みんなのオフグリッド研究所

できるだけ自然エネルギーで豊かに、軽やかに暮らしたいと思い、2023年11月 東村山市…

みんなのオフグリッド研究所

できるだけ自然エネルギーで豊かに、軽やかに暮らしたいと思い、2023年11月 東村山市にオフグリッドモデル住宅をつくりました。 株式会社カメプラン一級建築士事務所です。 https://www.kameplan.com https://www.minguri-lab.com

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"電気を買わない" リアル・オフグリッドライフを実践中

株式会社カメプランは、自然エネルギーを利用した住宅システムのフランチャイズ本部に在籍していた大出 達弘が、2007年に個人事業として開設した建築設計事務所です。 木…

JBN環境委員会で目から鱗

先日、参加させてもらっているJBNの環境委員会の勉強会に行ってきました。お題は「木質住環境の空気質などの研究内容について」。 東京工業大学の鍵先生に講義いただいたの…

Tesla PowerWall見て来ました。

梅雨時の蒸し蒸しした日々が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?先日、Tesla Japanさんのお誘いで、PowerWallの説明会にお伺いしてきました。 Teslaは電気自…

自家発電→電気を買う 切り替えの瞬間(動画あり)

我が家は常時、太陽光パネルで発電した電気を利用して、電気を買わずに暮らしています。 だから、分電盤の主電源はいつでもOFF でも発電量が少なくて、蓄電池の残量がな…

雨の日のオフグリッドハウスの暮らし方

私たちが暮らす関東地方、梅雨入りして10日ほど経過しました。 湿度は高いけど、猛暑前の潤う季節を楽しみたいところです🌿 前回は「湯沸かしエネルギーは全体の1/3以上を…

湯沸かしは大きなエネルギー

先週末から、私たちが暮らす関東地方も梅雨入りしました。 外出が億劫になったりしますが、緑が生き生きと輝いて成長する大切な季節ですね🌿 前回はそんな雨の日に電欠し…

不用意に電気を買ってしまった話

前回は4月のオフグリッド率が97.66%で、少しだけ電気を買ったけど、電欠を心配することのない季節到来したので楽勝〜(^^)/ というお話でしたが… なんと、一日中雨だった…

4月のオフグリッド率を発表!

雨が多かったけど、電欠したのは1日のみ!というのは3月お話でした。 季節が進んで、だいぶ前のように感じますね〜(^^)/ 春を迎えて日も長くなり、これからは電欠しない季…

オフグリッドハウスは小さな木の家

このところ"おおいで研究所長の技術的解説シリーズ" が続いていますので、そろそろ柔らかいお話をしましょうか(笑) 今回の記事を読んで、詳しいことが知りたくなったら…

室温シミュレーション

日あたりシミュレーションで日の差し方がわかったら、 その後、建物の断熱性能などを入力すると、 室内の各部屋の温度が、365日分予測することができます。 上の動画は、…

冬は日差しを取り込みましょう

冬には、快適な室温を保つためには断熱性能を高めることが重要です。 ただし断熱性能を上げても、熱源がなければ 快適な室温を維持することはできません。 一番簡単な方法…

密集地の日当たりシミュレーション

太陽の日差しは、南側から入ってきますが、 ではその南側に高い建物があったら・・・・ 都心で便利な敷地ほど、周囲に高い建物が建ちがちです。 上の動画の敷地は、南側に…

高断熱住宅は携帯電波が入りにくい⁈

オフグリッドな我が家に引っ越してきてはや半年。 温熱環境的には申し分なく、快適に過ごせてはいるのですが、 一つ、頭を悩ませていることがあります。 というのも、この…

換気も省エネに効きます

換気システムの選定は、あまり意識されないことですが、 実は結構大きな②設備の効率化にあたります。 効率のいいファンや、各部屋ごとに排気のための換気扇を設置するこ…

夏は庇(ひさし)で決まります

兼好法師が徒然草で記した有名な言葉ですが、 現代ではある意味正解、ある意味不正解です。 この言葉の続きは、 となるのですが、断熱という概念のなかった当時、 冬はひ…

暖房・冷房時に効く省エネルギー

暖房・冷房時に「効く」省エネルギー手法は、何と言っても ①負荷の軽減  = 高断熱、高遮熱化②設備の効率化 = 過大でない設備の選択につきます。 断熱や遮熱性能…

"電気を買わない" リアル・オフグリッドライフを実践中

"電気を買わない" リアル・オフグリッドライフを実践中

株式会社カメプランは、自然エネルギーを利用した住宅システムのフランチャイズ本部に在籍していた大出 達弘が、2007年に個人事業として開設した建築設計事務所です。

木造住宅の設計を主軸とし、2011年にはパートナーの亀﨑 美智子が事業に参画。開設15周年を迎えた2022年法人化。2023年には、持続可能な自然エネルギーを最大限に活用する「都市生活者のためのオフグリッド住宅」※1 を東京都郊外の東村

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JBN環境委員会で目から鱗

JBN環境委員会で目から鱗

先日、参加させてもらっているJBNの環境委員会の勉強会に行ってきました。お題は「木質住環境の空気質などの研究内容について」。
東京工業大学の鍵先生に講義いただいたのですが、鍵先生は建築学から住宅室内の空気環境について研究されている方で、なかなかこの分野を専門とされている研究者はいらっしゃいません。
オフグリッドハウスからはちょっと離れますが、安全な住まいを作ることが大前提なので、こういう勉強会には

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Tesla PowerWall見て来ました。

Tesla PowerWall見て来ました。

梅雨時の蒸し蒸しした日々が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?先日、Tesla Japanさんのお誘いで、PowerWallの説明会にお伺いしてきました。

Teslaは電気自動車が有名で、独特のずんぐりしたフォルムは、日本でもよく見かけますよね。
Tesla PowerWallはそのテスラが家庭用に発売している蓄電池で、
2019年から国内発売を開始しています。

蓄電池容量は13.5

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自家発電→電気を買う 切り替えの瞬間(動画あり)

自家発電→電気を買う 切り替えの瞬間(動画あり)

我が家は常時、太陽光パネルで発電した電気を利用して、電気を買わずに暮らしています。

だから、分電盤の主電源はいつでもOFF

でも発電量が少なくて、蓄電池の残量がなくなってしまった時は、止むなく電力会社から電気を購入します。
そのために基本料金を支払っているので、分電盤の主電源を入れればすぐに電気を買うことができるのです。

では今回は実際にどうなるのか?をお見せします。

これは2024年6月

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雨の日のオフグリッドハウスの暮らし方

雨の日のオフグリッドハウスの暮らし方

私たちが暮らす関東地方、梅雨入りして10日ほど経過しました。
湿度は高いけど、猛暑前の潤う季節を楽しみたいところです🌿

前回は「湯沸かしエネルギーは全体の1/3以上を占めるんです」というお話でした。

今回は雨や雪の日など、お日様が少ない日をどんな工夫で過ごしているか、具体的にお伝えしたいと思います。

・天気予報が大切

朝、テレビの天気予報をチェックするのはもちろんのこと、スマホでいつでも

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湯沸かしは大きなエネルギー

湯沸かしは大きなエネルギー

先週末から、私たちが暮らす関東地方も梅雨入りしました。
外出が億劫になったりしますが、緑が生き生きと輝いて成長する大切な季節ですね🌿

前回はそんな雨の日に電欠して、電気を買うことになったお話でした。

要約すると「うっかりお湯を沸かして電気が足りなくなった」のですが(笑)
今回はそれを少しだけ詳しくお伝えしたいと思います。

・お湯は電気で沸かしてます

我が家の湯沸かしは、電気でお湯を沸かす

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不用意に電気を買ってしまった話

不用意に電気を買ってしまった話

前回は4月のオフグリッド率が97.66%で、少しだけ電気を買ったけど、電欠を心配することのない季節到来したので楽勝〜(^^)/

というお話でしたが…

なんと、一日中雨だった一昨日6月18日のこと。
うっかりしていて電気を買うことになってしましました😂

・朝から雨のスタート

この日は朝から雨
湿度は高いけれど、最高気温が22.5度までだったのでエアコンなしで過ごしていました。

この家の人

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4月のオフグリッド率を発表!

4月のオフグリッド率を発表!

雨が多かったけど、電欠したのは1日のみ!というのは3月お話でした。
季節が進んで、だいぶ前のように感じますね〜(^^)/

春を迎えて日も長くなり、これからは電欠しない季節を迎える!と喜んでいましたが・・・4月も電気を買うことになりました(涙)

・電欠したのは2日間! 時間にして2時間半

この期間に電気会社から電気を購入したのは…
4月23日 23:30〜 約1時間半
4月25日  5:30

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オフグリッドハウスは小さな木の家

オフグリッドハウスは小さな木の家

このところ"おおいで研究所長の技術的解説シリーズ" が続いていますので、そろそろ柔らかいお話をしましょうか(笑)

今回の記事を読んで、詳しいことが知りたくなったら、どうぞ所長の技術的解説シリーズをこの辺りから⬇️読んでみてください。

さて、ずっとお話している通り、オフグリッドな我が家は電力自給の住宅です。

特性としては…
・高い断熱性能の建物で消費エネルギーを抑える。
・太陽光発電パネルで電

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室温シミュレーション

室温シミュレーション

日あたりシミュレーションで日の差し方がわかったら、
その後、建物の断熱性能などを入力すると、
室内の各部屋の温度が、365日分予測することができます。

上の動画は、エアコンを使わず太陽の熱と生活で出る熱だけだと
どのぐらいの室温になるか、シミュレーションしてみた結果です。
室内では1月2日の7時で、外気温-3.9℃の時に室温17℃弱、
日中だとおおよそ18℃〜22℃程度になることがわかります。

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冬は日差しを取り込みましょう

冬は日差しを取り込みましょう

冬には、快適な室温を保つためには断熱性能を高めることが重要です。
ただし断熱性能を上げても、熱源がなければ
快適な室温を維持することはできません。
一番簡単な方法は、直射日光を室内に取り入れることです。

冬は太陽の高さが低いため、庇を長くしても取り入れやすくなりますが、
取り入れた熱を家全体に効果的に広げるためには、
平面的な間取りだけでなく、断面的な「縦のプラン」も必要です。

縦のプランを適

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密集地の日当たりシミュレーション

密集地の日当たりシミュレーション

太陽の日差しは、南側から入ってきますが、
ではその南側に高い建物があったら・・・・

都心で便利な敷地ほど、周囲に高い建物が建ちがちです。
上の動画の敷地は、南側に道路はあるものの、
その反対側に10階建てのマンションがそびえていて、
午前中は日が当たらないだろうなぁ、という敷地でした。

東西にも3階建ての住宅が密集していて、
どの方向にバルコニーを持ってくるか、
基本プラン段階から検討が必要に

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高断熱住宅は携帯電波が入りにくい⁈

高断熱住宅は携帯電波が入りにくい⁈

オフグリッドな我が家に引っ越してきてはや半年。
温熱環境的には申し分なく、快適に過ごせてはいるのですが、
一つ、頭を悩ませていることがあります。

というのも、この家の中で携帯電話を使おうとすると、
発信、着信はできるものの、会話を続けているとぶちぶち途切れて、
全く会話にならないことの方が多いのです。
仕方なく外に出たり、窓を開けたりして会話していました(笑)

原因は、防風透湿シートのタイベッ

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換気も省エネに効きます

換気も省エネに効きます

換気システムの選定は、あまり意識されないことですが、
実は結構大きな②設備の効率化にあたります。

効率のいいファンや、各部屋ごとに排気のための換気扇を設置することも
ひとつの方法ですが、みんなのオフグリッド研究所でお薦めしているのは、
第1種熱交換換気システムの導入です。

排気する空気から熱と湿気を取り出して、
外気から取り込んだ新鮮空気に戻して、換気による暑さ寒さを緩和します。

また、空気

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夏は庇(ひさし)で決まります

夏は庇(ひさし)で決まります

兼好法師が徒然草で記した有名な言葉ですが、
現代ではある意味正解、ある意味不正解です。
この言葉の続きは、

となるのですが、断熱という概念のなかった当時、
冬はひたすら着込んで過ごせば何とかなるが、
夏はどうにもならない、とにかく建築的には、
夏を旨に建てておきなさい、という教訓です。

では断熱と言う概念がある現代ではどうでしょうか?
冬はで述べたように、とにかく外皮(外壁、屋根)の断熱で

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暖房・冷房時に効く省エネルギー

暖房・冷房時に効く省エネルギー

暖房・冷房時に「効く」省エネルギー手法は、何と言っても

①負荷の軽減  = 高断熱、高遮熱化②設備の効率化 = 過大でない設備の選択につきます。

断熱や遮熱性能を高めておけば、暖房や冷房時に必要なエネルギーを
節約することができます。
一般的に「一石二鳥」と言いますが、
省エネにおいてはこの例えは当てはまりません。
例えば、暖かいコートでも、重たくて扱いづらいと
着るためのエネルギーが多くなり

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