夢野剛

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夢野剛

あの頃よく行った学校の図書館や音楽室、そんな雰囲気で音楽や本の話題を語りたいと思いこのページを作りました。 皆さまどうかクリエイターと共にお付き合い下さい。

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  • タイムラブ 愛に時間を〜探索篇

  • タイムラブ 愛に時間を〜第四部 激闘編

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虹のバァルガード〜第10回

王都 イリウム  2 「皆様、朝ご飯の準備が出来ましたよ。」 ノブスが道斗を起こしにきた。 「もう朝か。昨日は結構呑んだな。」 道斗は、着替えを済ますと食堂へ行った。 アイニスとミルドは既に朝食をとっていた。 「あら大丈夫?道斗。昨夜はかなり呑んでたけど。」 アイニスが心配そうに機嫌を伺った。 「ああ大丈夫さ。それよりミルドは‥?」 道斗はミルドに振ったが、ミルドはノブスとゲラゲラ話をしながら食事を摂っていた。 「見ての通り、ノブスの前では子供よ。」 「あはは‥

    • 連載 虹のバァルガード〜第10回

      王都 イリウム 1 急送の魔法は地球で言うところのテレポートのような超能力だろうか。 道斗は空間を切り裂くようにして進むユニコーンの馬車に不思議さを体感した。 「ハイデール宮殿には明日に着く約束をしてますので、今日はイリウムの宿に泊まりましょう。もうすぐ着きますよ。」 ミルドが道斗とアイニスに声をかけた。 「アイニス、きみは一介の防衛官なんだろう。宮殿ということはここの国王とかが住んでるんだろう?そんなところに俺たちが出入り出来るのか?」 道斗は疑念に思っていたことを口

      • ルネッサンスよ永遠に〜ヤードバーズが残した最後の伝説のバンド

        ルネッサンスのオリジナルメンバー(正確には第二期メンバー)でリードボーカリストであるアニー・ハズラムが、9月に行われる米国公演がフェアウェルツアーだと発言したニュースが飛び込んできた。 主要メンバーであったマイケル・ダンフォードが2012年に亡くなり、翌年最後のオリジナルアルバム、消ゆる風が発表されてから危惧されてきたことだが‥ いずれにせよプログレッシブロックのひとつが今終わりを告げようとしている。 ブリティッシュ・ロックの名門ヤードバーズは伝説の三大バンドを生み出したこ

        • 虹のバァルガード 第9回

          流浪の街 ガラム 7 「まだまだ手緩いぞ!アイニス殿」 ムーアは剣技をアイニスに指導していた。 「さすが、大陸にも名が響くムーアの剣。」 アイニスはなんとかその剣を受け止めた。 剣と剣が交差する。 「心念のぶつかりが凄いですよ。お二人とも。」 ミルドも2人の間合いに驚きを隠せなかった。 「ミルド、心念てなんだ?」 道斗は尋ねた。 「精神を極度に集中させた状態です。魔法は超常現象を起こすものが中心ですが、心念は剣技や闘技と言った自らの身体を使うことに同じぐらいの効

        虹のバァルガード〜第10回

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        • タイムラブ 愛に時間を〜探索篇
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        • タイムラブ 愛に時間を〜第四部 激闘編
          10本
        • タイムラブ 愛に時間を〜第三部 暗黒都市篇
          8本

        記事

          虹のバァルガード 〜第8回

          流浪の街 ガラム 6 ここは?わしはなぜこんなとこにいる?」 ムーアはミルドの薬局の2階のベッドで目を覚ました。 「ムーア・レクスン、ラルフ王国の上級戦闘士。お目覚めですか?」 アイニスが声をかけた。 「あなたは?ここは?」 「ここはハイデール王国の辺境の地ガラムです。私は王国防衛官のアイニス・ノーストンです。」 「僕はここのミルド薬局の店長兼魔法師のミルド・レオルドです。」 2人が続いて挨拶をしたので道斗も答えた。 「地球からやってきた新城道斗です。もと時空光

          虹のバァルガード 〜第8回

          スティーブ・ハケット〜虹色のギターレジェンド

          筆者がプログレッシブ・ロックの大手のなかでほとんど聴いてこなかったのがジェネシスである。 初期のジェネシスを聴かずに、耳にしたのは大ヒットアルバムインジブル・タッチだった。 だけどプログレとはなんだか違うなと思ったところ、中古レコード屋でたまたま手にしたのが、スティーブ・ハケットのスペクトラル・モーニングスだった。 ‥凄いギターを弾くギタリストじゃないか。‥ そこからハケットが在籍したジェネシス時代へとたどり着くことになる。 ○エブリデイ アルバム、「スペクトラル・モーニ

          スティーブ・ハケット〜虹色のギターレジェンド

          虹のバァルガード〜第7回

          流浪の街 ガラム 5 「アイニス、あいつら昨日の連中だろう?」 道斗は二階の窓から野盗らの群れを確認した。 「おそらく。奴らは3日前からこのガラムの街に現れ、略奪や暴虐の限りをつくしている。先程王都防衛隊にも連絡を取った。」 アイニスが反応した。 「行こうぜ。昨日の借りをきっちり返さなきゃ。」 道斗は学生時代の血潮が蘇ってきた。 子供の頃から柔道と空手を修得し、最強の拳法東流拳の師範代格である彼は一時は格闘家への夢を見たこともあった。 しかし、時空光学を学び研究

          虹のバァルガード〜第7回

          虹のバァルガード〜第6回

          流浪の街 ガルム 4. 「アイニス、そのバランスさ。その保たれてきたバランスがまた崩れかかろうとしてる。」 「だいたいのことがわかってきたな。ミルド、マーダス帝国はバルガァード星国の復活を企んでるのか?」 道斗は疑問をぶつけた。  「まだはっきりとしてませんが3年前帝国に現れた軍師が鍵を握ってます。」 「軍師?」 「ええ‥その男はマーダス皇帝を操り、たった一年でマーダスを壮大な軍事国家に変えました。異界の血を引いてるとも言われてますが、名前も風采もわからず、すべて謎

          虹のバァルガード〜第6回

          虹のバァルガード〜第5回

          流浪の街ガルム 3. 「シンジヨウ、私たちは地球人とそもそも体質が違うの。私たちは12歳まで地球人とほぼ同じように成長するけど、それ以上は個人差が激しいのよ。 ミルドはほぼ12歳で止まってるの。私は普通かな。だいたいの平均寿命は200歳だわ。」 「それはびっくりだ。ミルドさん失礼言ってごめん。」 道斗は頭を下げた。 「シンジヨウさん、僕もすみません。ミルドでいいですよ。若く見えるてことはこの世界では勲章の一つですからね。僕よりアイニスの方が老けてるしね。」 「これっ、

          虹のバァルガード〜第5回

          連載 虹のバァルガード 第4回

          流浪の街ガルム 2. 道斗が目を覚ますとそこはベッドの上だった。 ‥おれは悪い夢でも見たのかな‥何か昔読んだヒロイックファンタジーや異世界アニメみたいだったな。‥ ふと見渡すとまったく覚えのない部屋であった. 日本ではなく外国の部屋のような感じであった。 ドアが開いて少年が入ってきた。 白い法衣のようなものを着ている。 十二歳くらいだろうか。 「お目覚めになられましたか?シンジョウ殿。」 「きみはいったい誰?それよりここはどこなんだ?」 道斗はまだ夢の続きかと思っ

          連載 虹のバァルガード 第4回

          連載 虹のバァルガード 第3回

          流浪の街ガルム 1. 砂嵐は完全に止み太陽が昇る方向へ道斗は歩き続けた。  足の痛みはあるが体力的には十分であった。 ‥あれか,街は。‥ 前方に石造りの家々が現れた。 街の中は静まりかえって,人はいない。 ‥中に閉じこもってるのだろうか?街の雰囲気は中近東っぽいが。‥ 少し砂嵐が戻り、馬に乗ってやってくる集団が見えた。 ‥何か違う、これは‥?‥ 道斗はその馬が灰色で目が青色、立髪は黄色であるのに驚いた。 しかも馬から降りた男たちは一見西欧人に見えたが、目の色が

          連載 虹のバァルガード 第3回

          バーナード・パーデイー〜伝説のドラマーここにあり!

          ソウル、ジャズ、ロック、ポピュラー、様々な音楽に参加して牽引してきた名セッションドラマー、バーナード・パーデイのライブに参戦してきました。 バーナードを知ったのは第二期ジェフベック・グループのメンバー達が結成したハミングバードというバンド。 そのサードアルバムにバーナードが参加してたのです。 さて現在バーナードは84才、年齢的に言ってもドラムを叩くのにもきつい、バンドメンバーが手を取り、辛そうに歩くバーナードの登場を痛々しく感じました。 ところが、ドラムセットに座るやいなや

          バーナード・パーデイー〜伝説のドラマーここにあり!

          連載 虹のバァルガード 〜第2回

          プロローグ 道斗ははっと目覚めた。 「おれは助かったのか?」 周りは荒野であった。 ‥どこなんだ、ここは? まさか研究所が灰に‥ 前方から人影が見えた。 どうもこちらに向かっている。 黒いフードを被り、杖をついてるようだ。 道斗は上体を起こした。 手足に軽い傷を負っているが、なんとか動けそうであった。 フードの男が道斗の前に立った。 砂嵐で顔ははっきりしないが白い顎髭がみえた。 「シンジョウ ミチトよ。そなたはバルガァードの救世主となるのだ!そしてこの世界を救

          連載 虹のバァルガード 〜第2回

          竹田和夫ライブ〜2024ライブ参戦!

          竹田和夫のオン・ザ・ロード・アゲインライブに行って来ました。 今年に入り,山本恭司、高中正義についで3人目の日本人ギタリスト、竹田和夫。 私は以前から疑問に思ってました、 検索サイトの日本人ギタリストのランキングに竹田さんの名前がなぜか出てこない。 日本のロック創生期に竹田さんが結成したバンド、クリエイションの果たした役割はとてつもなく大きいんですけどね。 ○クリエイション〜タバコロード ブルースのクラシックをハードロック調に演奏する怒涛のナンバー それはさておいてパ

          竹田和夫ライブ〜2024ライブ参戦!

          連載 虹のバルガァード〜第1回

          1,日本時空光学研究所 「やっと終わったな。」 新城道斗はパソコンの電源を落とすとため息をついた。 道斗は21才、大学院を飛び級で卒業、日本時空光学研究所へ就職をして今年研究員となったのだ。 新人であるものの大学時代から時空理論を展開し、研究者からも早くから注目された存在であった。 日本時空光学研究所は3年前に設立されたのだが、ようやく体制が整い本格的な研究が成されつつあった。 その一つが時空破断システムである。 時空を破断することにより時間や次元に強烈なエネルギーを与

          連載 虹のバルガァード〜第1回

          虹のバルガァード

          日本時空光学研究所の事故で若き科学者、新城道斗は異世界バルガァードへと飛ばされた。 そしてなぜかバルガァードは太古から地球と繋がっていた。 バルガァードに秘められた謎とは何か? そして無事に道斗は地球へ生還出来るのか? 光と闇の戦いが刻一刻と迫る。 冒険SF大作、堂々の開幕!

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