メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(526)-(530)
皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆
Xでもお伝えしましたが、コロナに罹っちゃいました...😱
人生初コロナです。
以前、息子がコロナになった時はコロナ対策をしっかりやったので、「今回も同様にすれば大丈夫」と思っていたのですが油断しました...。
息子が最初の発病者であったため、きっと息子から染ったのだろうと思っていましたが、違ってました。
息子が発熱する3日前、家内が微熱を出しておりましたがこの時はコロナの抗原検査は陰性。
...ということで、家内はコロナ対策の対象にしていませんでした。
しかし、息子が発病してから2日後、小生が発熱...。
「うーん、怪しい」と思い、家内にもう一度コロナ抗原検査を行ったところ、見事陽性😱!!
我が家で無事なのは今の所、娘だけなのです。
幸いなことに、家内も息子も症状は軽快しました。
...が、小生は喉に違和感がまだ残ってますね...😷
体調は今ひとつですが、明日からはバリバリ働くぞ!
メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしております。
X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!
【今日の精神医学豆知識集!(その106)】
【メタルのおまけ】
"世界的に見ても大きな違いがない"と言ったけど、厳密に言うとオセアニア、中東、東アジアで若干高い傾向がみられるよ。ちなみにインドネシアの統合失調症の有病率はオーストラリアの2倍になるんだって!なんでインドネシアに多いかは...、よくわかんないね😅
↓若い頃、これを携えてバリ島(インドネシア)に行ったことがあります!
【メタルのおまけ】
今から約20年前のデータによると本邦における統合失調症の入院患者数は20万人弱だったよ(2005年の厚生労働省の調査)。20年前から5万人も入院患者さんが減ったということは、地域移行支援を軸とした精神保健行政の働きかけが徐々に効果を現していると思うね。
↓精神保健福祉法はこの1冊があれば大丈夫!
【メタルのおまけ】
薬物療法が確立する前は"統合失調症は入院治療するもの"というのが常識だったんだよね。たとえばロシア出身の精神科医ジルボーグは"通院統合失調症: ambulatory schizophrenia"という用語を作ったんだけど、これは外来通院できる珍しい統合失調症のケースを意味していたよ(今の診断基準だと境界性パーソナリティ障害という説があるよ)。また日本においても、精神科医の笠原嘉が「外来分裂病(統合失調症)」という造語作ったけど、これは彼が活躍した1970年〜1990年代においても外来通院ができる患者さんは少なかったことを意味すると思うよ。
↓笠原嘉先生のこの本は勉強になりました。
【メタルのおまけ】
DSM-5では廃止されたけど以前は「破瓜型」統合失調症という病型があったよ。破瓜型は10代で発病する統合失調症で人格荒廃にいたる予後不良の病型だったんだ。しかし、最近は典型的な破瓜型統合失調症は明らかに減ってきたよ。おそらく薬物療法による早期介入が奏功してるんじゃないかな?ちなみに破瓜型の病前性格としては内向性、孤立しやすい傾向などが挙げられるよ。
↓これは破瓜ではなく、ハッカ飴です!
【メタルのおまけ】
この話は統合失調症患者さんに必ずする話だよ。統合失調症の患者さんの多くは病識がないため、病気に困るというよりは"入院がいやだ"とか"定期的に通院が面倒"という考えに傾きやすいよ。しかし、薬物療法をやめると再発リスクが8割というと通院について前向きになるよ。
↓この号、うちの医局にもあるので今度読んでみます。
【メタル君の考察】
今回は「統合失調症の疫学」に関してツイートしたよ!
かつて統合失調症は難治の精神疾患と言われてきたけど、薬物療法によりその予後は劇的改善してきたんだよ。
今回示したデータのいくつかは、この「統合失調症の軽症化」を支持するデータなんだよね。
でも軽症化しているとは言え、急性期後の陰性症状や認知機能低下は個人の生活能力を著しく損なうから、やはり社会的サポートが重要な疾患なんだ。
薬も大切だけど、一番大切なのは支え合う気持ちかもしれないね。
これからもマニアックな精神医学ネタをジャンジャン提供するぞ😆
↓最近はパソコンでもドラクエができるのですね!
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