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呪いの言葉を真に受けて呪われた大人になった(と思っていたけど、これを書いていたら呪われてると認識してしまう意識こそが呪いだな、と気づいてどうでもよくなった(と思い込む努力をはじめることにした)話
親戚が嫌いである。 嫌いどころか憎んでいる。 ここで書くにはまったくもって相応しくない感情を存分に抱いている。 とにかく親戚が嫌いである。 小学生のころ、どの親戚からも言われた言葉がある。 「おうちのこと手伝って、お母さんを助けてあげてね」だ。 十歳にも満たない子どもが、親戚たちと顔を合わせるたびに毎回、『こっそり』と言われ続けた言葉がこれだ。多分五十回以上言われた。 きょうだい児に絶対言ってはいけない台詞だ。大人ならわかるだろう。故意犯か。 私は親戚を憎