コードギアス名言Vol.22「甘えるな!自らが動かない限り、そんないつかは絶対に来ない!」
物語と名言
神根島の騒動の後、中華連邦に逃亡していた旧日本政府の澤崎が、中華連邦の力を借りて、キュウシュウのフクオカ基地を占拠し、日本の再興を宣言した。
当然ブリタニアは反乱を鎮める為に、コーネリアが自ら鎮圧に向かう。黒の騎士団の立ち振る舞いをどうするか。ゼロは、澤崎には合流しないと決める。なぜなら、澤崎の行動は、独立ではなく傀儡だったからだ。日本を名乗っているも、名前が変わるだけで未来はないから無視するべきだと斬る。
ゼロが明確にした組織としての方針は、「トウキョウに独立国を創る」というものだった。国を創るという宣言に、戸惑いを隠せない団員たち。そんなことが本当にできるのかと口にすると、団員たちに言ったゼロの今回の名セリフ。
「では聞こう!お前たちは、誰かがブリタニアを倒してくれるのを待つか。
誰かが自分の代わりにやってくれる。待っていればいつかはチャンスが来る。」
「甘えるな!自らが動かない限り、そんないつかは絶対に来ない!」
そう一喝するのだった。
名言の本質
今回の名言は、もしかしたら耳が痛いと思う方もいるのではないでしょうか?
殊更スピリチュアル系が好きな方や、引き寄せの法則が好きな方などは、ウッとくるところがあるかもしれません。もちろん、誰にでも当てはまることではないかと思いますが(^^;
自分が望む未来は、待っていても訪れることはありません。何かを願うなら、願うだけでは叶わないということです。それは願い事でも仕事でも同じです。
人は誰かがいると楽しようとする
人は不思議なもので、人が集まると、本来の力が出せなくなるそうです。以前テレビでそれを綱引きで実験したことがあったのですが、一人の力を100とすると、85〜90くらいになってしまうそうです。無意識のうちにそうなってしまうそうですが、理由は簡単です。他に誰かがいることで、誰かがいるからと油断してしまうからです。
集団スポーツでも会社でも同じことが言えます。個人競技で言えば、勝った負けたは自分次第ですが、集団スポーツでは、あいつが活躍したから勝てたということもあるし、あいつがミスしたから負けたと言えることもあります。勝つにも負けるにも、自分以外の誰かの影響が必ずあります。
会社で言えば、誰かがやってくれると思い、実はやってなかったということがあったりしますよね。「あれどうなった?」と聞かれても、「それは誰々さんが・・・」と言って、その人に聞くと、「誰々さんにお願いしました」と堂々巡りして結局何もしてない、ということがあったりします。
複数人がいることで、どこか無責任さが生まれるものです。特に厄介なのは、優秀な人がいる場合です。
例えば黒の騎士団は、ゼロありきの組織でもありますが、困ったら「ゼロ、どうしますか?」になるわけです。黒の騎士団の中にあっては、ゼロ以外に自主性を持っているのは、ディートハルトくらいでしょうか。あとは、なんだかんだゼロには逆らえなかったり全託しています。そうなった時、マンパワーをフルに出すことはまずできないでしょう。そして、優秀な人に負担が大きくなり、エースが潰されたら負けを意味します。
キングダムに見られる将の役割
そもそも組織とはそういうものですが、『キングダム』でも描かれているように、たった一人将が討ち取られたら戦は負けです。何万人兵がいようと、一人が討ち取られたら負けなのです。
群衆の中にあって、その流れに身を任せてしまったら、そこに自分の意思は無きも同然です。出てくるのは不満しかないでしょう。自分で何かを変えようと思う人はほとんど現れません。もし何かを変えようとする人が出てきたら、その人は組織を束ねる側の人になるでしょう。
つまり、自分が動かなければ、何も変えることは変わることもありません。不平不満や文句を言う人は、何かを変える為に動いていない人です。誰かに責任を預けて、最初から結果を諦めて、自分は楽して文句だけを言うのです。そんな人には、「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ!」というルルーシュの言葉を贈ります。
誰かに甘えることなく、自分の力で道を拓く
何かを変えられる人や、願いを叶えられる人は、マンパワーをフルに出せる人や、100以上の力を出せる人なのでしょう。自分のフルパワーを出せたり、組織においても、自分以上の力を発揮できる人が、何かを変えたり、望みを実現させることができるのでしょう。
誰かを頼ることは悪いことではないですが、自分は動かずに誰かを頼ることはただの依存です。そういう人は、組織のお荷物といわれるでしょう。チームであれば、誰かを頼りながらも、自分も頼られるよう動かなければ、本当の仲間とは言えないでしょう。特に組織においては、今回の名言は必要不可欠なものになると思います。
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