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どう在りたいのか、わからなくなった時の為に

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自分がどう在りたいのか、わからなくなったとき。読むと「何か」変わるかもしれない作品を選びました。
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2021年2月の記事一覧

「やりたい事」はあなたを幸せにしない

「やりたい事」はあなたを幸せにしない

もう15年くらい前になるか。

自衛隊のパイロットを夢見て何年もただそれだけを追いかけていた年下の親友が、山口の宇部空港で行われる最終試験まで行って落ちた。携帯のメッセージで不合格の連絡をもらってから、2ヶ月くらい音信不通になっていたのだが、ある日突然連絡が来て会うと、彼は意外とケロッとしていた。

お互い試験のことには触れず、今何をやっていて次に何をやる予定か、そんな事を話しながらいつものように

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最後と思わないまま経験する最後

最後と思わないまま経験する最後

9 ヶ月の次女が、先日、卒乳した。

長女も 8 ヶ月で卒乳(断乳)したので、次女も 9 ヶ月のうちには、というのがわが家の方針だった。けれど、先日、ふと授乳なしに寝た日を機に、
『そうだ、今日でもう卒乳にしてしまおう!』
と思い立ち、実行する事にしたのだ。

だから、最後に授乳をしたのは、実はその前の日の晩だったので、『それが最後』、と思わないまま、人生最後の授乳を終えていた。

授乳というもの

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数字では表せない、たった一人の"その人"がいること。

数字では表せない、たった一人の"その人"がいること。

昨日のnote、ちょっと挑戦だった。
自分にとってほんとうに大切な気づきのことだったから、きちんと人に届くよう、しっかり整えてから公開しようと思っていた。

でも大切だからこそ、なんとなくぬるくなって、書かずじまいになるのはいやで、とにかくそのまま書いてみた。

表現したいことを眠らせずに表現できたことはすごく嬉しかったし、
調整を加え過ぎず、心からそのまま表現する感覚が少しわかったのも収穫だった

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行間を読む。書かれていない言葉を読み、声にならない声を聞く

行間を読む。書かれていない言葉を読み、声にならない声を聞く

『真夜中の哲学講義』と題した密やかな真夜中のおしゃべり、対話のデザイナー、哲学者、医師、のお三方の知的で機知に富んだ鼎談を、ちょこっとだけ盗み聞きしているような、背徳的で刺激的な経験です。

この深夜の魅惑的な経験を、私なりに噛み砕いて消化する、その過程を私は文章に残したくて、こんな書簡を寄せる次第です。

私も一書き手として、明示的な表現と語らない言葉については、これまでもずいぶん思索を重ねてき

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毎日、「本番」を迎える人の強さ

毎日、「本番」を迎える人の強さ

毎日、「本番」を迎えている人は強いです。

「練習」というのは、「本番」のための準備だと思います。何度も練習して、ようやく本番に臨む。それが一般的なスタイルだと思うのですが、「本番」を意識するあまり、「練習」だけに留まっている人をよく見かけます。

「練習」だけで一日が終わり、一ヵ月が終わり、一年が終わる。「本番」とは何なのでしょう。

そういう人は、「練習」を「本番に向き合わないための言い訳」と

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