神川通

詩人。社会に貢献するアル中(目標)

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記事一覧

野戦病院より

戦場で傷ついた体を横たえながら 過去のことばかり考えている 私生活をさらけ出してまで 伝えたかったことは何だったのか 今となってはわからない 人間の浅ましい姿を何…

神川通
5日前
1

なんか嫌だなぁ

みんな僕のことを忘れてる 別にいいけどね

神川通
3週間前
1

アルコールが邪魔して眠れない

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神川通
1か月前
2

し虐げられた人は今日も眠る

供した料理が馬の餌と言われ

神川通
2か月前

非生産的パラダイス

全くやる気が出ない 毎日ぼーと生きている 毎日酒を飲んでいる 酒ばかり飲んでいる 飲んで スーパー行って惣菜買って また飲んで 寝る 寝転びながら 申し訳程度に本を開…

神川通
3か月前

オリジナルなんてない

オリジナルなんてない オリジナルなんてない オリジナルなんてない オリジナルなんてないんだよー woo yeah! 何百万人がフォローしたってー yeah 君のこと わかってん…

神川通
5か月前

やさしい気持ちに押し潰されそうだ

「難しい話はよしてくれ。」とキャップは言った。 もう3日間、水ばかり飲んでいる。

神川通
6か月前
2

保留された椅子

朝の光を浴びた当駅始発の列車がホームに入ってきた。 ドアが開くと、椅子取りゲームが始まった。 席は次々と埋まり、最後の一席に おじさんとおばさんが走り込んできた。…

神川通
7か月前
3

「秋風、課長補佐」

風が変わった。 冷たい風を感じ、秋の到来を知る。 10月異動者への送別会。 気持ち的には係長!なんだが...皆、明日もあるし。 「もう1件行きますかー!」と昔のように言…

神川通
8か月前
3

痛飲@Sunday

いつもと同じように 特段やることもなく、 昼から飲み、 日が沈む頃、 布団に転がってしまった。 世間一般では、 山に登ったり、 走ったり、(ジムに行ったり、) 何かのイ…

神川通
9か月前
2

夏の喪失

会議室の役員達は タブレットを撫でている 遠く 奥の方から 説明者の声が聞こえる 窓は薄く開いていて カーテンはスカートのように ヒラヒラと舞っていた 外には入道雲 …

神川通
11か月前
15

小さな革命

休日。 寝ている妻を起こさぬよう 家を出る 「どこ行くの?」 早朝から録画ドラマを見ていた娘と アイス1個の密約を交わす 外に出ると曇 そしてやや強い風 顔にまとわ…

神川通
11か月前
39

退屈な夜に

退屈な夜に 何をしたらよいのだろう 「お酒をのんだらいいじゃない うんとたくさん飲んで 心地よくなればいい」 つまらない つまらない 全部忘れてしまうのだから 「…

神川通
11か月前
22

炊煙

闇を疾走する箱の中 同じような顔が それぞれの運命に揺れている 毎日毎日飽きもせず 同じような活動を繰り返し ただひたすらに 幸福を求め 笑ったり 泣いたり 怒った…

神川通
1年前
11

人間との距離のとり方(一)

屈辱の一日が終わり 寝床に戻るために箱に揺られ 私は呆然としている 闇の中に放りだされた 体の中のには、嫉妬、憎悪、絶望の 感情がドロドロになり、腐臭を放ち始めてい…

神川通
1年前
3

現実逃避

お酒を飲ませてくださいな さあさ そんなに不安がらずに 盃いっぱいついでください 僕はひっそり生きたいだけなのに 世間の雑音がうるさくいのです 妬みと嫉みの蟻地獄 …

神川通
1年前
6
野戦病院より

野戦病院より

戦場で傷ついた体を横たえながら
過去のことばかり考えている

私生活をさらけ出してまで
伝えたかったことは何だったのか
今となってはわからない

人間の浅ましい姿を何度も見るうちに
すり減らされた体と心
もう昔のようには動けないだろう

遠いところから銃声が聞こえる
醜い争いはまだ終わらない

窓から見える星を眺めながら
静かな時間に身を委ねる

なんか嫌だなぁ

なんか嫌だなぁ

みんな僕のことを忘れてる
別にいいけどね

非生産的パラダイス

非生産的パラダイス

全くやる気が出ない
毎日ぼーと生きている

毎日酒を飲んでいる
酒ばかり飲んでいる
飲んで
スーパー行って惣菜買って
また飲んで
寝る

寝転びながら
申し訳程度に本を開き
何か生産的なことの真似事を
してみても
酔っているから覚えてない

どうしようもない
もうどうしようもない

非生産的なパラダイス

オリジナルなんてない

オリジナルなんてない

オリジナルなんてない
オリジナルなんてない

オリジナルなんてない
オリジナルなんてないんだよー woo yeah!

何百万人がフォローしたってー yeah
君のこと わかってんのかな

何百万人がフォローしたってー woo yeah!
君は君のこと わかってんのかな

やさしい気持ちに押し潰されそうだ

やさしい気持ちに押し潰されそうだ

「難しい話はよしてくれ。」とキャップは言った。
もう3日間、水ばかり飲んでいる。

保留された椅子

保留された椅子

朝の光を浴びた当駅始発の列車がホームに入ってきた。
ドアが開くと、椅子取りゲームが始まった。

席は次々と埋まり、最後の一席に
おじさんとおばさんが走り込んできた。

二人は席の前でぶつかりそうになり、おじさんは身を引いた。

おばさんは悪いと思ったのか立ち止まり、「どうぞ」と手を差し出した。
おじさんに席を譲ろうとしたのだ。

しかしおじさんはムッとして、無視をした。

その時だ。
後ろから別の

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「秋風、課長補佐」

「秋風、課長補佐」

風が変わった。
冷たい風を感じ、秋の到来を知る。

10月異動者への送別会。
気持ち的には係長!なんだが...皆、明日もあるし。
「もう1件行きますかー!」と昔のように言ったら、今やハラスメントだろうか。

予想以上に酔った体を引きずりながら、
終電を全く気にすることもなく、新橋駅に到着。

妻に「今から帰る」とLINEすると、
すぐに返信があった。
『早いんだね』
文末のスマイルマーク。なんだか

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痛飲@Sunday

痛飲@Sunday

いつもと同じように
特段やることもなく、
昼から飲み、
日が沈む頃、
布団に転がってしまった。

世間一般では、
山に登ったり、
走ったり、(ジムに行ったり、)
何かのイベントに出かけて行くことが、
価値ある休日と言われている

ところで価値ある週末とはなんだろうか?
余暇をどのように使おうが、自由だし、
自己研鑽しようが、快楽に溺れようが、
結局は暇つぶしのやり方の違いではなかろうか?

無為な

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夏の喪失

夏の喪失

会議室の役員達は
タブレットを撫でている
遠く
奥の方から
説明者の声が聞こえる

窓は薄く開いていて
カーテンはスカートのように
ヒラヒラと舞っていた

外には入道雲
その先に
わたしの知らない空はあっただろうか

雲は散っていった。

会議は進行する
置いていかれるわたしは
行くあてもなかった

小さな革命

小さな革命

休日。
寝ている妻を起こさぬよう 家を出る

「どこ行くの?」

早朝から録画ドラマを見ていた娘と
アイス1個の密約を交わす

外に出ると曇
そしてやや強い風
顔にまとわりつく髪を払いながら

これでいい
と思った
一人旅は明るすぎてはいけないのだ

電車に乗り、一度も降りたことのない駅で降りる
自宅と職場の往復
通過点に過ぎなかった街

見知らぬ街を歩く私
しかし、街にとって わたしも見知らぬ人

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退屈な夜に

退屈な夜に

退屈な夜に 何をしたらよいのだろう

「お酒をのんだらいいじゃない
うんとたくさん飲んで 心地よくなればいい」

つまらない つまらない
全部忘れてしまうのだから

「わたしとキスをすればいいじゃない
脳髄まで溶ろかす 甘美な味よ 時を忘れるほどに」

つまらない つまらない
いずれ心は離れていくのだから

「じゃあ 星でも見てなさいよ 
 ひとりぼっち 暗い空の下で」

それがいい それがいい

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炊煙

炊煙

闇を疾走する箱の中
同じような顔が
それぞれの運命に揺れている

毎日毎日飽きもせず
同じような活動を繰り返し

ただひたすらに 幸福を求め
笑ったり 泣いたり
怒ったり 妬んだり

しばらくすれば 無に帰すことは
知らないふりか
忘れたか

さぁ ドアが開き
ホームに降りた 無数の足は

明日は少しでも良い生活を
と祈り

一方で、夕飯の献立を気にしながら
それぞれの道に散っていく

人間との距離のとり方(一)

人間との距離のとり方(一)

屈辱の一日が終わり
寝床に戻るために箱に揺られ
私は呆然としている

闇の中に放りだされた
体の中のには、嫉妬、憎悪、絶望の
感情がドロドロになり、腐臭を放ち始めている

もっとも、
悪いのは私なのだ
あなたとの過去の思い出を美化し
昔のように話せればと思ったこと

あなたは覚えていなかった
むしろ蔑んでいた
いやむしろ虫ほどの存在感もなかった

憤怒の火炎が私を身悶えさせる
しかし、どうしようも

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現実逃避

現実逃避

お酒を飲ませてくださいな
さあさ そんなに不安がらずに
盃いっぱいついでください

僕はひっそり生きたいだけなのに
世間の雑音がうるさくいのです

妬みと嫉みの蟻地獄
嫉妬の炎は未だくすぶり

ひたすらお酒を飲むのです
ひたすらお酒を飲みまして

記憶を無くしたいだけなのです