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雑記

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その他、他愛もないことを書きます。
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2020年9月の記事一覧

最先端とレトロの間にある、膨大な「ダサい」の領域。

ネオン管のデザインが少し前に流行っていた。ような気がする。
こんなんとか。

たぶん、10年前に見てたらダサいと感じていたと思うけど、なんだか一周回ってレトロでオシャレな感じに見える。きっと50年前にできた喫茶店なんだろうな、というようなお店の看板にネオンサインが使われていたりすると、こいつは50年ぶりに日の目を見たんだろうなと感慨深く思う。

白の靴下なんかも同様だ。昔はダサいの代名詞的な存在だ

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優しさを受け取ることも、優しさ。

という持論を、僕は昔から唱えている。どういうことか?

例えば、妻と一緒に、妻のおじいちゃんおばあちゃんの家に行ったとき。おじいちゃんは、あれもこれも「持って帰れ」と、お土産をやたらと渡してくれる。それに対して妻は「そんなにもらったら悪いよー」と遠慮をする。「そうか、いらんか‥」と、おじいちゃんはしょぼくれる。こういう場合、遠慮するのと、受け取るのと、どちらがおじいちゃんが喜んでくれるのかを考えて

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全員が質素倹約に徹したら経済が崩壊するらしい。

そう考えると理解し難い、資本主義の世界。「消費が減る」という言葉を、政治家も経済学者もネガティブな文脈でを使う。少ないモノで豊かに暮らせるなら、つまり地球にできるだけ負荷をかけずに暮らせるなら、それに越したことはないと思うのだが。コロナと経済の関係について議論されるのを見ていると、どうやら消費は相変わらず正義らしいということがわかる。

そのくせ、SDGsがどうのこうのと、話したりするのだ。SDG

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ログポースが丸い理由

ワンピースの、確か24巻だったはず。そんなタイトルの話があったことを覚えている人はどれくらいいるだろうか? ワンピース読者が100人いれば10人くらいは覚えているだろうか? 僕は上位10%には余裕で入るワンピースマニアなのだから、当然覚えている。

次の島を指す指針であるログポースは丸い。普通に考えれば、島というのは二次元平面上にあるのだから、一般的なコンパスのようにログポースも平くていいはずだ。

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家庭内民主主義の限界

家を買うと言うのは難しい。「持ち家か、賃貸か」「マンションか、一戸建てか」「中古か、新築か」「立地か、広さか」などなど論点は星の数‥。誰しもに関連する「家」というテーマだからこそ、誰しもが一家言を持っている。家について意見を求めれば、誰でも1時間くらいなら語れるのではないかと思う。だからこそ話し合って意見を調整しようとすれば、収集がつかなくなる。

現時点で議論に参加しているのは、妻と僕、妻の母、

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不動産登記に、ニンテンドースイッチと同じくらい費用がかかる理由を知っているか?

僕は知らない。行政のデータベースが数バイト程度更新され、市役所の分厚いファイルに一枚紙が追加されるだけのサービスに、熱狂や興奮、家族との憩いの時間や、遠くの人々とのコミュニケーションのきっかけを生み出すゲーム機と同じだけの価値があるのだろうか?

仰々しい儀式には意味があることは知っている。例えば、結婚式は2人の思い出として絆を強化する効用が得られることに加え、周囲の人々に夫婦として一人前という印

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みんな勘違いしていると思うけど、教育格差なんて問題ではないよ。

WEEKLY OCHIAIの教育格差の話を見た。

教育格差っていうのは、すごく抽象的で、誰が何を問題として捉えているのかが分からなくなる。でも大体、地域、親の学歴・収入によって教育の機会に差があることを問題視しているのだと思う。今回のWEEKLY OCHIAIもそんなことを話していた。これに僕は違和感を覚える。これの何がダメなのだ、と。

こういう議論をする識者の方々っていうのは、だいたい意識の

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人手不足なのに、人を転がす仕事にばかり人が集まっている。

人手不足の業界・仕事というと、なにを思い浮かべるだろうか。

介護職、飲食店の店員さん、トラックの運転手、ゴミ収集員、大工さん、清掃員、保育士、農家‥

どれも物を作ったり、物を運んだり、環境を整えたり、誰かのケアに関わったり、僕たちの生活に直結する仕事だ。ストライキを起こされたり、業界がなくなったりすると、僕たちはとても困る。イタリアンレストランや中華料理屋がない社会、ゴミだらけの社会、家が建て

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育児における様々な宗教戦争

完全母乳にこだわるべきか。それがプレッシャーになるのならミルクも活用すべきか。

泣いたときは直ちに対応すべきか。多少は放置して自律を促すべきか。

入浴時に洗剤を使うべきか。お湯だけで洗うべきか。

様々な対立構造があり、夫婦間で意見が一致することもあれば、異なることもある。何が正解かわからない。仮に正解が科学的に証明されたとしても、自分の信念と異なる科学的事実を受け入れるのは難しいため、意見の

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その美しさをわかっていないのは、僕たちの方だった。

生後5ヶ月の息子と妻と、水族館に行った。行く前は「まだこの子にはわからないだろうなぁ。親の自己満足なんだろうなぁ。」なんて話していた。

水族館に到着し、中に入る。まず僕たちを迎えてくれたのは、たくさんの魚たちが踊る海のトンネル。さて、息子の反応はどうだろうか。と、様子を伺ってみる。

すると、どうだ。目をキラキラと光らせて、魚たちを見つめているではないか。哺乳瓶を欲しがるときでさえも、こんな顔は

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「一人の時間が欲しい」と口にすることは罪なのか?

「一人の時間が欲しい。」

この言葉を発したとき、妻や交際相手には次のように解釈されることがある。

「私と話したくないってこと?」

確かにその通りなのだ。しかし、相手を拒否するつもりは毛頭なく(ある場合もあるが、その意図を相手に伝えたいわけではない)、単に優先順位の話なのだ。

「私の優先順位が低いってこと?」

確かにその通りなのだ。しかし、人生を通算してみれば君の優先順位は高い。だからとい

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座禅を体験し、禅という沼の深さを知った。

前々からやってみたいと思っていた。僕は鈴木大拙の著作なんかで禅や仏教を知り、興味を持っていたのだ。

どの書物も少しずつ書いていることは異なるのだが、一つだけ共通することがある。それは「頭で仏教を理解しても、体験出来なきゃ意味がない」ということだ。禅・仏教はいわゆる悟りの体験が中核にあり、言葉や論理で分かった気になることに対し執拗なまでに警戒を示す。僕も仏教好きを自称するなら、体験しなければならな

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