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”最近の若い者”は実はちゃんと世の中をみていて、自分で考え自分で決めてきた。その判断を子供扱いして"最近の若い者はバカだから騙されてる"って決めつけてかかる。これって毒親そのものじゃないですか。

【オールド左翼】

今の30代で右派というか保守というかまあそういう思想の人は一定数いるんですよね。少数派か多数派かとかそういうのを論ずるつもりはないですが。います。

10代をネット右翼嫌中嫌韓で過ごして、本当は卒業と同時にそれを卒業して振り戻しでリベるはずだったのに、社会人になった瞬間に民主党と311を体験したおかげででガワは変えずに中身をなんとかしたほうが確実に安全だと刷り込まれている人。

世の中を変えること自体は目的じゃなくて、これ以上悪くならないようにどうするかのフェイズにいる人。
だから彼らにとって個人や組織のスキャンダルだとか行動、人格、言葉遣い、政治とカネだとかそういう旧来のワイドショー型の批判は本当にどうでもいいことだったりします。

この人達は政治家がどういう論理で生きて、地盤、組織をもっていてどういう力があるのか、これから何ができるのかを見てる。
そういう意味では与党やそこに与して一定の政策提言力のある団体は「何かをする力」を持っていると言える。
「世の中を変えたいなら与党にパイプ作って手玉にとるのが一番」と言う政党とかはその層のニーズにジャストフィットします。

しかも「なんかそういうデータあるんすか?」をリアルタイムで経験してるので自分もそう言われないようにまず一時ソース、必ず資料や証拠を見に行く癖がある。それも複数。

だからお気持ちや事実に基づかない表現だけで何か言ってる人たち(しかも単一の集団)をすぐに見限ってしまうんです。
彼らや陰謀論者が「国や政府が出すデータは歪められている」と言っても複数の調査会社や銀行、会社、国内外の様々な集団、官民。それらが大体近似の数値を出してくるのを知っているので、それらを全部買収して情報操作するのは無理だよなという現実的な結論に至る。

旧来のテレビ型メディアが出す変なグラフや表、そこにくっついてる「コメンテーター」を名乗る人たちの煽動的な言葉、
専門家でもなんでもないただの芸人が話すお気持ちに一切耳を貸さない。

100%嘘だとまでは言わない、でも聞いて自分達の行動や人生の判断材料にする価値はゼロだと判断して完全に切ってる。
あえて聞くとしたら、オールドメディアがどういう表現をするのかの資料としてだけですかね。

反論もしない。ネットで騒いだりもしない。完全にスルー。
そもそも高齢者向けのメディアであり、自分達のいる世界、これから自分達が作り上げようとしている世界に関係も影響もないからです。

なんでこうして切られるようになってしまったかというと、そういう層にとってはオールド左翼の皆さんって昔の「口うるさい先生」そのものだからなんですよ。

何かしようとしたら、それは間違ってるからダメ。
それは良くない事だからダメ。
当事者はないから口出ししてはダメ。
根拠やデータや定義を聞いたらそういう事を想定や検証しようとすること自体がダメという。

あるときは景気、経済の話で、あるときは犯罪や法律の話で、あるときは教育、制度の話、あるときは政治家の言動で。
いつも都合のいい「悪い日本」だけをピックして君たちダメな日本の若者に、いかに日本がダメかを教えてあげようという話し方。

外国ではこうなのに日本人はダメという言い回しはまさに、俺たちが若いころはこうだったのに最近の若いモンはダメっていうのと全く同じなんです。受け手にとっては。
その外国とやらがどれだけのものだったかはこの三年で完全に化けの皮がはがれて、本当はもっと前からみんな知っていましたけど。

この国はダメだ。この国の政治家はダメだ。この国の若者はそんなのにすり寄ってダメだ。

そういう学生運動くずれの老リベの傲慢さが、もう完全に老害扱いされてはいはいってスルーされてる事に気づいてないんですよ。

”最近の若い者”は実は小さい時からちゃんと政治をみていて、自分で考え自分で決めてきた。
その判断を、思い通りにいかないからと子供扱いして最近の若い者はバカだから右翼に騙されてるって決めつけてかかる。
そういうのを、もう無視してきちんと対話ができる人同士で建設的な話をしているのを「若者の右傾化」と叫ぶ。

世代間の分断だなんてとんでもない。自分達が原因です。

自分達の意見こそが正しくて、それ以外はアホであるからそもそも話し合う必要などない。教育してあげようという態度、これって毒親や先生そのものじゃないですか。
そんなのについていくわけありませんよね。

ロックは反体制とか高齢者vs若者政策を餌にしても無駄だったんです。
あのバンドやあの歌手、あの俳優やあのイベント……
音楽や芸術の才能はもちろん認めつつも、思想にまでついていくつもりはないってみんなきっちり線引いてるんですよ。
そもそもRATMみたいに、元からバリバリに思想振りまいてるならまだしも、ただのJPOPで集めた客は、ただのJPOPの為に集まった客に過ぎません。

”最近の若い者”はあなた達なんかよりもずっと頭が良い。

認めたくないですよね。

それが、頭が固くなったという事なんですよ。

あなた達が若かった頃、上の世代の頭の固い連中の事をどう思っていましたか?

それから彼らはどうなりましたか?


【追記】

そこにきてあの話題です。

完全に仲間としかつるんでない、被害者ポジションに甘えていて議論に馴れてない感じはしましたよね。
〇〇の人は当事者じゃないとか歴史を踏みにじるとかそういう「お気持ちワード」を出せば今までは相手を無条件に黙らせることができていたのだけど、引き下がらずに矛盾や痛いところを突いてくる相手がでてきて対処法がわからなくて思考停止してる感じに見えました。

芸人の人も最初は威勢よく登場したのに後半は言葉を上手く紡げなくなってて、これは明らかに「言い返してこない相手」としかやってこなかった人だなと思いましたね。

気持ちに寄り添わない強者だとか陰謀論者だとレッテル張りして、強いカードを切って視界からどかして終了。
そういう舐めプを繰り返してきてきたから、仲間とイエスマンのみで固まり、組織が老いていく。戦う力を失っていく。

いざ今回みたいな事が起きたときに振り返っても全然味方がついてきてない事に驚く。
でも自分達はなにも悪くないし間違ってるわけがない。どこが悪かったのかを考える気もない。

「政府もネトウヨ、自民党もネトウヨ、与党を支持する有権者もネトウヨ、とうとう国民の過半数がネトウヨになりました」

その結果がこういう発言ということです。

非暴力の為には暴力は容認されるとか自分達でも何を言ってるのかわからなくなっていたと思います。
多分本当に言いたかった内容とは若干違うのでしょう。でもそれに対してウンウンって皆で頷いてたのは完全に恐怖でした。
あ、誰も指摘しないんだって。自浄作用無い集団なのかなって。

「あの〇〇さんを知らないとは」というツイートのイタさもまさに自分達がいかに世間と隔絶しているかってことの証明になってしまっていました。
オタクが言うあの〇〇監督をご存じない?と同類。

狭い世界で知識自慢でマウント取りあうのが目的なら全然いいんですが、社会運動とか活動ってそれでいいんですかね。


本当に社会を変えたいと思ってる人たちにとって、ああいう人たちって味方のフリした障害なんですよね。
ああいうやり方を続けている限り、いずれ若い左翼によって排除されるだろうなと思いました。

仲間を増やせない組織はいずれ衰退します。
当事者以外は口を挟むなという雰囲気は象徴的でした。
こうして人々を見下していても仲間が増えると思っているとしたら、とんでもない傲慢さかと。

「先生」なんですよね。やっぱり。

先生と、呼ばれるほどの馬鹿でなし。

我々が求めているのは、古い時代の先生ではなく、共に今と未来を戦ってくれる仲間です。

おしまい

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