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認知症のおばあちゃん⑥ハッピーハッピーエンド
まだ母方のばあちゃんがボケるかボケていないかの時
婆)ボケれてよかったたい。お陰で死ぬのが怖くなか。いっぱい働いたご褒美ばい。
と言っていた。
それを聞いた俺は
さんざん働いたご褒美が
ボケて死の恐怖がないなんて……
どっちなんだろう?
と考えた。
この時の自分はまだ18歳で
人が死ぬ事に対して遠い感覚だった。
やがて俺は高校生から大学生になった。
大学生、遊ぶに遊んだ。
い
認知症のおばあちゃん⑤愛してる、いつも通り。
東京でシェアハウスをしているのだけど
住民のヒモのペルー人に
ペ)ケンシロウさん、すぐ愛してるって言い過ぎでしょ笑
と言われ
俺)え!?外国人もすぐ言うんやろ??
ペ)言わないよ笑
俺)え!?お母さんに、うちは外国やけんすぐ愛してるって言う家庭とよ。って言われ続けたっちゃけど!!笑
ペ)それ、おかしいよ笑。
俺)えぇぇ……そうやったと…………。
そんな事があり、正月という事もあり、
認知症のばあちゃん④生きる希望を与える言葉
寝る前に母からこんなLINEがきた。
今日婆さんのお見舞いに行って
愛してるよ
って言ったら
こんな能無しの婆さんにそんなこと言ってくれるのは子どもしかおらん
ってめちゃ表情が出て
涙も出て
それから足を交互に動かして
運動をして
長生きしなきゃと言ったよ。
と。
ここで言う婆さんとは母の母だ。
つまり、俺の婆ちゃんって事ね。
なんかね…
なんか分からんけど
俺がすっげぇ
元
認知症のおばあちゃん③孫の顔が分からない事がここまで面白いかね!?
【祖母はもう、僕の事も分からない】
年末年始で久しぶりに実家に帰った時、ばあちゃんがお世話になってる施設に顔を見に行った。
去年何度かばあちゃんは倒れたらしく、お母も死ぬ事を覚悟して泣いたんだとか…
施設に入ってエレベーターで2Fに行きエレベーターの扉が開いた瞬間
おしっこの匂いがした。
憩いの場のようで、沢山の高齢者がいたが
どうやらトイレに行く事は出来なくなったので身体に管を通して済
認知症のおばあちゃん②死ぬ準備
2017/11/05
どうやら母方のばあちゃんが年始を迎えられそうにない。
まぁ91歳やけん、悲しい事なんてないっちゃけど…
介護施設に行った時
テレビを付けていなかったので付けるか聞いたが返って来た応えは
どうでもいい
だった。
つまる所、何かに興味がないのだ。
食べなくもなった。
あんなにもったいない、もったいない言いながら残さず食べていたのに。
あーね。
準備しとったいね。
認知症のばあちゃん①全部忘れても覚えてる言葉
母方の婆ちゃんが90歳になってね
もう、だいぶヤバイわ笑
で、お母がこないだあった話っちゃけど
婆ちゃんが
文句ばっか言う様になったって。
何をしても、どうしても、
とにかく頑固で文句を言うって……
婆ちゃんはね、働きもんでね……
仕事を辞めた時は
50年勤続したって表彰されとったよ……
営業マンやって九州の売り上げで
一番になる程やりてやったって。
俺の子供の時には既に婆ちゃんやったけ
死んだ親父があいさつに来んしゃった。
これは僕の父が体験した話なんですが
父は子供の時にお父さん(僕にとってはおじいちゃん)が蒸発して
それ以来会っていないそうです。
僕の顔も知らない、名前も知らないおじいちゃん。
ある日テレビを父と観ていると
別に自分を育ててくれなかった親に会いたくないやろ~
と父は言っていました。
そのテレビの内容は
生き別れた家族を探して依頼者に会わせるという
とても感動的な番組だったんですが