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経済周りの話

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記事一覧

ベーシックインカムに未来は無い。雑記。

のっけから私事で恐縮ではあるが、最近自分が大らかさで魅力を感じていた人がベーシックインカム(※以降表記BI)を褒めそやしていて落胆してしまった。

なんでも貧困とか過剰な労働に対する良策なんだとか。こういった善意のBI推しは多々見られるのだが、実態はいくらづつ支給すべきかとか社会保障を残す残さない論争とは一線を画している。

そもそも所得格差や経済格差をリセットの1つも無いままに平等な金銭給付など

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現代経済が自然環境を削る事について。雑記。

昨今の自称環境保護団体の行き過ぎて非論理的な言動によって本来の自然環境保護の骨子がぼやけている感があるが、現代の資本主義下に生きる以上確実に破壊を齎しているのは確かだろうと思う。

全体、どういう訳で資本主義と環境破壊が結び付くかと言えば明快な一例は貨幣の駆動によるものがある。「貨幣の駆動」とは、貨幣が現在のように機能を果たしている状態を指し、駆動させる条件の中でも「徴税」が大きな役割を担っている

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競争原理及び淘汰についての推察。雑記。

 従来の通俗的な経済理解の基礎における競争と淘汰の概念をここではただ角度を変えて記す。

 恐らく一般的な企業等の業績などが同業種の企業よりも劣って支出と収入が見合わなくなり、営業が不能となった場合にこれを世間では淘汰の概念を用いて説明しているように思われる。だが、実際に競争原理が競争原理として現実に現れているかは微妙なところだ。

 通常競争原理と呼ばれる概念ではより良いものが残るとされるが、よ

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兌換紙幣についての確認とその他。雑記。

 よく誤解、というよりは視点の持ちようと下積みの有無で解釈が分かれるのは「兌換紙幣は金(※以下ゴールド)の価値に紐づいている」という概念の解読に纏わる諸々ではないかと思う。

 兌換紙幣は確かにゴールドと連動させていたのだろうが実際に価値を生み出したタイミングは、ゴールドの誕生以降とは言い難い。ゴールドは紛れもなく採掘に携わった労務者によって生産された成果であり、むしろ労務者は労働(採掘)の対価(

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労働者の数と賃金上昇・下降圧力についての考察。日記。

 「特定の職種に応募が殺到すれば賃金に下降圧が掛かる」という、とある主張を見ての自分なりの考えを纏める。

 まず応募が特定の職種に殺到する事と雇用主がその仕事でどれくらいの収益を見込んでいるかは関係が無い。雇用主は常に利潤最大化を目指すとすれば、労務者に求める能力はノルマに加えて余剰の有無までを考慮する。これは単に能力の高い人材を求めるというだけの話だが、労賃が高ければ職種がどうであれ人気は高ま

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富の再分配について。日記

 昨今の不景気は人々の注目をお金に向けるには充分なようで、その手の話題は前にも増してそこかしこで見られる気がする。その話題の1つに税金の役割を考察するものがあった。そこで私も改めて脳トレも兼ねて考えてみる。

 税の役割として挙げられるのは表だったところだと 財源、富の再分配、経済の安定化、の3つが挙げられるが、当然これは殆どが嘘であるか果たされていない。この嘘については多くの賢人が指摘するものの

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民間人は負債を持ってるぞという話

 珍しく真摯な姿勢で日本版MMT(現代貨幣理論)を勉強してる方を見かけてテンション上がったので少し援護射撃的なノリで、オリジナルMMTとの「民間人像」の差異を書いてみる。

日本版MMTの民間人像

 ここで言う民間人は庶民、平民、市民、国民、一般人と言い換えても良い。そして主題にもある通り日本版MMTでは民間人が極めて健全な一生を送る想定がされている。しかし民間人の一生は、延いては人間の一生は、

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貧困の原因は徴税権

 徴税する側は屈強な人間を使役して滞納に対して体罰を、つまりは暴力を振るう事が容認されている。令和の御代でもこれは変わっていない。

 何故徴税が必要だったか。本来は必要は無い。何故政治家が必要か。必要は無い。何故国民が苦しむのか。搾取構造が変わらないから。

 

徴税は必要か

 徴税(※税金を払わせる事)が必要なのは貨幣が正常に機能する為であって生活には不可欠ではない。貨幣は精々生活する中で

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戦争避難民と労働価値説

 ロシアとウクライナの衝突で日本も避難民を受け入れたらしいがどうも避難民の方の生活と給料に関するニュースを見ていて労働者としての人間と自然な人間を区別できていないように思った。

 1日の生活費が幾ら支給されようがその人の労働の価値が通貨に変換される時、誰が責任を持ってどの国のどんな価値を持った通貨へ変換させるのかは殊避難民や被災者にとっては死活問題になる。まして、戦争避難民ともなれば生活基盤が破

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貨幣の空想定義。雑記

 最近は貨幣とは何かという問いへの模範解答も定まってきたやに思う。「貸借の記録」と答えられると恐らく及第点なんだろうと私的に思わないでもないが、本当は違うかも知れないと考えてしまった。それが元凶の雑記。

 貨幣=貸借の記録≒貸借の存在≠全ての貸借の表記

 この式は現実に忠実な人間なら誰でも理解出来る。例えば買ったケーキに乗った苺は製造元が違えば個数が変わる。これを分けて食べる場合は仲が良ければ

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