうもいけない。わたしは意を決して長年勤めていた職場に今日別れを告げた。
 苦労もあったが、仲間と一緒に乗り越えた日々があった。

 さて、上等なワインでも奮発しようか。いや、それよりも父の好きな和菓子を買って帰ろう。
 いつか行く道。

 今夜はお月見だ。

 

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俳句と詩 巣立鳥

俳句と詩 巣立鳥

かざす手の先へ先へと巣立鳥
【巣立鳥】初夏

《写真で一句)ハイクサークルにて

静まる時
産声をあげようとする夢
それは朧げに始まる
小さなひな鳥の助走

いつの事だろう
「さよなら」は
餞の言葉なのだと知った

一陣の風よ さあ連れて行け

ハイクサークルにて、「写真で一句」に投句したものです。詩を添えてみました。
写真をそのままお借りしています。
#現代語俳句 #詩

【Twitterに投稿した俳句】

◯ 山拝む天地あわいに秋霞

◯ 黄昏れる谷中の坂よ律の風

◯ 湿原に咲く初鴨の翠玉よ

#俳句 #haiku #習作
#現代語俳句 #現代語俳句の会

俳句 秋 五句と日記

俳句 秋 五句と日記

枯れてまで寄り添うすすき風に揺れ

名を呼んでなお一人きり秋の朝

秋澄んで大丈夫だと膝こぞう

秋色のシャドウ明日は旅立ちよ

なり代わり泣いてくれるか秋の蝉
***

こんばんは。なんだか一気に秋模様ですね。私の住む街は午後に大雨が降って、気温ががくんと下がりました。ひさびさにくしゃみが出て、ちょっとびっくりしましたが天気予報をちゃんと見ないで半袖を着ていた自分にも驚きました。よく驚きますね。

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Kusabueさんの俳句サークルで、あぷあぷしながら学んでおります。
https://note.com/kusabue/

推敲を終えひぐらしの向こう側
白い月揺れひぐらしのはての空

「ミズ・ミステリオーザ」最終回まもなく公開いたします!

俳句と詩 夏の残り香

俳句と詩 夏の残り香



夏の残り香

赤々と膨れ上がった火の玉がぽとり
消えてゆく
何もかもがせつなくて
   わたしは押し黙る
線香花火が置き去りにしたものは
沁み入る程の残り香と
遠のいてゆく夏草の記憶

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夏の名残り
手花火が置き去りにした静けさよ
季語【手花火】 晩夏

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハイクサークル8月の兼題にて。
今回勧められて前書きと言うもの

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俳句 甲子園 五句

俳句 甲子園 五句

球児たち勝ち負け越えよ甲子園

ひざの泥勲章として誇る夏

去る者を称えよここは甲子園

白球が運ぶ真夏の意地と意地

甲子園負けの味こそ財産ぞ***

こんばんは。甲子園が再開されましたね。今日は甲子園をテーマに俳句を詠んでみました。応援していたチーム(北北海道、南北海道)がことごとく負けてしまったのですが、どうか球児たちには胸を張って地元へ戻ってほしいという、老婆心ですが、そんな願いをこめて詠

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