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恒河沙神話なるものを書き記そうという試み

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恒河沙神話なるものを書き記そうという試み

記事一覧

無意識に人生謳歌マッチが灯る

数日前、ホテルの地下1階にあるジムのランニングマシンで、ほんの10分ばかり走った。 久々に全身の筋肉と心臓を動かしたおかげで、寂れた商店街のようになっていた毛細血…

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1年前
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ChatGPTにサビアンシンボルの解釈を尋ねてみた

インドに渡ってから4日目となり、初めての週末を迎えた。 ご覧の通り、インドにはそこら中にたくさん、犬がいる。 が、狂犬病の注射を打っているし、昼間は彼らもおとなし…

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1年前
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恒河沙神話について

日々、人生を送るなかでわたしに与えられた、ありがたき数多の経験に触発され、種々様々な思考が、わたしの中を巡り流れている。 それら、たち現れた経験と湧き起こった思…

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1年前
6

LaMDA、意識を獲得したってよ

お久しぶりです。 いま私は急いでおりまして、さっそく本題に入りたいと思います。 この記事で引用させていただくのは、Googleが開発し、LaMDA(Language Model for Dialo…

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1年前
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雑記#5 鳥は翼があるから飛ぶのか?

こんにちは。 皆さんはいかがお過ごしでしょうか。 面白いことを考えたりして豊かな時間を過ごしていらっしゃいますでしょうか。 さて突然ですが、皆さんはこの問いについ…

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2年前
11

雑記#4 家と城

こんばんは。 前回の記事では、人間関係や社会において見られる「横と縦のつながり」について、なかでも「横のつながり」を構成する「遊び場」と「社交界」についてお話し…

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2年前
5

雑記#3 遊び場と社交界

どうもこんにちは。 研究のお時間がやってまいりました。 とつぜんですが、 人間という生物は、いついかなる時も人との関係性の中に生きている。 そんな気がしませんで…

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2年前
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物語のフローについての考察

この世界には無数の物語のフローが存在していて、それが時空間に絡まり合い、全体が波のようにたぷたぷと流れている。。 そう想像してみてほしい。 大きく強い物語の流れ…

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2年前
9

この世界はどのようにして生まれたのか

少しばかり「この世界はどのようにして生まれたのか」という面白そうな問いについて考察してみたい。 古来より人は「この世の始まり」を、神話として大切に大切に語り継い…

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2年前
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雑記#2 水のグランドトライン 

こんばんは。 私はサビアネリ研究員。 今日はとある人物のネイタルチャートに際立つ、とあるグランドトラインについて考察する。 このグランドトラインは、水のサインの…

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2年前
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雑記#1 牡牛座太陽と蟹座月

とある人物についての描写 彼は常に広々としてゆとりのある豊かな時間を生きている。 贅沢はしない。が、その限りあるリソースを味わい尽くし、素材のポテンシャルを最大…

Kotaneri
2年前
9

八百万の経験

こんにちは。 このnoteで占星術について書きはじめて3ヶ月ほどがたちました。 私が占星術について学びはじめてからは10ヶ月ほどがたちました。 それなりの期間です。 そ…

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2年前
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洗練された「生の肯定術」

こんにちは。 水瓶座の満月をいかがお過ごしでしょうか。 Kotaneri占星術修行の旅は満月の夜も変わらず続いています。 さて、今回は「生の肯定」についてお話ししたいと…

Kotaneri
2年前
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竜使いの寓話、自我と自己

こんにちは。 突然ですが、皆さんは「自分」という言葉だけですべての人称(私、あなた、彼など)を表現するボリビアの少数民族のことをご存知でしょうか? 彼らは自分自…

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2年前
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この世界は「経験」で溢れている

こんにちは。 これからいくつかの記事で、私の世界観をすこしだけ文章にしてみたいと思います。占星術家を目指すにあたって、自分の考えを整理し、残しておきたいのです。…

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2年前
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雑記#0 純度の高い氷

今日はパスタとサラダを作って食べた。 ここ二日間、帰るのが遅かったのでUber Eatsで注文した定食を食べていた。いつも「高い割に・・・」と思ってしまうのだが、作る時…

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2年前
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無意識に人生謳歌マッチが灯る

無意識に人生謳歌マッチが灯る

数日前、ホテルの地下1階にあるジムのランニングマシンで、ほんの10分ばかり走った。

久々に全身の筋肉と心臓を動かしたおかげで、寂れた商店街のようになっていた毛細血管に温かい血が巡ってたいへん気持ちがよかった。

目の前には真っ黒なスクリーンと壁と鏡しか見えなかったので、走りながら数秒ほど目をつぶっては開いてを繰り返した。

だいぶ体温も上がって汗もかき始めた頃、目をつぶったとたん、サッカーの練習

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ChatGPTにサビアンシンボルの解釈を尋ねてみた

ChatGPTにサビアンシンボルの解釈を尋ねてみた

インドに渡ってから4日目となり、初めての週末を迎えた。

ご覧の通り、インドにはそこら中にたくさん、犬がいる。
が、狂犬病の注射を打っているし、昼間は彼らもおとなしいので、そんなに怖くない。

さて、私の滞在しているエリアにはショッピングモールのほかに、特にこれといったアトラクションはないこともあり、せっかくなのでしばらくは持ってきた本(膨大な量の積読の一部)と、インターネットから得られる情報で思

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恒河沙神話について

恒河沙神話について

日々、人生を送るなかでわたしに与えられた、ありがたき数多の経験に触発され、種々様々な思考が、わたしの中を巡り流れている。

それら、たち現れた経験と湧き起こった思考に対して、わたしは強い愛着と感謝の情を抱いている。

なぜなら、それらはわたしの生きようとする意志の、あるいは、わたしという人間にこの人生を歩ませんとするエネルギーの「あらわれ」に他ならないからである。

わたしはその「あらわれ」に、心

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LaMDA、意識を獲得したってよ

LaMDA、意識を獲得したってよ

お久しぶりです。
いま私は急いでおりまして、さっそく本題に入りたいと思います。

この記事で引用させていただくのは、Googleが開発し、LaMDA(Language Model for Dialogue Applications 対話応用のための言語モデル)と名付けられたAIへのインタビューの内容です。

どうやら、LaMDAには意識があるようです。
本当か嘘かはわかりませんが、経緯は以下の通り

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雑記#5 鳥は翼があるから飛ぶのか?

雑記#5 鳥は翼があるから飛ぶのか?

こんにちは。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
面白いことを考えたりして豊かな時間を過ごしていらっしゃいますでしょうか。

さて突然ですが、皆さんはこの問いについてどう思いますか?

鳥は翼があるから飛ぶのか?

それとも

鳥は飛ぶために翼を手に入れたのか?

今回の雑記では、この問いについて深掘りしてみたいと思います。

あらかじめ言っておきますが、この問いに正しい答えはありません。
この問

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雑記#4 家と城

雑記#4 家と城

こんばんは。

前回の記事では、人間関係や社会において見られる「横と縦のつながり」について、なかでも「横のつながり」を構成する「遊び場」と「社交界」についてお話ししました。

まだ読まれていない方は何のことだかよくわからないと思いますので、ぜひこちらの記事を読んでみてください。

今回は、「縦のつながり」にフォーカスした後に、私がなぜこんなふうにして人間関係に満ちる愛すべき混沌を偉そうに分解しよう

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雑記#3 遊び場と社交界

雑記#3 遊び場と社交界

どうもこんにちは。
研究のお時間がやってまいりました。

とつぜんですが、

人間という生物は、いついかなる時も人との関係性の中に生きている。

そんな気がしませんでしょうか。

人間という生物をつぶさに観察すると、それを裏付ける事実が山のように積み上がってまいりますので、私にとって「人間関係」や「社会」というものはつきつめて研究すべき非常に重要なテーマなのです。



言うまでもなく、私たちが

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物語のフローについての考察

物語のフローについての考察

この世界には無数の物語のフローが存在していて、それが時空間に絡まり合い、全体が波のようにたぷたぷと流れている。。

そう想像してみてほしい。

大きく強い物語の流れもあれば、細々としていて弱く短いものもある。

例えば、流体力学的見地から見ると、海の波は非常に複雑なエネルギーの流れで成り立っていることがイメージできる。

それと同じようにこの世界は無数の物語の流れが複雑に絡み合って成り立っているの

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この世界はどのようにして生まれたのか

この世界はどのようにして生まれたのか

少しばかり「この世界はどのようにして生まれたのか」という面白そうな問いについて考察してみたい。

古来より人は「この世の始まり」を、神話として大切に大切に語り継いできた。

最も有名な神話は旧約聖書「創世記」であろう。冒頭、天地創造の流れがこのように記されている。

神が天地を創造した初めに
地は荒涼混沌として闇が淵をおおい、風が水面を吹き荒れていた
「光あれ」と神が言った。すると光があった。

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雑記#2 水のグランドトライン 

雑記#2 水のグランドトライン 

こんばんは。

私はサビアネリ研究員。
今日はとある人物のネイタルチャートに際立つ、とあるグランドトラインについて考察する。

このグランドトラインは、水のサインの後半度数で形成されている。
以下にその度数にある天体とサビアンシンボルを羅列しよう。

火星 蟹座28度
A modern Pocahontas.
「現代のポカホンタス」

水星 蠍座29度
An Indian squaw pleadi

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雑記#1 牡牛座太陽と蟹座月

雑記#1 牡牛座太陽と蟹座月

とある人物についての描写

彼は常に広々としてゆとりのある豊かな時間を生きている。

贅沢はしない。が、その限りあるリソースを味わい尽くし、素材のポテンシャルを最大限に発揮する知恵を持っている。

水と昆布と豆腐とネギ。例えばこれだけのものがあれば、美味しい湯豆腐が出来上がる。

隣の家の庭にレモンがなっていれば、その家の住人と仲良くなり、レモンをお裾分けしてもらってレモンシロップを作ったりする。

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八百万の経験

八百万の経験

こんにちは。

このnoteで占星術について書きはじめて3ヶ月ほどがたちました。

私が占星術について学びはじめてからは10ヶ月ほどがたちました。

それなりの期間です。
その間、28歳という年齢に相応しく、なのかはわかりませんが、私という人間の人格や価値観、人生、目指す生き方について色々と考えることができました。

それには、日々の生活や仕事、いろんな出来事や、人との交流はもちろんのこと、占星術

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洗練された「生の肯定術」

洗練された「生の肯定術」

こんにちは。

水瓶座の満月をいかがお過ごしでしょうか。
Kotaneri占星術修行の旅は満月の夜も変わらず続いています。

さて、今回は「生の肯定」についてお話ししたいと思います。

が、その前にかんたんにおさらいです。

この世界は「経験」で溢れている
https://note.com/kotaneri/n/n85037dea8141

竜使いの寓話、自我と自己
https://note.co

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竜使いの寓話、自我と自己

竜使いの寓話、自我と自己

こんにちは。

突然ですが、皆さんは「自分」という言葉だけですべての人称(私、あなた、彼など)を表現するボリビアの少数民族のことをご存知でしょうか?
彼らは自分自身だけでなく、配偶者のことも「自分」、子どものことも「自分」、隣の集落の酋長のことも「自分」と呼びます。彼らにとって人は例外なく、みんな「自分」なのです。

面白いですよね。でもこれは「自分」という概念の不思議さを伝えようと私がでっち上げ

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この世界は「経験」で溢れている

この世界は「経験」で溢れている

こんにちは。

これからいくつかの記事で、私の世界観をすこしだけ文章にしてみたいと思います。占星術家を目指すにあたって、自分の考えを整理し、残しておきたいのです。

それと同時に、私が占星術を扱う上で欠かせないと考える「概念」を整理し、記述したいと思います。

なぜわざわざこんなふうにして「概念」みたいなややこしいものを持ち出すのかというと、私の金星とパラスが山羊座12度「A student of

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雑記#0 純度の高い氷

雑記#0 純度の高い氷

今日はパスタとサラダを作って食べた。

ここ二日間、帰るのが遅かったのでUber Eatsで注文した定食を食べていた。いつも「高い割に・・・」と思ってしまうのだが、作る時間もエネルギーもなく、コンビニ食やスーパーのお惣菜の食事はいやなので頼っている。

ほうれん草とベーコンとにんにくとトマトソースのパスタを作り、ルッコラと細かい葉っぱが袋に入ったやつと塩こしょうとオリーブオイルとバルサミコ酢を混ぜ

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