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【令和5年度】京都大学仮面浪人体験記 第5弾

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*2023年度11月祭で販売した「【令和5年度】京都大学仮面浪人体験記 第5弾」のnote版です。元はPDFファイルだった関係で、一部読みにくい箇所がございます。ご了承ください。… もっと読む
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記事一覧

まえがき

 このたびは当団体の仮面浪人体験記(第5弾)をご購入いただき、誠にありがとうございます。京都大学元仮面浪人交流会 初代会長(設立者)の294と申します。
 われわれ京都大学元仮面浪人交流会は、仮面浪人を経て京大に合格した京大生による受験支援団体・交流コミュニティです(2019年6月発足)。主な活動内容は、仮面浪人体験記の作成・販売、食事会の実施です。今年度も多くの新入生が入会し、会員数は70名を超

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鴨川渡り

1.はじめに
 まず、仮面諸君に向けて。
「仮面より普通に浪人した方がいい」という“常識”の押し付け
「仮面の成功率は10%以下」みたいな信憑性の無いデータ
「入った大学よりそこで何を学んだか」とかいう馬鹿でも言える綺麗事
 全部糞食らえだ。もちろん、予備校に行った方がいい、あるいはそのまま第二志望以下の大学に通った方が良いというケースもあるのできちんと進路を考えてほしいのだが、仮面はナンセンスな

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夢までの距離は150点

○この体験記を手にとっていただきありがとうございます。元仮面浪人交流会 会長の294です。今年度の文系執筆者の数がとても少なかったこともあり、2019年に執筆した私の体験記に再び日の目が当たることになりました。分かりにくい表現の修正と【人間関係】の加筆はしましたが、大枠は変えていません。受験終了直後の1回生時、自分が何を考えていたのかをそのまま残すことにしました。ぜひ、101ページからの 特集記事

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置かれた場所が暑すぎて咲けなかった

始めに
 突然だが、私の嫌いな名言ランキング第一位は「Bloom where you are planted. (置かれた場所で咲きなさい)」である。自分で咲く場所を選べない植物を見習って云々という話だと思うのだが、まず私はれっきとした動物、それも直立二足歩行を修得したホモ・サピエンスである。動くなと言うのならこの二本の脚の存在意義は一体何なのだ。そもそも植物の中には光発芽植物なるものたちがいる。

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朱に交わって青くなり続けた結果

(冠は京大は情報, 東大は理科一類の判定で統一)

現役時
夏 東大実戦 E 東大op D
秋 東大実戦 C 東大op D
センター 756/900 , 東大理科二類 -25点差落ち

一浪時
夏 東大実戦 A
秋 東大実戦 C 東大プレ C
共通テスト 732/900 , 京大工学部 -0.5点差落ち(工業化学)

二浪時
夏 京大実戦 A
秋 京大実戦 B 東大実戦 A
共通テスト 78

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完全仮面

1.はじめに

はじめまして。理学部数学科の3回生です。仮面浪人していたのはもう3年も前のこととなります。私は‘完全仮面’をコンセプトに過ごしていたのでそのことについてと、体験記らしく受験の感想についても書きたいと思います。読んでいて役に立つことはないですが、楽しんでくれれば幸いです。

それにしても、この作業はレポートを書くみたいで慣れないですね。理学部ではレポートの課題が一個も出ないのでとても

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清濁併せ呑んでこそじゃ!

入試結果
<現役>
センター 91%
二次
国語61/100 数学64/200 理科130/200 外国語87/150 面接A
計766.75(合格最低点-23.2)

<一浪>
センター 93%
二次
国語47/100 数学130/200 理科132/200 外国語116/150 面接A
計897.25(合格最低点+25.75)

 実は体験記を書くのは3年連続3回目となります。当時の自分を

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仮面残留を経て。

注:以下の文章は、2019年に執筆したものに加筆・修正したものです。

・仮面生活
入試を迎えるまでの私は京都大学への合格が叶わなかったならば浪人する思いでいました。ところがセンター試験(現: 共通テスト)本番で、その覚悟が揺らぎました。英語筆記以外の科目で自己最低点だったのです。運が味方をしなかった、学力が付け焼き刃だった、などと評する向きもありましたが、自身ではその原因は明らかでした。本試験

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蒙古タンメン中本京都店


0.再録らしいです
 もう1年経ったらしいです。早いですね。あれから1年、なんかぼーっと過ごしていたらもう卒業が目前、というところまで来てしまいました。ぼーっとしすぎて東大の院試で第8志望までずり落ちてしまい、京都に残留する事になりました。
 さて、皆さんはこの1年どのように過ごしたでしょうか。受験生、特に、この本を見ている方には仮面浪人、多浪などの方が少なからずいらっしゃると思われますが、健康

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仮面浪人の祈りと世界観

○こんにちは、294です。二度目の挨拶ですね。せっかくなので、卒業前に新しく記事を書いてみました。前回の体験記では「仮面浪人の原動力が悔しさだった」ことを指摘するだけだったので、今回は「なぜ悔しかったのか?」を深掘り、モチベーションの源泉を探ることに挑戦しました。悔しさの判断基準の形成過程を振り返ることで、当時の私の価値観や世界観が見えてきた気がします。拙い文章ですが、何か得るものがあれば幸いです

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