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【米国株式投資】ラム・リサーチ / LRCX(Lam Research:予想配当利回り0.95%):注目の半導体関連銘柄の24年度第2四半期決算・株価分析と今後の展望

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本日のアナリストは、🇬🇧イギリスと🇦🇪アラブ首長国連邦(UAE)を拠点に活動している株式リサーチ会社、Convequity - FZCOです。

自己紹介

2019年に設立されたConvequityは、サイバーセキュリティ、SaaSを含むエンタープライズ(企業)向けテクノロジーを扱うテック企業に関するエクイティ・リサーチを提供。セールス・チャネルや対象企業の経営陣との関係に依存する投資銀行や証券会社のアナリストとは異なり、Convequityは対象企業のプロダクト、アーキテクチャー、ビジョンを深掘りすることで投資家に有益な情報を提供することに努めている。特に、Convequityは、第一線で活躍する企業や イノベーションをリードするスタートアップ企業を含め、テクノロジー業界を幅広くカバーすることで、投資家のビジビリティと長期的なアルファの向上に努めている。

ジョーダン・ランバート CFA /
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長年にわたるハイテク投資家であり、テクノロジー関連銘柄、および、株式リサーチとバリュエーションのニュアンスに特別な関心を持つ。CFA取得後、自身のソフトウェア、株式リサーチ、並びに、株式投資へのパッションを下に、2019年10月にConvequityを設立。新たなテクノロジー業界におけるトレンドと長期的に成功する可能性が高い企業を見極めることを得意としている。

サイモン・ヒー /
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10年以上に渡りテクノロジーのあらゆる側面をカバーしてきた経験を生かし、テクノロジー起業への投資における、勝者と敗者を見極める鋭い洞察力を持つ。彼のテクノロジーに関するノウハウは、ビジネス戦略や財務分析への理解と相まって、Convequityの投資リサーチに反映されている。Convequityを設立する前は、オンラインITフォーラムでコミュニティ・マネージャーを務め、ネットワーク・セキュリティの業務に従事。ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンで商学士号を取得。

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【米国株式投資】ラム・リサーチ / LRCX(Lam Research:予想配当利回り0.95%):注目の半導体関連銘柄の24年度第2四半期決算・株価分析と今後の展望

Ticker: LRCX / 2483文字 / 所要時間5分程度

サマリー

  • ラム・リサーチ(LRCX)の現在のバリュエーションは割安とは言えない水準である。

  • とはいえ、メモリーのダウンサイクルが過ぎ去り、潜在的なカタリストがいくつかあることを踏まえると、今後、バリュエーションのマルチプル(倍率)が何倍にも拡大する余地があると見ている。

ラム・リサーチのメモリーに関して

ラム・リサーチ(LRCX)は、売上高の半分がメモリー業界からのものであり、メモリー業界へのエクスポージャーが高い企業であるが、パンデミックによる需要急増後の需要低迷により、23年度第4四半期にはメモリー業界からの売上高の寄与度が減少した。

しかし、24年度第2四半期には大きく回復し、メモリ需要の安定化と緩やかな好転を示しているように見える。

NANDは以前のピークレベルには達しないかもしれないが、特にDRAM/HBMの需要が旺盛であることから、健全な成長へと回復すると予想されており、ラム・リサーチにとって明るい見通しとなる。

ただし、 同社のマルチプル(バリュエーションの倍率)、特に株価/フリーキャッシュフロー倍率が23.4 倍と過去の平均を上回っていることを考えると、その大部分はすでに織り込み済みかもしれない点には注意が必要である。

一方で、24年度の需要押し上げが期待されるのは、家電、特にスマートフォンの需要再開によるものであり、23年第4四半期は 7.3%、24年度は3.8%の増加が見込まれている。

また、ファーウェイのMate 60 Proやクアルコムの8 Gen 3 SoCのようなカタリストが、24年度と25年度のアンドロイド市場を押し上げると予想されている。

さらに、24 年下半期には、スマートフォンに搭載される大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)の大型化が期待されている。

現在、中国のスマートフォン・メーカーは7BのLlama-2バリアントのLLMを実装しているが、より大きなバリアントが実装されたときが本当の盛り上がりとなるだろう。

そして、ネックとなるのはメモリの制限だが、これを解決するための技術革新が、メモリ需要の急増を引き起こし、ラム・リサーチの成長につながる可能性があると見ている。

高性能の大規模言語モデルをスマートフォンに搭載するためには、必要なメモリを削減する技術革新が必要である。

これには量子化やスパース活性化などが考えられるが、スマートフォンで有用な大規模言語モデルが登場するまでには、大幅な技術革新が必要である。

ラム・リサーチの最高経営責任者(CEO)は、DRAMの成長は高帯域幅メモリの容量追加とノード変換によるものであり、NANDの支出は技術アップグレードにより増加すると述べている。

実際に、HBMの容量増強は、GenAIやエンタープライズAIサーバーの展開によって生成されるデータの増加と一致する。

NANDの需要も、スマートフォンに搭載される大規模言語モデルの進展に伴って急増する可能性がある。

加えて、ラム・リサーチはDRAMのスタッキングに必要な技術で100%の市場シェアを有している点にはご留意いただきたい。

また、ラム・リサーチの1日前に決算報告をした半導体業界の主要企業であるASML(ASML)は、メモリ、ファウンドリー、ロジック向けリソグラフィ装置の顧客利用が増加していると報告している。

ラム・リサーチを取り巻くマクロ環境に関して

2024年には、Huaweiやクアルコム(QCOM:Qualcomm)のような企業の技術革新によるメモリ需要が増加する可能性があり、これはラム・リサーチにとって利益をもたらす可能性があると見ている。

さらに、世界の製造業は減少に歯止めがかかり、頭打ちの様相を呈している。

世界的な成長予測は低調であるにもかかわらず、インフレ率の低下、住宅価格の上昇、金利低下への期待などの要因により、米国の消費者信頼感は平均を上回り、足元改善している。

このトレンドは、2024年のコンシューマー・エレクトロニクス市場を支え、再び低迷に陥ることを防ぐことになると見ている。

2024年には中国の消費減少が安定し、さらに回復するとの見方もあり、加えて、ラム・リサーチは第2四半期に中国からの需要が安定していると見ている。

現在、同社の総収入の40%を中国が占めているため、これは同社にとって明るいニュースである。

ラム・リサーチの成熟ノードに関して

第2四半期、ラム・リサーチのロジック&その他部門は大幅な業績悪化に直面したが、これは主に成熟ノードにおける需要の低迷によるもので、産業部門と自動車部門の減速が影響した。

自動車市場では好調な自動車販売と価格動向にもかかわらず、同社の顧客はテキサス・インスツルメンツ(TXN)の顧客と同様、パンデミックによる需要急増以降、高水準の在庫を蓄積しているのが現状である。

一方、産業部門は異なる影響を受けており、企業の最高財務責任者(CFO)によるコスト最適化の努力や予算の制約により、必要性の低い産業用IoT(モノのインターネット)等は先送りされているという現状が課題となっている。

ラム・リサーチへの長期的な追い風

ラム・リサーチへの長期的な追い風は依然として強い。

チップメーカーは、3Dトランジスタゲートの設計、バックサイドパワーデリバリー、相互接続密度を高める高度なパッケージング技術により、チップの性能を向上させている。

そして、同社は成膜とエッチングに特化しており、この分野のリーダーとなっている。

さらに、GenAIのデータ需要の増大に伴い、NANDやDRAMなど、より多くのメモリが必要とされている一方で、同社は特にTSV(シリコン貫通電極)技術で大きな市場シェアを持っている。

加えて、同社の極端紫外線露光(EUV)用ドライレジスト技術は、コスト効率とプロセスの改善を実現し、東京エレクトロンから市場シェアを獲得する可能性がある。

そして、この技術革新は、同社のファウンドリー/ロジック事業と売上総利益率を向上させる可能性もあると見ている。

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