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今日の言の葉

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その日、降りてきた言の葉を綴っています。あなたの良き日々に繋がれば幸いです。
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2024年4月の記事一覧

心根を育てる

心根を育てる

「心根」という言葉があります。
昔の人は
心根がいいとか悪いとか
しばしば言ったものでした。
「心」ではなく「心根」であるところに
深い意味を感じます。
植物は根がダメになると
いくら手入れしたところで
弱っていくばかりです。
根を深く張った樹木は
見事に大きく育ちます。
良質な根を持つ草木は
瑞々しい花を咲かせます。
私たちの心も、その根が大事なのです。
たとえば、
上部では良いことを思っても

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素行に配慮する

素行に配慮する

素行とは、平素の行いを意味します。
祖母はよく言ったものでした。
「ふだんの行いにこそ心根があらわれるものだよ」
心根とは心の奥底、その人の真の心です。
心をシャンとさせるには
背筋をシャンと伸ばせばよいのと同じで、
よい心根は、よい行いを習慣づけることによって
はぐくまれます。
大切なのは、「人にどう見られるか」ではなく
「自分がどうあるべきか」を基準にすることです。
人にどう見られるかというこ

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矢印を自分に向ける

矢印を自分に向ける

ブログや動画などを発信する際、
どうすれば人を惹きつけることができるかで
悩む人がいます。
たくさんの人に注目されないと
収入に繋がらないと焦りを抱いているのかも知れません。
まずは「注目されたい」「評価されたい」
という想いから離れて、
矢印をしっかり自分に向けて、
自分の内側を愛で満たすことから始めてみませんか。
「評価されたいのにされない」
「注目されたいのにされない」
といったように、

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見落としながら生きている

見落としながら生きている

くたびれて眠ったあなたを
かけてゆく月が
静かに見守っていた週末
目を離した一瞬にも
季節は進んでいるから
いろんなことを見落としてしまう。
時間は等しく流れているようでいて
その実、決してそうではない。
時間というものが
極めて個人的なものだということを
正しく受け止めることができたなら
日々の越し方に
もっと想いを寄せるだろう。
どのみち生きている時間は
まるで夢のようなものではあるけれど。

感度を上げる

感度を上げる

心の中も頭の中も
ゴタゴタと不要なものでいっぱい。
ゴミだらけみたいな状態が
私たちの思う「普通な状態」です。
ゴミだらけだからといって
やっぱり自分はダメなんだなどと
自己卑下するのもズレています。
心外だと感じて
気を悪くするかもしれませんが
こうしたことを認めるところから
好転は始まるのです。
ちょうど、断食の際の
好転反応と似たようなもので
具合が悪くなるのは
解毒されている証です。
自分

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森羅万象の大原則

森羅万象の大原則

神さまは時に
厳しさをあえて与え
どんなふうに考え、どのように判断し、
どういう行動に出るのか
静かに見ておいでです。
なぜこんな目に遭うのだろう?などと
人のせい、状況のせいにして
ひねくれて立ち止まったとしても
特に罰が与えられたりしません。
単にそうした反応を見ているだけです。
前向きに捉え、自らを成長させたなら
それもまた静かに見ています。
ご褒美が与えられたと感じるのは
実は、自分の判断

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心を澄ませる

心を澄ませる

自分の感情を
押さえるのがクセになっている人は
不意に溢れ出すことも
時に爆発させてしまうことも
あるでしょう。
天体の影響により
社会全体が感情的になることも
少なくありません。
感情的になってしまうことは
誰にでも起こり得るのだと
まずは理解しましょう。
その上でふだんから
心を澄ませる工夫をします。
みずからの心の動きを
常に眺めている状態を保ち
感情の乱れを感じたなら
深呼吸をします。

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分岐点のその先に

分岐点のその先に

今年一番の重要な分岐点を
私たちは今、経験しています。
木星と天王星が13年ぶりに重なった
4月第4週目から10日ほどは
対外的にも内面でも
奇妙な変化を感じるかもしれません。
今、心身ともに不調な人が多いです。
天体から受けるエネルギーは
私の予想を遥かに超えていました。
この分だと
無意識下における変容は
かなりのものとなりそうです。
それが現実に現れ始めるのは
早ければ夏
おそらく夏の終わり

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真理の入り口に立つ

真理の入り口に立つ

目の前で起きる現象は
すべて自らの内的世界が
具現化されたもの
そう認めるのは多くの場合
厳しく辛いことでしょう。
なぜならほとんどの人が
人生は自分の思い通りにいかず
目の前の出来事による
被害者のような意識を
どこかで抱えているからです。
もう2000年あまり前に
お釈迦さまが解かれたこの真理を
どんなにつらくとも認めることによって
私たちは大きく前進することになります。
「こんな現実を望んで

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九頭龍神社の鳥居崩壊が意味すること

九頭龍神社の鳥居崩壊が意味すること

箱根の九頭龍神社の鳥居が
3月22日に倒壊してしまいました。
社内にある弁財天の鳥居です。
まるで上から何か圧力がかかったかのように
クシャリと資材は重なり合って
現在は跡形もありません。
いつも申し上げることですが
神社は神さまに感謝を伝える場であり
同時に陳謝する場でもあります。
願い事をしていけないわけではありませんが
まずは、
ごめんなさい、ありがとう
これを伝えた上でのことなのです。

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一瞬の命の連なりが

一瞬の命の連なりが

いつの間にか、とか
あっという間に、などと
つい思ったり
言ったりしてしまうけれど
季節の方は
まったくそんな気ではなく
ただ淡々と命の時を
刻んでいるに過ぎないのでしょう。
こうして日々眺めていると
わずか一日で
葉の色も大きさも張り具合も違う。
そうして一瞬一瞬を生きながら
せわしなく右往左往する
人間たちを見守っているのです。
一瞬の命の連続が
人生の時間であることを
無言のうちに伝えながら

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熱い想い

熱い想い

藤が咲き始めました。
この花を雨に濡れるのもいとわず折り取って
愛するひとに捧げた男がいました。
在原業平、平安初期の歌人です。
藤は、春の終わりを告げる花です。
桜と同じく咲いたと思ったら
あっけなく散ってしまいます。

濡れつつぞ強ひて折りつる年のうちに
春は幾日もあらじと思へば
         在原業平

今年の春はもう幾日もない、
あなたと共に過ごしたいのだ
だから濡れるのもかまわず枝を

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取るに足らないこと

取るに足らないこと

世界は内と外にあります。
外の世界はどんなに広いといえども限界がありますが、
内なる世界には果てがありません。
その気になればどこまでも
拡げていくことができるのです。
そういう果てしない世界を
自分の中に抱くことができたら、
この現実世界に生じるさまざまなことのほとんどが
取るに足らない些末なことだとわかってきます。
生きている以上、すべては「経過」でしかないのに、
それを「結果」と決めつけて、

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もしもこの世に桜がなかったら

もしもこの世に桜がなかったら

世の中にたえて桜のなかりせば
春の心はのどけからまし

在原業平の和歌です。
もしも世の中に桜がなかったら、
心やすらかにのどかな春を過ごせただろうに・・・

桜ほど無常を感じさせるものはありません。
あるいは業平は儚く散りゆく桜に
我が身を重ね合わせたのかもしれません。

業平ならずとも
我ながらおかしいくらい
春は心を動かされます。
いつ咲くのか、どこで咲き始めたか
待つときめきは開花の喜びに

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