みんなのオフグリッド研究所

できるだけ自然エネルギーで豊かに、軽やかに暮らしたいと思い、2023年11月 東村山市…

みんなのオフグリッド研究所

できるだけ自然エネルギーで豊かに、軽やかに暮らしたいと思い、2023年11月 東村山市にオフグリッドモデル住宅をつくりました。 株式会社カメプラン一級建築士事務所です。 https://www.kameplan.com https://www.minguri-lab.com

最近の記事

雨の日のオフグリッドハウスの暮らし方

私たちが暮らす関東地方、梅雨入りして10日ほど経過しました。 湿度は高いけど、猛暑前の潤う季節を楽しみたいところです🌿 前回は「湯沸かしエネルギーは全体の1/3以上を占めるんです」というお話でした。 今回は雨や雪の日など、お日様が少ない日をどんな工夫で過ごしているか、具体的にお伝えしたいと思います。 ・天気予報が大切 朝、テレビの天気予報をチェックするのはもちろんのこと、スマホでいつでも天気の状況を確認するのは必須です。実際には当日の朝からではなく、数日前から前日に渡

    • 湯沸かしは大きなエネルギー

      先週末から、私たちが暮らす関東地方も梅雨入りしました。 外出が億劫になったりしますが、緑が生き生きと輝いて成長する大切な季節ですね🌿 前回はそんな雨の日に電欠して、電気を買うことになったお話でした。 要約すると「うっかりお湯を沸かして電気が足りなくなった」のですが(笑) 今回はそれを少しだけ詳しくお伝えしたいと思います。 ・お湯は電気で沸かしてます 我が家の湯沸かしは、電気でお湯を沸かすエコキュート。 基本的には日中太陽が出ている時間帯、太陽光パネルで発電した電気を利

      • 不用意に電気を買ってしまった話

        前回は4月のオフグリッド率が97.66%で、少しだけ電気を買ったけど、電欠を心配することのない季節到来したので楽勝〜(^^)/ というお話でしたが… なんと、一日中雨だった一昨日6月18日のこと。 うっかりしていて電気を買うことになってしましました😂 ・朝から雨のスタート この日は朝から雨 湿度は高いけれど、最高気温が22.5度までだったのでエアコンなしで過ごしていました。 この家の人員2人のうち1人は外出。1人は事務所で仕事をしていただけ。 なので、大きな電力消費

        • 4月のオフグリッド率を発表!

          雨が多かったけど、電欠したのは1日のみ!というのは3月お話でした。 季節が進んで、だいぶ前のように感じますね〜(^^)/ 春を迎えて日も長くなり、これからは電欠しない季節を迎える!と喜んでいましたが・・・4月も電気を買うことになりました(涙) ・電欠したのは2日間! 時間にして2時間半 この期間に電気会社から電気を購入したのは… 4月23日 23:30〜 約1時間半 4月25日  5:30〜 約1時間  電欠直前の4月21〜24日の天気は、曇りから雨、雨から曇りと半

        雨の日のオフグリッドハウスの暮らし方

          オフグリッドハウスは小さな木の家

          このところ"おおいで研究所長の技術的解説シリーズ" が続いていますので、そろそろ柔らかいお話をしましょうか(笑) 今回の記事を読んで、詳しいことが知りたくなったら、どうぞ所長の技術的解説シリーズをこの辺りから⬇️読んでみてください。 さて、ずっとお話している通り、オフグリッドな我が家は電力自給の住宅です。 特性としては… ・高い断熱性能の建物で消費エネルギーを抑える。 ・太陽光発電パネルで電気を自給する。 ・パネルで発電した電気を蓄電池に貯める。 という性能を持ってい

          オフグリッドハウスは小さな木の家

          室温シミュレーション

          日あたりシミュレーションで日の差し方がわかったら、 その後、建物の断熱性能などを入力すると、 室内の各部屋の温度が、365日分予測することができます。 上の動画は、エアコンを使わず太陽の熱と生活で出る熱だけだと どのぐらいの室温になるか、シミュレーションしてみた結果です。 室内では1月2日の7時で、外気温-3.9℃の時に室温17℃弱、 日中だとおおよそ18℃〜22℃程度になることがわかります。 一般的には、省エネ基準を目安に断熱性能を 決めていることが多いのですが、みんな

          冬は日差しを取り込みましょう

          冬には、快適な室温を保つためには断熱性能を高めることが重要です。 ただし断熱性能を上げても、熱源がなければ 快適な室温を維持することはできません。 一番簡単な方法は、直射日光を室内に取り入れることです。 冬は太陽の高さが低いため、庇を長くしても取り入れやすくなりますが、 取り入れた熱を家全体に効果的に広げるためには、 平面的な間取りだけでなく、断面的な「縦のプラン」も必要です。 縦のプランを適切に計画すれば、 北側に面する部屋でも熱を効果的に広げることができます。 ただ

          冬は日差しを取り込みましょう

          密集地の日当たりシミュレーション

          太陽の日差しは、南側から入ってきますが、 ではその南側に高い建物があったら・・・・ 都心で便利な敷地ほど、周囲に高い建物が建ちがちです。 上の動画の敷地は、南側に道路はあるものの、 その反対側に10階建てのマンションがそびえていて、 午前中は日が当たらないだろうなぁ、という敷地でした。 東西にも3階建ての住宅が密集していて、 どの方向にバルコニーを持ってくるか、 基本プラン段階から検討が必要になります。 周囲の建物の高さと大きさを調査し、 日あたりシミュレーションにかけ

          密集地の日当たりシミュレーション

          高断熱住宅は携帯電波が入りにくい⁈

          オフグリッドな我が家に引っ越してきてはや半年。 温熱環境的には申し分なく、快適に過ごせてはいるのですが、 一つ、頭を悩ませていることがあります。 というのも、この家の中で携帯電話を使おうとすると、 発信、着信はできるものの、会話を続けているとぶちぶち途切れて、 全く会話にならないことの方が多いのです。 仕方なく外に出たり、窓を開けたりして会話していました(笑) 原因は、防風透湿シートのタイベックシルバーのアルミ蒸着膜、樹脂サッシのガラスのLow-e膜が電波の入りを悪くして

          高断熱住宅は携帯電波が入りにくい⁈

          換気も省エネに効きます

          換気システムの選定は、あまり意識されないことですが、 実は結構大きな②設備の効率化にあたります。 効率のいいファンや、各部屋ごとに排気のための換気扇を設置することも ひとつの方法ですが、みんなのオフグリッド研究所でお薦めしているのは、 第1種熱交換換気システムの導入です。 排気する空気から熱と湿気を取り出して、 外気から取り込んだ新鮮空気に戻して、換気による暑さ寒さを緩和します。 また、空気集熱式ソーラーシステム(OMソーラー、そよ風、びおソーラーなど)は、屋根で温めた

          換気も省エネに効きます

          夏は庇(ひさし)で決まります

          兼好法師が徒然草で記した有名な言葉ですが、 現代ではある意味正解、ある意味不正解です。 この言葉の続きは、 となるのですが、断熱という概念のなかった当時、 冬はひたすら着込んで過ごせば何とかなるが、 夏はどうにもならない、とにかく建築的には、 夏を旨に建てておきなさい、という教訓です。 では断熱と言う概念がある現代ではどうでしょうか? 冬はで述べたように、とにかく外皮(外壁、屋根)の断熱で どうにかなりますが、夏は断熱だけでは片手落ちで、 やはり『遮熱』という所作が必要に

          夏は庇(ひさし)で決まります

          暖房・冷房時に効く省エネルギー

          暖房・冷房時に「効く」省エネルギー手法は、何と言っても ①負荷の軽減  = 高断熱、高遮熱化②設備の効率化 = 過大でない設備の選択につきます。 断熱や遮熱性能を高めておけば、暖房や冷房時に必要なエネルギーを 節約することができます。 一般的に「一石二鳥」と言いますが、 省エネにおいてはこの例えは当てはまりません。 例えば、暖かいコートでも、重たくて扱いづらいと 着るためのエネルギーが多くなり、結局着ないことになってしまいます。 断熱性能は後から簡単に向上させることがで

          暖房・冷房時に効く省エネルギー

          3月のオフグリッド率を発表!

          3月は雨が多かったけど、電欠したのは1日のみ!というのが前回のお話でした。 今回はその3月の具体的な数値をお伝えします(^^)/ ・電欠したのは1日間のみ! 時間にして2時間 この期間に電気会社から電気を購入したのは… 3月26日 23:00〜25:00 約2時間 下のモニター画像は、この日の日没時の状態。 前日25日からシトシト雨降りの影響で、この26日の日没頃には蓄電量が21% このままでは翌朝未明、3〜4時頃には蓄電残量が0%になる。 翌朝の日の出の時間は5

          3月のオフグリッド率を発表!

          パッシブデザインってなに?

          最近よく聞かれるようになった「パッシブデザイン」は、 町家や農家建築の技術を集大成したものです。 市井の人々のための建物なので、贅沢はできません。 そのため、建物の中にあるものを最大限活かし、 快適に暮らすための知恵を結集した技術です。 そもそも、パッシブを辞書で紐解くと・・・ とういう意味で、受け身なニュアンスで使われる言葉です。 これが、「パッシブデザイン」となると・・・ というように、敷地固有の自然エネルギーを最大限に活用し、 環境にやさしい建築物を作る方法です。

          パッシブデザインってなに?

          3月の気象〜降水量は例年の170%

          昨晩からの雨でしっとり落ち着いた朝ですね。 庭の樹木は生き生きと輝いて見えて、朝から幸せな気持ちにしてくれました🌿 前回はその樹木と家のお話しでしたね。 造園工事が終わった2月下旬からの雨天は、まさに恵みの雨となりました。 そして続く3月の天気を振り返ってみると、低気圧の影響で雨の日が多く、東日本太平洋側では月降水量平年比がナント! 170% ・1946年の統計開始以降で3月として1位の多雨! …だそうなんです。植物にとってはありがたい事ですが、オフグリッドな我が

          3月の気象〜降水量は例年の170%

          樹木と共にある暮らし

          雪や雨の影響でお日様の恵みが少なかった2月は、エネルギー的に少し厳かったです! というのは前々回のお話。 そんな2月初めの積雪の後、季節外れの暖かな日が続いた頃に待ちに待っていた造園工事が始まりました。 今回はオフグリッドから少し離れて、柔らかなお話をしましょう(^^)/ ・外構工事は最小限の舗装のみ 我が家が建っているのは典型的な住宅街なので、お隣同士の家が寄り添う様に並んでいます。 隣地との境や道路際は、数段のコンクリートブロックとフェンスで区切られているのがベ