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夢の音楽室

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記事一覧

ギターソロをスルーして聴く時代にあえて言う〜ギターを聴け!〜あまり知られていない泣きのギター篇

ギターソロをスルーして聴く時代にあえて言う〜ギターを聴け!〜あまり知られていない泣きのギター篇

「今はギターソロをスルーして聴く時代にあえて言う〜ギターを聴け!」という記事を書いたのはもう一年半前だが、このところまた状況が変わってきてるのではと少し期待をしている。

そういえば、80年代デジタル・シンセが出てきて、猫も杓子も使ってて実際やばい時期があった。
当時テクノとか嫌いでたまらなかった。
キーボードといえば冨田勲やキース・エマーソンが弾くムーグシンセに他ならず、ピコピコ音など不快に感じ

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フランク・マリノ〜ジミ・ヘンドリックスの再来といわれた男

フランク・マリノ〜ジミ・ヘンドリックスの再来といわれた男

ジミ・ヘンドリックスの亡き後、その再来とか復活とかいわれたギタリストは数多いが、このカナダ発のフランク・マリノもその1人だった。
ジミヘン直系といわれ、ジミの曲をカバーし、ジミのサウンドを継承していたように思う。
同じように当時ジミ直系といわれたロビン・トロワーやウリ・ジョン・ロートもブレイク時はジミの再来といわれ、本人らもそれを強く意識していた。
しかしその後の活躍をみるとジミヘン直系という言葉

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イーグルス〜ホテル・カリフォルニアの幻影

イーグルス〜ホテル・カリフォルニアの幻影

イーグルスは2017年、ドン・ヘンリーと共にバンドを引っ張ってきたグレン・フライが亡くなり、活動停止となった。
しかしライブ活動としてはその後グレンの息子、ディーコン・フライが参加して継続していたが、昨年ファイナルツアーが行われて2025年で終える。

1971年のデビューから50年以上活躍したバンドであるが、オリジナルアルバムとライブアルバムを合わせても僅か9枚という寡作バンドである。
結成以来

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アル・ディメオラ〜スパニッシュ系サウンドの魔術師

アル・ディメオラ〜スパニッシュ系サウンドの魔術師

私は本当はフュージョンという言葉は好きではない。
元々はこの手のものはジャンルが特定出来ない境界を越えた音楽、クロスオーバーという名前が先行していた。
1970代前後から始まったジャズの革新は過激であった。
楽器のエレクトリック化、リズムの自由化、ロックやクラシック、民族音楽を取り入れた音楽は融合というより、格闘だった。
ギターとキーボード、或いはベースとドラム、それぞれが奏でる楽器が自己主張して

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高中正義〜古希ツアー参戦!

高中正義〜古希ツアー参戦!

一昨日高中正義のライブを観に、ビルボード大阪へ参戦してきました。
私はかって80年に出た高中スーパーライブのレコードを一枚だけ持ってました

いやー細川たかしも真っ青なド派手なスーツで登場してレディー・トウ・フライを披露。
何かギターの音が細かったのか、2台目のギターに変更。

○レディー・トウ・フライ
1981年サンタナとのジョイントライブが行われた横浜スタジアムでの演奏

ここから怒涛のアップ

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MEMORY OFJEFFBECK NIGHT PLUSへ参戦!

MEMORY OFJEFFBECK NIGHT PLUSへ参戦!

昨日山本恭司を中心とするジェフベックイベントに参戦してきました。
BOWWOWのギタリスト山本恭司の脇を固めるのは女性二人のギタリスト、安達久美とrie a.k.a.suzaku。ベースはスクエアの須藤満、そして天才女性ドラマー、川口千里が担当。

私はBOWWOWと山本恭司は昔聴いてなくて、まあ若い頃はそこまで余裕がなくて、ほとんど洋楽ばかり聴いてましたしね。
今回はある意味初体験でした。
なん

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アルビン・リー〜史上最速といわれたギタリスト

アルビン・リー〜史上最速といわれたギタリスト

テン・イヤーズ・アフターは今も演奏活動を続けているバンドである。
しかし初代のギタリストだったアルビン・リーは2013年に手術後の身体が悪化し、その生を69才で終えた。

1969年開催されたロックの祭典、ウッドストックは様々なアーティストの伝説を作った。
アルビンはテン・イヤーズ・アフターのギタリストとして、当時最速といわれた圧倒的なギターで観衆を魅了したのであった。

◯アイム・ゴーイング・ホ

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ダリル・ハウス〜音楽ドキュメント再始動!

ダリル・ハウス〜音楽ドキュメント再始動!

ダリル・ホールが自宅にアーティストを招き、食事をしてセッションを楽しむ音楽ドキュメントが新たに復活したようです。

既にトッド・ラングレンをゲストにダリル・ハウスを率いて来日してますが、今回は予定があり、行けなくて残念であります。
さて最新映像ではキング・クリムゾンの総帥ロバート・フィリップを招いています。

○ヒーローズ
デビッドボウイの曲を歌うダリル。フリップ教授のあのフレーズは健在のようです

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ジェフベック・ナイト・イン・ナゴヤ 〜トリビュートライブ

ジェフベック・ナイト・イン・ナゴヤ 〜トリビュートライブ

先月10月29日に名古屋へ足を伸ばしました。
ジェフベックが1月10日にに亡くなり、せっかく楽しみにしていた来日公演も夢となり、がっくりしておりましたが、友人からこのトリビュートライブの開催を聞いて、一緒に参戦してきました。

開演は18時、休憩を挟み2時間半にわたる熱演でありました。
第一部はジョニーデップとアルバムのコラボアルバムを中心にギターの野田欣志氏とTHE BECKSが演奏。
以前か

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映画「カルロス・ザ・サンタナ・ジャーニー」への旅

映画「カルロス・ザ・サンタナ・ジャーニー」への旅

サンタナのドキュメンタリー映画が公開されたので鑑賞してきました。
サンタナのリーダーであるカルロス・サンタナの音楽人生を追った映像作品です。

この映画は始まる前にに監督のルディ・バドロスとカルロス自身の特別映像が入ります。
ルディ監督は、この映画は第三者のアーティストやナレーターが入らない通常と変わった音楽ドキュメンタリーだと述べてまして
そのあと本編が始まります。
監督の言う通り確かに通常の音

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MVから〜ショートムービーへの招待

MVから〜ショートムービーへの招待

このところYouTubeでショートムービーを用いた邦楽を楽しんでる。
いわゆるミュージック・ビデオ、略してmv。
興味深いのはその曲に応じた映像が入ってるのだが、セリフがないので視聴者の想像力に委ねるところが気に入っている。

○竹内まりや〜家に帰ろう。

父親に西島秀俊、母親に石田ゆり子、そして娘に川床明日香が演じるショート映像。
説明にある通り、娘がひとり立ちする1日を描いている。
幼い娘の過

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ラストワルツ回想〜追悼 ロビーロバートスン

ラストワルツ回想〜追悼 ロビーロバートスン

ザ・バンドのギタリスト、ロビーロバートスンが先日亡くなった。
享年80才。
長い闘病生活だったそうだ。
私はザ・バンドは詳しくは聴いてないが、映画ラストワルツについてはかなりの衝撃を受けた。
おそらく解散コンサートを特別に設けて、親交のあるアーティストらを招待し、一緒に演奏したのはザ・バンドが最初で最後なのではないだろうか?
ロックのドキュメンタリー映画としても未来に残るべき作品だろう。

○ザ・

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宇崎竜童&和田静男〜ビルボード大阪ライブを観る

宇崎竜童&和田静男〜ビルボード大阪ライブを観る

昨日行ってきました。宇崎竜童のライブ。
5月のゴールデンウィークに開催された高槻ジャズストリートに続いてのライブ。
今回はダウンタウン・ブギウギバンドの元ギタリスト、和田静男を迎えてのバンドスタイル。

ダウンタウンブギウギバンドは昔、カタカナ演歌で言われてましたが、まったくその通りですね。
まあ私は和風ブルース・ロックンロールバンドと言いたいですが。
洋楽好きですが、邦楽はどっちかというと和風な

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ニールヤング 〜静と動を行き交う孤独の旅路

ニールヤング 〜静と動を行き交う孤独の旅路

ニールヤング、60年代から活躍して、今もコンスタントにアルバムを出し、ライブをとってる数少ないアーティストの一人である。
彼の音楽を聴いてる人たちはバッファロー・スプリング・フィールドやクロスビー・スティルス&ナッシュ・ヤングから入ってるファンが多いだろう。

私はブリティッシュロックに傾倒していたため、ウエストコーストとかほとんど無縁であった。
偶然にも知人から借りたニールの「ZUMA」で一気に

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