夢の映画館〜ポップスが最高に輝いた夜
1985年1月、一夜に集まった米国の音楽界のアーティストたち。
彼らは「ウイ・アー・ザ・ワールド」を歌い,世界中の人々を感動させた。
しかしレコーディングに至るまでには様々なドラマがあった。
ポップス史上最高の舞台裏に迫るドキュメンタリー。
監督 バオ・グエン
上映時間 96分
Netflixにて配信中
(談)
もうすっかり過去になってしまったライブエイドですが、その前哨戦である「ウイ・アー・ザ・ワールド」の内幕を描いたドキュメンタリー作品です。
一言言っちゃえば、このレコーディングはライオネル・リッチーとクインシー・ジョーンズとマイケル・ジャクソンの三者ががんばってなんとかやれたチャリティーイベントだということです。
なかでもライオネルがアメリカン・ミュージック・アワードに出席していたアーティストたちを即座にレコーディングに直行させたのがうまくいきました。
しかしそこからまた苦難の連続です。
シーラ・Eに頼み込んで、プリンスをなんとか連れてこさせようとするんですが、彼はバーから一歩もでなくて拒否されます。
またカットの連続で苛立ちするアーティスト達の前にして、スティービーワンダーがスワヒリ語でやるように変えて欲しいと言いだして、激怒したウェイロン・ジェニングスはスタジオを飛び出します。
そして曲のキーの高さにふさぎ込んでしまったボブ・ディランはかなり苦悩して黙秘してしまいます。
刻々と時間が迫るなか、アーティストらはコミュニケーションを取り,なんとか収拾をはかるんですね。
最初は冷やかし程度しか考えてなかったブルース・スプリングスティーンやシンディー・ローパーが段々と本気になり、引っ張ります。
それにしてもミュージシャンてみんなわがままですね。
20世紀最大のチャリティーイベントソング、「ウイ・アー・ザ・ワールド」の内幕ドキュメンタリー、しっかり楽しませてもらいました。
○ウイ・アー・ザ・ワールド