コロナワクチンと精神医学: うつ病がワクチン接種を躊躇させる〜海外研究の紹介〜
皆様、こんにちは。 鹿冶梟介(かやほうすけ)です。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)パンデミックから早や3年が経ちます。
この間、COVID-19は多くの人々に深い傷を負わせ、人類社会を混沌の淵に追い込みました。
しかし人類は叡智を結集させ、かつてないスピードでCOVID-19の治療法を開発します。
特にコロナワクチンは「オペレーション・ワープ・スピード」の名の通り異例の早さで開発・承認され、コロナ禍で暗くなった人々の心に光明をもたらしました。
しかし、この「光明」に懐疑的な人々が一定数いるのも事実であり、全ての人がワクチン接種を受け入れている訳ではありません。
その理由は、このコロナワクチンが「mRNAワクチン」という人類史上初のタイプのワクチンであることに加え、同ワクチンの承認プロセスが「異例」づくめであり、安全性への懸念を払拭する時間が充分なかったことも一因でしょう。
本邦ではワクチンを拒否する人は少数派ではありますが、小生は以前より「ワクチン接種を受け入れる人と、拒否する人の違いってなんだろう…」と素朴な疑問を抱いておりました。
そんな中、小生の疑問に答えてくれそうな興味深い論文を発見いたしました。
それは、「うつ病がコロナワクチン接種を躊躇させるかも?」ということを示した研究です。
本研究の紹介は物議を醸す可能性がありますが、メンタルヘルスとワクチン接種に関する重要な知見である為、是非皆様にも読んでいただきたいです。
尚、論文データが膨大である為、今回も一部のデータのみをご紹介いたしますのでご了承ください。
【研究紹介】
<目的>
うつ病患者であることに対するスティグマ(ある種の偏見・差別)が、COVID-19ワクチン接種の受け入れに影響するかを調べる。
記事作成のために、書籍や論文を購入しております。 これからもより良い記事を執筆するために、サポート頂ければ幸いです☺️