かなちか

不定期に、書きたいことを書きたいように。 主に鬱や引きこもりを脱するために行動したこと…

かなちか

不定期に、書きたいことを書きたいように。 主に鬱や引きこもりを脱するために行動したこと、してることを、日記やエッセイのかたちで記録しているはずです。たぶん。

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  • ひきこもごも

    引きこもり、生活、自問自答。 普通の人間を目指して考えたりやったりしたことのまとめ。 あまり役に立たないひとりごと。

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    通院をしつつ考えたことや、体調のこと、いろいろな検査の流れ、治療の様子などなど。 来年の自分が「どんなことしたっけな……」と困ったときに読み返して、システムを思い出すためのメモ。

  • 行動記録:雑多

    多趣味と無趣味は紙一重、なんて言葉がよく似合う、浅くて広いあれこれの趣味活動の記録。 ゲームとか創作活動とか手芸とか手帳活動とか。

記事一覧

遺言書を用意しようかな、と考えている話

 数年前に読んだ本で、自筆証書遺言書保管制度というものを知った。  書いた遺言書を法務局に預け、筆者が死亡したさいには指定した人物宛に「遺言書があるよ~」と通知…

かなちか
3日前
2

元気で明るいふりをして生きている

 ……つもりである。  世間的には、病気なら病人らしくじっとしてろとか、引きこもりならそうやって明るくいられないとか、まあそんな色の眼鏡がたくさんあふれ返ってい…

かなちか
11日前
20

鼻からファイバースコープを入れた話

 病院の話が続いております。  ひとまず、十一月の大腸カメラまではこれで最後のはず。  ここ最近は週に一度のペースでどこかの病院に足を運んでいるという不健康ぶり…

かなちか
3週間前
2

問診票に悩む話&婦人科に行ったら流れで子宮頸がん検査をした話

 少し前に重い腰を上げて婦人科の予約をした。  そうか……子宮体がんの検査痛すぎマジウケる事件からもう一年が過ぎたのか……。  今年は去年お世話になった、山を越え…

かなちか
3週間前
5

2024夏の成長記録

 二十年遅れの反抗期がやってきたな、と最近思う。  家族、とりわけ母に対して、おいおい待っておくれ、それはちょっといかがなものかと思うのだが? という気持ちが出…

かなちか
1か月前
4

家族は難しいなあというぼやき

 不登校だった学生時代や、家から一歩も外出できなかった十代後半から二十代半ばまで。それと無職引きこもりな現在。  我が家族(両親と兄妹)はそんな私の経歴にぜんぶ…

かなちか
1か月前
7

病院の口コミと歯医者と先生のキャラと

 病院の話が続いている気がする。  そういうお年頃なのでなにとぞ……なにとぞ……。  さて。  細長くて真ん中がくびれていて、中にジュースが入っているアレを凍らせ…

かなちか
2か月前
5

体重の調子が芳しくない話

 体重の調子とは何ぞや、という感じだが、摂食障害(のような、そうじゃないような)の話だ。  以前書いた気がしなくもないかもしれなくもなくもないけれど、メンタルク…

かなちか
2か月前
6

ばね指になった話

 去年ガングリオンで整形外科にかかり、18Gというなかなかの太さの注射針でブスっとやられ、ぎゅうぎゅうと猛烈にコブを押されながら中身をちゅるっと絞り出した。  ぺぺ…

かなちか
2か月前
6

プライドと諦めの狭間でぐだぐだ考える

 認知が歪んでいる。そしてその自覚がある。  たとえば、私は学歴も学力も教養もなく、社会から逃げて生きてきた(生きている)ため、世界中の誰よりも頭が悪い。  だ…

かなちか
3か月前
9

学力(歴)コンプと図書館と。

 本が好きだ。  でも読書が好きかと聞かれたら、素直に頷けるかどうかはわからない。  とはいえ本が好きだということは確かだ。装丁が凝っている本を見ると大はしゃぎす…

かなちか
3か月前
7

胃カメラの定期検査をおしまいにしたかった話

 胃の内視鏡検査が好きだ。もちろんされるほうである。  胃酸による泡を抑える、見た目はポカリ、味はゲロゲロな薬を飲むのも、麻酔ゼリーを喉に溜めて三分間待機するの…

かなちか
3か月前
5

呪いの言葉を真に受けて呪われた大人になった(と思っていたけど、これを書いていたら呪われてると認識してしまう意識こそが呪い…

 親戚が嫌いである。  嫌いどころか憎んでいる。  ここで書くにはまったくもって相応しくない感情を存分に抱いている。  とにかく親戚が嫌いである。  小学生のころ…

かなちか
4か月前
11

外にパソコンを持ち出してみた話。

 先日、新しいノートパソコンを買った。  新しいといっても中古品で、値段は8,900円だ。  余計なスペックがあるとゲームや動画に気持ちを持っていかれて、本来の目的で…

かなちか
4か月前
6

お洒落に対する罪悪感と躊躇と覚悟の話

 お洒落をする、ということに尋常ではない罪悪感とためらいがある。  それは過去にブスやら○○(いわゆる差別用語)やらデブやらと言われ続けてきたことにより、こんな…

かなちか
4か月前
9

健全な肉体に宿った不健全な精神。

 前回行った採血の結果が出た。なかなか手こずった採血だった記憶がある。  泣いた直後に加えて寝不足と胃腸の不調で吐き気もあったため、なにかしら数値に影響が出るか…

かなちか
4か月前
3
遺言書を用意しようかな、と考えている話

遺言書を用意しようかな、と考えている話

 数年前に読んだ本で、自筆証書遺言書保管制度というものを知った。
 書いた遺言書を法務局に預け、筆者が死亡したさいには指定した人物宛に「遺言書があるよ~」と通知してくれる制度だ。
 お値段は3,900円。収入印紙にて納入。収入印紙は法務局の中でも買えるから事前購入不要、何年預けてもお値段は据え置き。お得!

 というわけで、使ってみたいなという好奇心と、多分私は長生きせんだろうなという予感もあって

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元気で明るいふりをして生きている

元気で明るいふりをして生きている

 ……つもりである。
 世間的には、病気なら病人らしくじっとしてろとか、引きこもりならそうやって明るくいられないとか、まあそんな色の眼鏡がたくさんあふれ返っている印象がある。
 学校を休んでいるなら病院に行く以外で家から出てはいけない、とかね。
 昭和や平成初期~中期の価値観がなかなかしぶとく残っている。
 物的な価値観ではなく、こう、イメージングの話。

 昔は大人がアニメなんてとか言われていた

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鼻からファイバースコープを入れた話

鼻からファイバースコープを入れた話

 病院の話が続いております。
 ひとまず、十一月の大腸カメラまではこれで最後のはず。

 ここ最近は週に一度のペースでどこかの病院に足を運んでいるという不健康ぶり。
 九月と十月は体調に気をつけろ、と石井ゆかりさんの一年の占い(私は自分に都合の良いことだけを積極的に信じることにしている不届き者タイプ)にも書いてあった水瓶座なので、きっとこうなることは運命づけられていたに違いない……。
 いやそれに

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問診票に悩む話&婦人科に行ったら流れで子宮頸がん検査をした話

問診票に悩む話&婦人科に行ったら流れで子宮頸がん検査をした話

 少し前に重い腰を上げて婦人科の予約をした。
 そうか……子宮体がんの検査痛すぎマジウケる事件からもう一年が過ぎたのか……。
 今年は去年お世話になった、山を越えた場所にあるハイパーセレブリティキラキラ病院ではなく、そこに務めていた先生が独立した個人病院にかかることにした。
 なんといっても山の中にないし、なんなら家からバスで二十分という超近場。しかも開院したばかりなのにいい噂しか聞こえてこない。

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2024夏の成長記録

2024夏の成長記録

 二十年遅れの反抗期がやってきたな、と最近思う。
 家族、とりわけ母に対して、おいおい待っておくれ、それはちょっといかがなものかと思うのだが? という気持ちが出てくる出てくる。
 さすがに切れ散らかして家出をする歳でもなく(そもそも家から出たくない)、二言三言己の考えを告げてその場を去るくらいのものなのだけれど、いやあ、これが噂の反抗心か。
 なるほどなるほど、常人はこれを足がかりに親というものか

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家族は難しいなあというぼやき

家族は難しいなあというぼやき

 不登校だった学生時代や、家から一歩も外出できなかった十代後半から二十代半ばまで。それと無職引きこもりな現在。
 我が家族(両親と兄妹)はそんな私の経歴にぜんぶまるっと蓋をして生活しているように感じる。
 私自身は不登校の過去も、引きこもりの過去も、精神疾患がある今も、引きこもり無職な自分も、まあこんなもんだろな。それが私よ、This is me! みたいな心持ちで生きているのだけれど、家族は違う

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病院の口コミと歯医者と先生のキャラと

病院の口コミと歯医者と先生のキャラと

 病院の話が続いている気がする。
 そういうお年頃なのでなにとぞ……なにとぞ……。

 さて。
 細長くて真ん中がくびれていて、中にジュースが入っているアレを凍らせたやつ。通称ポッキンアイス。
 我が家の夏はそれが冷凍庫に常備されているので、膝を使いふたつに折って食べては暑さを凌いでいる。
 先日もまた暑さに負けそうになり、ここで一発ぽっきんチャージだ! とアイスに食らいついたところ、ガリっという

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体重の調子が芳しくない話

体重の調子が芳しくない話

 体重の調子とは何ぞや、という感じだが、摂食障害(のような、そうじゃないような)の話だ。
 以前書いた気がしなくもないかもしれなくもなくもないけれど、メンタルクリニックの前主治医から、痩せてもいいが初潮時の体重を下回ってはいけないと釘を刺されている(無月経になる可能性が高くなるからなんだろうな、と今になって気づいた)程度には、体重の増減を気にしながら生きている。
 今の主治医からはまるっとスルーさ

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ばね指になった話

 去年ガングリオンで整形外科にかかり、18Gというなかなかの太さの注射針でブスっとやられ、ぎゅうぎゅうと猛烈にコブを押されながら中身をちゅるっと絞り出した。
 ぺぺっと塗られた麻酔は針を刺す時だけにしか効果を発揮せず、医者がグイグイ押してくる痛みにはまるで太刀打ちできていなかったせいで、非常に痛い思いをしたのをよく覚えている。痛すぎてちょっと愉快だった。
 お医者さんの話や調べた感じからして、再発

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プライドと諦めの狭間でぐだぐだ考える

プライドと諦めの狭間でぐだぐだ考える

 認知が歪んでいる。そしてその自覚がある。

 たとえば、私は学歴も学力も教養もなく、社会から逃げて生きてきた(生きている)ため、世界中の誰よりも頭が悪い。
 だから私が知っていることを知らない人間は誰一人とてこの世にはいないし、私ができることは誰にだってできる簡単なこと。
 仮に幼稚園児でも、私ができることは簡単にこなすことができる。
 もちろんそんなわけがない。さすがに幼稚園児には真似できない

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学力(歴)コンプと図書館と。

学力(歴)コンプと図書館と。

 本が好きだ。
 でも読書が好きかと聞かれたら、素直に頷けるかどうかはわからない。
 とはいえ本が好きだということは確かだ。装丁が凝っている本を見ると大はしゃぎするし、使用した紙の名前が巻末に書いてあったり、遊び紙に珍しい特殊紙が使われていたりすると歓声を上げて小躍りをする。
 過去に数冊ほど同人誌というものを作ったことがあり、そのデザインや装丁を考えるのがとても楽しかった記憶もある。だからきっと

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胃カメラの定期検査をおしまいにしたかった話

胃カメラの定期検査をおしまいにしたかった話

 胃の内視鏡検査が好きだ。もちろんされるほうである。
 胃酸による泡を抑える、見た目はポカリ、味はゲロゲロな薬を飲むのも、麻酔ゼリーを喉に溜めて三分間待機するのも、鎮静剤で強制的にぼんやりと微睡むのも、内視鏡が口から入り込んで喉を通過し「ムォン」となるのも、腹の中でカメラが動くことによって己の臓器の形状を自覚するのも、どれもこれもがいとをかし。
 ただ、最後の念押しにされるスプレータイプの麻酔は喉

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呪いの言葉を真に受けて呪われた大人になった(と思っていたけど、これを書いていたら呪われてると認識してしまう意識こそが呪いだな、と気づいてどうでもよくなった(と思い込む努力をはじめることにした)話

呪いの言葉を真に受けて呪われた大人になった(と思っていたけど、これを書いていたら呪われてると認識してしまう意識こそが呪いだな、と気づいてどうでもよくなった(と思い込む努力をはじめることにした)話

 親戚が嫌いである。
 嫌いどころか憎んでいる。
 ここで書くにはまったくもって相応しくない感情を存分に抱いている。
 とにかく親戚が嫌いである。

 小学生のころ、どの親戚からも言われた言葉がある。
「おうちのこと手伝って、お母さんを助けてあげてね」だ。
 十歳にも満たない子どもが、親戚たちと顔を合わせるたびに毎回、『こっそり』と言われ続けた言葉がこれだ。多分五十回以上言われた。
 きょうだい児

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外にパソコンを持ち出してみた話。

外にパソコンを持ち出してみた話。

 先日、新しいノートパソコンを買った。
 新しいといっても中古品で、値段は8,900円だ。
 余計なスペックがあるとゲームや動画に気持ちを持っていかれて、本来の目的である文章書きをまったくしなくなってしまうので、メモリは4G、SSDは256GB。これでWindows11を動かしている。
 しかしながらこれまで使っていたノートパソコン(便宜上先輩と呼ぶ)は十年以上前にAmazonにて39,800円で

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お洒落に対する罪悪感と躊躇と覚悟の話

お洒落に対する罪悪感と躊躇と覚悟の話

 お洒落をする、ということに尋常ではない罪悪感とためらいがある。
 それは過去にブスやら○○(いわゆる差別用語)やらデブやらと言われ続けてきたことにより、こんなに可愛くてお洒落な服を着るのは駄目だ、こういう流行りの服は似合わない、馬鹿にされるに決まっている、と信じ切ってしまっているからだ。
 もちろん自分の中自体にも、似合わないものにお金を使うのは無駄だとか、この歳で垢抜けたお洒落を目指すのは手遅

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健全な肉体に宿った不健全な精神。

 前回行った採血の結果が出た。なかなか手こずった採血だった記憶がある。
 泣いた直後に加えて寝不足と胃腸の不調で吐き気もあったため、なにかしら数値に影響が出るかもしれない。そんな、期待とも不安ともつかない思いで落ち着かない私を前に、先生は結果を見て放った。
「すごい! なんともない!」
 普段は声が小さく話を聞き取れないことも多い高齢の先生が、こんなに溌剌と歓声を上げられることに、私はひどく驚いた

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