見出し画像

WEB制作チームと新入社員4名による社内対談🎤「アサーティブコミュニケーション編~感情も大切な要素?」

こんにちは。インソース メディアグループのイシハラです。

6月も後半、春に入社・入庁された新メンバーの皆さんも現場で活躍されている時期ではないでしょうか。(同時に、洗濯物がカラっと乾くような晴天が恋しい時期ですね……🌞)

さて、先月ご紹介した「年齢・立場が全く異なるメンバーの社内対談企画」に続き、6月もまた、別の弊社新人メンバーと管理職による社内対談を行いました。

今回のテーマは「アサーティブコミュニケーション」

例年ダイバーシティ推進に関する組織の取り組みが活発化する傾向にある6月ですが、多様なメンバーと、互いを尊重し合いながら良い関係を築くことにも役立つアサーティブコミュニケーションです。

「今年の新入社員は、アサーティブコミュニケーションをどう認識しているのか?」「 “言いにくいコト” を伝えるときに役立つコミュニケーションスキルとは?」「感情も大切な要素……?」――

対談の一部を会話形式でお届けしますので、ぜひお楽しみください🎤

◆対談メンバー
・小林(WEB制作の責任者)
・松尾(WEB制作チームメンバー)
・インソースの新人M、新人I(同席:新人B、新人Y)

◆今回題材にした研修
アサーティブコミュニケーション研修


(1)アサーティブコミュニケーションとは?

小林「ではMさん、アサーティブコミュニケーション研修の特徴とおすすめのポイントを教えてください」

新人M「まず、アサーティブコミュニケーションとは自分の意見を述べることなのですが、ただ自己主張するだけではなくて、相手の意見も尊重しながら自分の意見もきちんと述べる、というものです。

この研修の対象としては、言いにくいことをなかなか人に言えない人や、我慢してしまう人が該当すると思います。研修を受けることで、言いにくいことをどうやって伝えるかを学ぶことができます」

小林「『相手を尊重するコミュニケーション』『相手を尊重して話す」とは、もう少し具体的に言うとどういうことですか?」

新人M「自分の意見を伝えるだけではなくて、きちんと相手の話を聞く。そこで相手がどのように思っているのかを聞いて、相手が考えているその背景を理解したうえで、自分の考えを伝えるというのが、相手のことをきちんと尊重できているということなのかなと思います」

小林「その通りだと思いますね。相手の状況とか立場をしっかり理解するというところですね。あとアサーティブコミュニケーションは、尊重といっても相手を立てるということではなく、『フラット、対等な関係』でコミュニケーションをとるということもポイントです。

アサーティブはスキル的にも幅広く活用できるもので、この研修の受講者アンケートで一番面白かったのが、『今日はすごく勉強になりました。家に戻ったら奥さんにお小遣いの交渉をしてみます』というコメントでした。言いにくい場面というのはプライベートでもいっぱいあります。アサーティブはビジネス、プライベートを問わず様々な場面で活用できるコミュニケーションスキルです。

あと、階層も関係ない。新入社員の皆だって言いにくい場面はあると思うし、若手・中堅はもちろん、あと管理職もそうです。管理職になったほうが複雑な状況の中で、やりとり、折衝をしなければいけないことが多いですしね。この研修はそういう意味で、階層も問わない研修です」

(2)アサーティブは「本当に困った際」特に活きるスキル

小林「アサーティブコミュニケーションは本来的には困ったときに活用するスキルです。皆さんは新入社員だからまだそんなことはないと思いますが、僕は、他の部署に仕事を頼まないといけないということがあるんですよ。

他の部署も忙しいのに仕事をやってくれって言いにくいじゃないですか。そういう時、本心では嫌だろうけど何とか相手に協力してもらえるようにもっていく、こういう時こそ、アサーティブコミュニケーションが必要です。

絶対やってもらわないといけない。まさにそういう切羽詰まったとき、もう腹くくって言うしかないというときにこそ、アサーティブの本領発揮です」

(3)アサーティブに伝える4つのステップ

小林「アサーティブ研修には『相手にうまく伝えるための4つのステップ』という部分がありますが、ここは少し難しいところですね。

▼参考「4つのステップ」

210618【対談】アサーティブコミュニケーション画像

まず1つ目のステップは『状況を客観的に伝える』ことです。

ここで重要なのは、自分の状況や相手に対して感じている感情をまずは相手に正確に知ってもらう、状況を相手と『共有』することがアサーティブの第一段階で必要です。

例えば、どう切羽詰まっているとか、一週間後にお客さまに提案しないといけないので急いでいるとか、社長に明日までにやれといわれて途方に暮れているなど、自分がいかに大変な状況で、相手に何をしてほしいと思っているとか、こっちもこういうことをするからそちらにも〇〇をしてほしいとか、そういう “状況を正確に描写すること” が第一段階です。

2つ目のステップは『相手の話を受け止める』ことです。

これはどういうことかと言うと、1つ目のステップで状況を正確に伝えると、それに対して相手からリアクションが返ってくる(「大変そうですね。でもこちらも大変なんですよ……」とか)。

その話をしっかり傾聴して、状況の共有を確定すること(話が複雑な場合は、相手の話したことを復唱して内容を正確に理解しているか確認する)、それを通じて相手との信頼関係を築くこと、これがこの段階です。

3つ目のステップは、相手の意見を受け止めたうえで、自分は本気でこうしたいと思っているということを、率直に誠実に真正面からぶつける。

特にアサーティブコミュニケーションは、最初のステップ(正確な描写)とこのステップが重要です。

相手から本気で来られると断りにくくなるんです。行動経済学の返報性の原理みたいな感じで、相手が強い勢いでくると、こちらもそれと同じように返さなくてはいけない、ということで相手に強い印象を与えます。

4つ目のステップは、相手に本気でぶつかって、それでもダメだったときや相手から反論がきたときに、どうやって話の論点を整理したり、交渉・折衝して合意にもっていくかというステップです。これはもう厳密には交渉・折衝のテクニックの話です。

こうした4つの手順で相手とやり取りをしていくと、相手は『本当はやりたくないけど……』ということでも、受け入れないといけないと思わせる形で伝え、交渉することができます」

(4)「感情的になる」と「感情を伝える」とは違う

松尾「やっぱり最終的には、思いを率直に伝えるということがすごく大事なのかな、と私も自分自身に置き換えて感じるところです。

以前別の人から聞いて心に残っている言葉があります。本気の思いとか、率直な思いを伝えるときにはやっぱり感情って当然入ってくると思いますが、『感情的になる』のと『感情を伝える』のは違うと言われたことがあって、なるほどなと思ったことがあります。

Ⅰさん、『感情的になる』のと『感情を伝える』の違いってわかりますか?」

新人Ⅰ「はい、何となくの感じですが、『感情的になる』のは例えば、私が海外に行きたくてお母さんにお願いするときに、 “行きたい! お願い! 本当に行きたいの!” と言うようなもので、行きたい意思を見せるために “こういう理由があって……” と自分の思いを乗せることが『感情を伝える』なのかなって思います」

松尾「そうですね。『感情的になる』というのは、子供の駄々っ子みたいな、極端な話 “やだやだ~” みたいな感じですよ。

でも『感情を伝える』っていうのは、自分は本当にこうしたいんですとか、今こういう思いでいるんですとか、ネガティブな話だと、例えば悲しんでいること傷ついたことについても、私今こういう理由で傷ついているんですとか、言いたいことを率直に伝えることがそれにあたります。

ただ泣き叫ぶとかは『感情的になっている』だけ。『感情を伝える』というのとは違うということです。ちょっとアサーティブコミュニケーションとはずれるかもしれませんが」

小林「いや、そこ本質ですね。やっぱり、どれだけ悩んでるかとか、どれだけ本気かっていうところも相手にわかってもらうということはアサーティブの重要な部分です。

自分がどう感じているか、こんなに嫌だと思っているとか、こんなにこうしたいと思っているっていう感情をより具体的にする。難しいけどね。それをきちんと伝えると相手に響きます。

先ほども言いましたが、返報性の原理ではないですが、やっぱり人間のコミュニケーションのやり取りって、双方均等を求めるっていうか、相手がこれだけ出したら自分も気持ちとしては同じように返さないといけないと思ってしまうという所がありますので、こっちが強く出れたとしたら、結構それは相手にとっては脅威になるというか。

それを意図的にできたら、交渉のテクニックにもなりますが、松尾さんが言ってたのはこういうところにも通じる話だと思いますね」

(5)イシハラの一言感想

以上、「アサーティブコミュニケーション」を題材にした、インソースの新入社員と管理職・上司による社内対談でした。

内気&人見知りで、コミュニケーションと聞くと苦手意識がふつふつと湧いてしまうイシハラですが……
「相手を立てるということではなく、理想は『フラット、対等な関係』」「今の気持ちや言いたいことを率直に伝えることもカギ」
など、学ぶことの多い対談テーマでした。(内気だからこそ?💭)

特にビジネスシーンでは上下関係を意識しなければならない場面も多いため、アサーティブコミュニケーションについて知っていると、社外や目上の方と接する際も、ちょっと気持ちが軽くなる気がします。

6月は他のテーマでも社内対談を実施しましたので、またその様子もnoteでご紹介できればと思います。

それでは本日も、最後までご覧いただきありがとうございました!


(アサーティブコミュニケーションについてご興味が湧きましたら、気軽な学びの場として、ぜひインソースの研修も活用してみてくださいね🏫🌈)