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#スキしてみて
【小説】ご注文はいかがなさいますか?(#たいらとショートショート)
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
「じゃあ……カシスオレンジ2つ」
「かしこまりました」
20歳になった記念にと、仕事帰りにやってきた居酒屋。
帰路にあるので知ってはいたが、実際に入るのは今日が初めてだった。
一緒にやってきたカエデは、飲み物を頼んだきり、ずっと下を向いてスマホをいじっている。
最近の彼女は常にそうだ。スマホも体の一部なんじゃないかと思えてくる。
「何見てるの?」
「
【SS】会いたいから #たいらとショートショート
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
「いや、まだ連れが来てないんで、もうちょっと待ってもいいですか」
「もちろんです。ではまた後ほどお伺いに来ます」
路地裏にある見落としそうな古い喫茶店。四席のカウンターと四席の四人がけの席がある小さな喫茶店だが、四人がけの席は全て一人で来ている客で埋まっている。カウンターに座っている客はいない。なんとかなく活気を感じられない喫茶店で BGMも流れていない。
居酒屋と恋(#たいらとショートショート)
「さ、先にお、お飲み物お伺いしましょうか?」ああ、まただ。
お客さんの苦笑いが痛い。
緊張しいの吃りの癖はなかなか直るものではない。
テキパキと注文を取り、おススメも上手に、さらに注文の品数を増やすみんなとは大違いだ。
テーブルに座っているそれぞれが、勝手にどんどん口を開く。
ええと生みっつ。カシオレ2。カルピスサワーやめて梅酒サワー。瓶ビール三本追加で!
注文を取る為に下を向くわたしの頭の上を
喫茶ショウジ(#たいらとショートショート)
先にお飲み物お伺いしましょうか?
俺がうやうやしく首を傾げて訊ねる。
ばあちゃんは白い髪の毛をうなじにくるりと丸め、べっこうのかんざしでざっくりと留めている。
木綿の藍染のフワッとしたワンピースを着ているが、それはばあちゃんの精一杯の正装だ。
そうねえ。
やっぱりコーヒーが飲みたいね。
ばあちゃん、それ食後がいいんじゃない?と言いかけたがそんなの誰が決めたんだ、と思い直して頷いた。
少々お時間を
知るか! #たいらとショートショート
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
いつもの居酒屋のアルバイト。今日は宴会の予約が入っている、どこかの会社の懇親会らしい。幹事らしき方が一足先に席に着いているので尋ねる。
「いや、全員来てから注文しますので」
「かしこまりました」と言って営業スマイルをするが、本音を言うとそれはめんどくさい。先にピッチャーでビールを出しちゃダメだろうか。飲み物の注文を受けてそれを作ってからコース料理を出して
先にお飲み物お伺いしましょうか?/ご注文はいかがなさいますか? 第903話・7.15
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
居酒屋の店員が注文を取りに来たが、平良は「ち、ちょっと待って、もうすぐ、あ!」途中まで言いかけて突然立ち上がった。視線を入口に向けて手を上げる。「おう、泰ゾウ!俺も今来たところだ」入口から入ってきた泰羅も平良を見つけ「平ちゃん、ごめん、予定していた新幹線1本乗り遅れちゃって、悪かった」と手を頭の後ろに置きながら、平良の席に向かう。
「早速だが、ドリンクを注文