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自宅兼カフェという、"いる"がベースにある場であること
前職の後輩からこんな本をすすめられた。
デイケア施設を舞台に、"いる"ことの難しさや価値について個性豊かなスタッフ・メンバーとのエピソードを通じて論じられたガクジュツ書だ。
この本の核心部について語ってしまうとある種のネタバレにもなってしまうので控えるが、これからカフェ(と表現するのも違うのだが)をはじめようとしている身として確かな気づきを得られたので、ここに残しておこうと思う。
"する"で
言語化と解像度の世の中で、曖昧さを大切にしたい
言語化ってそんなに重要ですか?
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昨日、久しぶりの後輩と会う機会があり、nagiに来てほしいターゲットってどんな人なの?どんな雰囲気の店なの?と聞かれた。
あれこれ試行錯誤して伝えてみようと思ってみたものの、諦めた。というよりも、それは違う、と止めた。
言語化することで解像度が高まることは確かだけど、解像度が高いってつまり『その他との境界線がはっきりしている』ということであり、『フレ
店づくりで感じた、Pinterestのいいところ
来春オープンに向けて、店づくりを進めています。作りたい世界観はなんとなくあるものの、そのイメージを膨らませたり、膨らませたイメージを設計士さんに共有するのも、なかなか難しいものです。詩的な言葉を巧みに扱うことができれば言語化もできるのかもしれないですが、自分にはそんな能力はこれっぽっちもありません。
そこで自分が重宝しているのが、pinterest。内装からロゴデザインまで、めちゃくちゃ助かって
「東京の無駄づかい」
「今度東京に遊びにいくから、東京らしいスポットを教えて」
そう友達に言われたとき、正直困惑したのを覚えている。
東京には日本中、もしかしたら、世界中のものが集まっている。ただ、逆を言うと東京にしかないものはなかなかない。日本の他の都市と比べれば、大きな公園が多いことくらいか。けれどもそれも、ニューヨークと変わりはない。
そのとき思った。
「自分は東京のことをあまり知らない。というより、