マガジンのカバー画像

日々の思考と記録

1,757
毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
運営しているクリエイター

2021年10月の記事一覧

出されない声の大きさ

 選挙に行ってきた。
 当然のこととして、自分が権利を手に入れてから一度も欠かしたことはない。

 色々な人が同じように行ってきた報告をしているのを見かける。もちろん、わざわざ報告しなくても行っている人もいるだろう。

 けれど、これもまた当然のこととして、行っていない人もいるのだ。投票率の低さが話題になる程度には、その数字は深刻なのだ。選挙があるたびに思うのは、出されない声の大きさだ。

 今や

もっとみる
1年という時間

1年という時間

 毎年インタビューゲームをやると決めている友人がいる。大体10月の後半から11月の前半までの間にどちらからと言わずに日程調整をしてやる。今日で5回目の日だった。

 率直な感想として、1年とは人が変わるのに十分すぎる時間なのだなと思った。
 初めて実施した日は、お互いに自分がどこに立っていて、どこに向いているのかもわからない暗闇を手探りで進んでいる状態だった。
 今も見通せない暗闇を進んでいるのは

もっとみる
0からプラスへ

0からプラスへ

 今日は充実度が高い日だったと感じている。
 特別なにかあったわけではないけれど、強いていうならば、面倒だと後回しにしていたことができたからかもしれない。

 懸念事項が減る。それだけで気分は軽くなる。

 ただ、それはなんだかマイナスを0にする作業な気もする。睡眠不足のところにぐっすり寝れたからスッキリするのと同じで、なにかが積み上がっているわけではない。

 ここからプラスにもう一歩踏み込んで

もっとみる
脱「なのに」

脱「なのに」

「若いのに、すごいね」

 そんな言葉をつい使ってしまう。悪意はなくても、無意識的に若いということは未熟であるかのような先入観を持ってしまっているのだ。「若い」のところは、「女性・男性」や「経験が浅い」など別の言葉を入れてもいい。

「〜なのに」と賞賛する前につける時、自分の偏見があるのだ。

 たとえば、年齢不相応な能力を持っている人が、なぜそれだけのことができるのかを考えてみる。元々のポテンシ

もっとみる
真水存在しない

真水存在しない

 時期柄、選挙関係の広告動画を見ることがとても多い。
 見ていると、気分が悪くなる。

 それは政治家のメッセージそのものに対してではなくて、自分のメッセージを純度100%で伝えようとする試みが気持ち悪く感じてしまう。

 意図としてはわかる。無駄を排除して、少しでも印象が良くなるように見せる。戦略としては理解できる。ただ、心理的テクニックを詰め込んで誇大化されたイメージは一周して、むしろ胡散臭く

もっとみる
腱鞘炎になったらループは抜けられるか

腱鞘炎になったらループは抜けられるか

 最近友人に触発されて、自分の今思っていることをなにも検閲せずにただひたすら書いている。文量が決まっていて、毎日B5のノート3ページ分なのだ。手書きしていると、一度も手を留めずに書き続けても、30分くらいかかる。

 その影響で、右手がとても疲れている。PCで書けば大したことはないだろうが、手書きで書く重要性を感じている。

 情報化されればされるほど、実際のエネルギー消費と起こる結果に差が生まれ

もっとみる
私の見た風景はいつ、どこのものか

私の見た風景はいつ、どこのものか

 どういう縁なのかはわからないけれど、最近オンラインで知り合った人々が全然違う経路から出会うのに、震災を体験した人々だった。

 全く違う話の流れから、震災の話が始まる。それほどでに、人生に大きな影響を及ぼしたのだろう。ただ、今まで何人もの話を聞いてきて、なぜか僕はその話に入り込めない感覚がある。

 あまりにも大きな出来事すぎて、臨場感が湧かないのだろうか?
 そんなはずはないはずだ。だって、僕

もっとみる

作りたい衝動

 衝動的にホットケーキを作った。
「食べたい」よりも「作りたい」欲求によって引き起こされた事件だった。

 こういう衝動性を最近あまり発揮していなかったから、妙にスッキリした気分になっている。色んなことをついつい頭で考えていたから、手を動かしたかったのかもしれない。

 問題は、夕食後に、計画性もなにもなく作り始めたせいで、大きめのフライパン3枚分も焼いてしまったことだ。
 一体どうやって食べるの

もっとみる

存在感謝

 今日、久々に会う友人と話をしていて、身の周りの人がこの1、2年で大きく変化をしていると気づかされた。
 やはり全世界的な出来事において、僕達は変わらざるをえなかったのだろう。ともすれば悲観的に聞こえるかもしれないが、改めて振り返って見ると、僕の身の周りで起こっている変化は客観的に見て好意的な変化がほとんどだった。

 変わるための準備を地道に続けてきた人々が、きっかけを得て花開いたという印象があ

もっとみる

そんなのねえ

 本屋に行くと、たまに「10代の時に知っておきたかったこと」とか「20代の時にやっておくべきこと」などというタイトルを見かける。そして、それを見ていつも僕は首を傾げてしまう。
 その本の著者は、大抵がその年代を過ぎた人なのだ。

 それって面白くないよなと思う。変化の早い現代において生きるのが10年も違えば、随分変わってくるだろう。恋愛だの仕事だの、ある程度普遍性のあるものもあるかもしれないが、そ

もっとみる

ニューゲーム

 ネットが繋がらない問題が発生していて、ようやくPCは繋がったと思ったら、スマホや他の機器がWi-Fiに繋がらない。

 考えられる限りの方法と解決策を試したもののダメで、思わず毒づくくらいの時間はかけた。その結果、全部の設定を初期化するという選択肢によって、なんとか解決した。

 立ち返るってこういうことなのだろう。

 色々な手を試してもダメであれば、最初の地点に戻るのだ。そこからまた始めてい

もっとみる

曖昧保護

 厳密さを求めれば求めるほど、細分化されていく。全ての人に通じるようにと設けた基準は、個性をバッサリと切り捨てる。あなたは男だから、女だから。子どもだから大人だから。年収いくらだから、強いから弱いから。そうして、人を区分けした先に待っているのは分断だ。

 曖昧さを守ることを僕はとても尊いと思っている。あえて決めないことで、不安になるし、もどかしさも覚えるだろう。けれど、そのあそびの部分が、グレー

もっとみる
区切られて

区切られて

 約2ヶ月に渡っていた問題が1つ片がついた。
 ここからが始まりなのだが、なんだか終わったような気になっている。

 区切りとは、一体どこにあるのだろうか?
 大体、僕達の考えている区切りというのは、自分でそう認めているだけで、そんな明確な境目はない。1日はどこで終わるのか? 24時を過ぎたらというのも便宜的に過ぎず、深夜まで起きている人にとってはまだ1日は終わっていないだろう。ましてや深夜勤の人

もっとみる
網羅から集中へ

網羅から集中へ

 日頃から「今日〇〇する予定ある?」という聞き方をする人がいて、その度に僕は返答に困る。というのも、僕は予定が流動的な生活なので、いくつかのToDoの中からその日できることをやっていく。
 だから、〇〇するかもしれないし、しないかもしれないとどっちつかずの回答になってしまうのだ。

 そういう話をしていて、ふと思ったのは、いつの間にか僕は予定通りに物事が進まない前提で行動するようになっている。Aと

もっとみる