メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(436)-(440)
皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆
4月もすでに中旬ですが、春らしい暖かい日が増えてきましたね(というか暑い…😅)☀️
そしてゴールデンウィークも視野に入ってきました(あと2週間!)
...と言っても、小生の場合仕事の関係で残念ながら遠出はしません...🥲(オンコール嫌い!)
本当は温泉旅行にでも...、と思っていたのですが仕方ないですね♨️
という訳で、GW中はおそらくnote記事をガッツリ執筆することになると思います🖊
メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしております。
X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!
【今日の精神医学豆知識集!(その88)】
【メタルのおまけ】
ちなみにカルバペネム系抗生物質がバルプロ酸の濃度を低下させるメカニズムは不明だよ。バルプロ酸はてんかんだけでなく興奮状態や易怒性を軽減するため精神科臨床では重宝される薬なんだけど、カルバペネム系(特にメロペン)も細菌感染症の"切り札"的な使い方をするからこまっちゃうよね...。
↓カルバペネムとカルペ・ディエム(今という時を大切にする)は似ていますよね?
【メタルのおまけ】
カルバマゼピンは併用禁忌薬(併用しちゃダメ!)がたくさんあるけど、併用注意薬(処方してもいいけど気をつけてね)はもっとたくさんあるよ。特に精神科領域だけでも、抗うつ剤、抗精神病薬、認知症薬、抗不安薬、そして抗てんかん薬など多くの薬剤の濃度を下げるんだ。理由はカルバマゼピンが肝臓に作用して薬剤分解酵素を誘導するから、せっかく処方したお薬も体から消えやすくなるんだよ。
↓精神科の患者さんは併用薬の関係でパキロビットやゾコーバは使えず、代わりにこんな薬が処方されてます。
【メタルのおまけ】
フェニトインの長期服用の副作用として、体毛が濃ゆくなる、歯肉の増殖などがあるよ。このように美容的に問題が生じやすいから、女性への長期投与は躊躇されるね。
↓体毛が濃ゆくなったらこれ!…ではなく、やはり処方の変更を!
【メタルのおまけ】
ジアゼパムとの併用禁忌薬は、リトナビル以外にはコロナ治療薬であるパキロビットが挙げられるよ。リトナビルもパキロビットも薬物分解酵素CYP(P450)に対して競合的に阻害するから、ジアゼパムの濃度が上昇するんだって。
↓CYPと書いてシップと読みます。
【メタルのおまけ】
抗酒剤を内服後に酒を飲むと、吐き気、顔面紅潮、頭痛などが起こるよ。ちなみに一般的な"お酒"だけでなく、調理に使う"みりん"や化粧水などにもアルコールは含まれているから、抗酒剤を復調している時は注意してね。
↓ご存知デンジャラス・レディー・シリーズ!!キッチンドリンカー、結構おりますね…。
【メタル君の考察】
今回は「併用禁忌」に関してツイートしたよ!
複数の薬を投与する時、相互作用によって薬の効果を増強したり逆に減弱させたりするから注意が必要だね💊
特に"抗てんかん薬"の場合、濃度が低下すればてんかん発作を誘発する可能性が高いからとても危険だよ(転倒のリスク、自動車事故、入浴中に溺れるなど)。
てんかん薬の多くは血中濃度が測定可能だから、定期的に採血して濃度を確認することも大切だね☺️
これからもビシバシとマニアックな精神医学ネタを提供するぞ!
↓このバッグでピクニックに行きたいですね!
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