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リンゴダイエットについて。エドガー・ケイシー療法の断食・腸活法?

 前回の「16時間断食でオートファジーを活性化」のnoteでエドガー・ケイシー(ケイシー療法)の「リンゴダイエット」にちょっと触れたので、それについて。

関連:「ダイエット」「断食(ファスティング)」の記事(瞑想する人note)



リンゴダイエット

 スピリチュアル界隈でエドガー・ケイシーという人が知られています。
デタラメな予言などで知られるサイキックの人です。

その信奉者によって「ケイシー療法」というのが提唱されていて、リンゴダイエット(りんご断食)はそれで行われるものです。


正式なやり方は他を参考にしてほしいのですが、とりあえずは、3日間リンゴばかりを食べて、少量のオリーブオイル(エキストラバージン)を飲むというものです。

ケイシー療法の信奉者の間では、「断食法」「デトックス法」「胃腸・排泄の機能を整える方法」などとして行われるようです。

私はこのリンゴダイエットを試したことがあります。
効果については、とくに実感できませんでした。





 ちなみにですが、リンゴダイエットでは生のリンゴを食べます。

意外にも、ケイシー療法の主張によると、生のリンゴはこのダイエットの時以外では、あまり健康に良いとは言えず食べるのはすすめられないもののようです。

このダイエット以外でリンゴを食べる場合には、加熱したリンゴがすすめられるようです。


 これについて詳細はよく分からないのですが、私には通用することなのかもしれません。
今は平気なのですが、子どもの頃はリンゴを食べると腹痛を起こしたり、具合が悪くなることがたまにありました。

体質的に軽いリンゴアレルギーでもあるのかなぁ。
他のバラ科の果物やハーブは平気なのですが。

子どもの頃なので記憶が定かではないのですが、アップルパイなど加熱したものや、すりおろして少し時間が経って、酸化して茶色っぽくなったものの場合には、食べても具合が悪くなりにくかったと覚えています。

他には「蜜」が多かったり熟成がすすんだものも具合が悪くなりにくかったような記憶があります。


人によっては効果あるかも

 私はケイシー療法のリンゴダイエットの効果はよく分からなかったのですが、人によっては合うかもしれません。

ポリフェノール、ペクチン(食物繊維)、オリーブオイルの成分など、リンゴダイエットの効果を構成するであろう一つ一つのパーツを見ると、健康効果、便秘改善、腸活・整腸の効果がありそうにも思えます。


・リンゴポリフェノール

 リンゴはポリフェノールが豊富な食品です。
なんと数十種類ものポリフェノールが含まれるとされます(特に多いのがプロシアニジン類)。

このリンゴポリフェノールに関して、抗酸化や抗炎症、抗肥満、アンチエイジング、美容、腸活、、、、などの効果が研究されているようです。
育毛効果も期待され、プロシアニジンが配合されているシャンプーなどもあります。

プロシアニジン類としては、カカオ、黒豆、シナモン、ナッツ類、ぶどうの種子などにも含まれます。
松の木の樹皮にも含まれ、これに関しては、フランス海岸松樹皮の成分などが健康食品界隈で有名です。

参考:青森県りんご対策協議会


腸内環境や腸管バリア機能を整える効果についての研究もあるようです。

参考:花王株式会社(Kao Corporation)


肺にも良いとする研究もあるようです。慢性閉塞性肺疾患(COPD)との関係でも研究があるようです。

TBSの医療バラエティー番組「名医のTHE太鼓判!」でも取り上げられました。


 トリテルペンと呼ばれる成分も含まれます。
特にリンゴの皮には、「三大機能性トリテルペン」の一つであるウルソール酸が多く含まれるとされます。


・リンゴペクチン(食物繊維)

 リンゴには食物繊維が含まれます。
水溶性食物繊維(主にペクチン)と不溶性食物繊維(主にリグニン、セルロース)の両方が含まれます。

不溶性ペクチンが、とくに皮と実の間に多いとされますが、これは成熟や加熱によって水溶性に変わるようです。

食物繊維が豊富に含まれるので、やはり整腸効果が期待できるでしょう。

ペクチンに関しては、腸壁を保護し、便秘や下痢の改善に良いとする研究もあるようです。
またペクチンには、腸内善玉菌のエサとなるオリゴ糖が含まれます。


・オリーブオイル(エキストラバージン)

 オリーブオイルは食用油脂の中では、かなりポリフェノールが多い油です。
このオリーブオイルに含まれる各種ポリフェノールは脳・神経、血管、関節、美容、免疫、整腸、アンチエイジング、、、などなど、身体の全般的な良い効果が研究されているようです。

例えばポリフェノールの一種であるヒドロキシチロソールは、抗酸化、皮膚や血管の健康、シミ予防・美白、オートファジーなどとの関係で注目されているようです。

またスクアレンといったトリテルペン、トコフェロール(ビタミンE)、クロロフィル(色素)、それにファイトケミカルの一種である「植物ステロール(フィトステロール)類」なども含まれます。


 オリーブオイルは、含まれる脂肪酸の7~8割をオレイン酸が占めます。

このオレイン酸には排泄を促し、便秘を改善する効果があると言われています。
オレイン酸は吸収されにくくて、腸を刺激するからです。

参考:健栄製薬の腸活コラム



 以上、リンゴのポリフェノール、食物繊維、オリーブオイルの成分、さらにリンゴとオリーブオイル以外は摂取しないという特殊な食餌法による断食的効果が相乗的に働いて、エドガー・ケイシー療法のリンゴダイエットが良い結果となる人もいそうな感じです。


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