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感想文&推し事の記録

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2020年7月の記事一覧

涙で出来た思いがこの呼吸を繋ぐ力になる

羽海野チカ先生の作品が好きです。中学生の頃『ハチミツとクローバー』で大学生活の切なさと甘さに憧れながら悶絶し、BUMP OF CHICKENとのコラボで『3月のライオン』と出逢いました。

人生で初めて友達と子供だけで観に行った映画は実写版ハチクロ。テーマソングだったスピッツの『魔法のコトバ』と嵐の『アオゾラペダル』はギターで弾き語りも練習しました。『3月のライオン』コラボカフェでは再現メニューに

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愛と感謝を18年分、嵐の5人に伝えたかった

愛と感謝を18年分、嵐の5人に伝えたかった

結成20年記念の展覧会があまりに素晴らしく、本記事とは分けて書いた。

改めて、私の人生に寄り添い続けてくれた"生身の偶像"との話を綴らせて欲しい。これは足掛け18年分の弔いだ。

2003年の1月。インフルエンザで学校を休んでいた小学5年生の私の目に飛び込んできたのは、初主演ドラマ『よい子の味方〜新米保育士物語〜』の番宣をしていた櫻井翔の笑顔。ドラマを見始め、主題歌を披露する歌番組もチェックし、

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僕の知らない景色に僕が溶け込む それだけで / ARASHI EXHIBITION "JOURNEY" 嵐を旅する展覧会 宮城会場

僕の知らない景色に僕が溶け込む それだけで / ARASHI EXHIBITION "JOURNEY" 嵐を旅する展覧会 宮城会場

大事に書いていたら随分経ってしまいました。

当選通知を目にした瞬間、最後のご褒美だと確信した。このタイミングでここに「戻ってきて居る」奇跡に感謝する。

2003年の1月に彼らと出逢ってから、一度も現場に行けなかった。そのことが負い目として深く残っているし、これからもその事実に傷つき続ける。それでも実体を一度も感じられなかった空想上の存在の様な"アイドル"は、私にとっての永遠。

そんな彼らの2

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クリームソーダのチェリーみたいに

クリームソーダのチェリーみたいに

悩みや悲しみに暮れる人へ、絞り出してでも言葉を贈るのが正だと思っていた時代があった。狭苦しい自分のワードローブから似合いそうな服を引っ張り出して着せつけた言葉は思うように伝わらなくて、逆にそんな善意を受け止められないことだって何度もあって。

良いことを言われたら救われる訳でもないし、自分の欲しい言葉が他人にとって辛く聞こえることもある。ただ背中をさすったり手を握ったり抱きしめたりすることが言葉以

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魂すらも行き交う港町で / 映画『横須賀綺譚』

魂すらも行き交う港町で / 映画『横須賀綺譚』

fictional reality
フィクションめいた現実に対し、心の距離の取り方に揺れる貴方へ

ネタバレに触れるかもしれないので観賞後にお読みいただければと思います。

初日舞台挨拶付き上映。昨年7月のカナザワ映画祭以来、1年ぶり/2度目の鑑賞。パラレルワールドよろしく「想像し得なかった未来」を生きる今、抱く感想も変わらざるを得なかった。1席飛ばしの椅子に腰を沈めて。

あらすじ(公式サイトよ

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