カノジョ

全てが大袈裟です

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全てが大袈裟です

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no title

 私はその日、よくわからないけど、全てうまく行くような気がしていた。 昨日の夜にはなみずきの匂いの入浴剤を入れた。ちゃんとストレッチをした。首筋に甘い匂いをたら…

カノジョ
1年前
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読々、毒々

書こうとは思っていたのですがこんな季節になってしまいました。 文章に圧倒されたかったけど、その凄みに気圧されるのが怖くて逃げてた気がする。 自分の書く文章の拙さに…

カノジョ
1年前
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(続き) 愛と生殖という、これまで正反対の概念だと思っていたものがイコールで結ばれることもありうるのだということを、理屈ではなく体で思い知らされたような気がした。
中山可穂「花伽藍」

カノジョ
1年前

その夜、バスルームから出て交わったとき、わたしは生まれて初めて、精子をもたない自分の体を欠陥品のようにもどかしく思った。彼女を孕ませることのできない自分に、とつもない無力感を味わった。(続く)

カノジョ
1年前

エロスはギリシアの愛の神であるが、一説によると、原初の卵が二つに割れて、そのなかからエロスが生まれ、卵の一部は天、一部は地になったという。

幻想の肖像

カノジョ
1年前

天使ちゃん その虹彩の花束はぼくを隠したまま枯れないで

カノジョ
1年前
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代替不可であれ

中山可穂さんの「深爪」を読了しました。前回の『天使の骨』に引き続き物語の主軸は女性同士の恋。それから今回は家族の絆というか…手に取ることのない、形ないものに縋り…

カノジョ
1年前
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強制愛

久々に読書をしました ずっと放浪していたくて、一通りの流れがある事、例えば、起承転結だとか、喜怒哀楽だとか、そういう流れを逆走したくて、兎に角、本でも映画でも"物…

カノジョ
1年前
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捧ぐ、十字架

酔った勢いで書いてます。 8月が幻想であったかのように過ぎ去った9月の初めの某日、神楽坂のめちゃくちゃ良さげなワインバーでシャンパンから初めて白、赤、デザートワ…

カノジョ
1年前
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キス・ハグ・読む

わーい! 池袋の古本市に行ってきました。 8/17〜だったんだけど、てっきり8/7〜だと思っていて行ったらやってなくて仕方なく池袋のデカめのブックオフで5冊ぐらい一気に小…

カノジョ
1年前
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正:グッドラック

時刻は深夜1:37です。 炭酸水のペットボトルと何故かSABONのスクラブが入った袋を腕にぶら下げながら近所を徘徊してます。ちなみに携帯の充電は28%。朝まで持つかは微妙で…

カノジョ
1年前

雌犬

(「文字に触れる」の続きというか派生です。大学の友人が褒めてくれたのでもう少し詳しく書きます) セックスが愛情表現なら友達ともセックスしたいと思いませんか? その…

カノジョ
1年前

文字で触れる

感想文です 今更ながら、宮木あや子さんの『官能と少女』をたった今読了しました。ずっと気になってたんだけど、どの図書館にも本屋にもなくて結局300円でメルカリで買いま…

カノジョ
2年前
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お前の体には足がついてるだろうが!2本も

昔から乗り物の中でゲームをしようと、本を読もうと全く酔わない体質だったが、歳を取るごとに電車だけ酔うようになった。なんでなんですかね? 特に高校の時、通勤ラッシ…

カノジョ
2年前

気持ちいいものは一瞬

まあまあ久しぶりになってしまいました 最近の生活といえば、バイト先と家の往復のみでした 3月中旬から徐々に体調を崩し、夜寝付けずに薬に頼っても朝がしんどかったり、…

カノジョ
2年前
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人生、楽しもうや

うちの親毒親でさ〜、と話す人がいた フツーに家族旅行も行ってるし両親揃ってるし、高校も私立入れさせてもらって予備校も行かせてもらってた 私は母子だったけどそれが…

カノジョ
2年前
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no title

 私はその日、よくわからないけど、全てうまく行くような気がしていた。
昨日の夜にはなみずきの匂いの入浴剤を入れた。ちゃんとストレッチをした。首筋に甘い匂いをたらした。

 たとえば、言葉のあやだとかチョークで手を汚す、彼だけの技法的なものに官能さを感じる時。
彼の濡れたドロップのような目に吸い込まれる時。
 このまま、途方もない夕暮れの赤に血も骨も染められていくような感覚にふと恐ろしくなる時。
 

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読々、毒々

書こうとは思っていたのですがこんな季節になってしまいました。
文章に圧倒されたかったけど、その凄みに気圧されるのが怖くて逃げてた気がする。
自分の書く文章の拙さに絶望したくなくて逃げてたけど、どっかでずっと身震いするようなお話が読みたかった。本屋に行っても本の圧に押しつぶされそうになって、涙が止まらなくなり、何も選べずに帰る日々が続きました。
あとは単純に大学の期末レポートが忙しかった。

あと、

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(続き) 愛と生殖という、これまで正反対の概念だと思っていたものがイコールで結ばれることもありうるのだということを、理屈ではなく体で思い知らされたような気がした。
中山可穂「花伽藍」

その夜、バスルームから出て交わったとき、わたしは生まれて初めて、精子をもたない自分の体を欠陥品のようにもどかしく思った。彼女を孕ませることのできない自分に、とつもない無力感を味わった。(続く)

エロスはギリシアの愛の神であるが、一説によると、原初の卵が二つに割れて、そのなかからエロスが生まれ、卵の一部は天、一部は地になったという。

幻想の肖像

天使ちゃん その虹彩の花束はぼくを隠したまま枯れないで

代替不可であれ

中山可穂さんの「深爪」を読了しました。前回の『天使の骨』に引き続き物語の主軸は女性同士の恋。それから今回は家族の絆というか…手に取ることのない、形ないものに縋り付いてしまう人間の性(さが)であったりとか。

女性との恋にどうしようもなく溺れてしまった一児の母である吹雪は夫と息子を置いてある日突然家出します。母親というこの世で1番責任のある仕事を放棄して恋に夢中になれる軽薄さ、それでも親権は私に譲れ

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強制愛

久々に読書をしました
ずっと放浪していたくて、一通りの流れがある事、例えば、起承転結だとか、喜怒哀楽だとか、そういう流れを逆走したくて、兎に角、本でも映画でも"物語"から離れていました。物語がダメなら、新書でも…ビジネス書でも…と思ったんだけど、ただただつまらなくて。青二才です。というかそもそも、私は現実逃避のために本を読んでいるので活字を媒介してまで現実を見たくないです。

中山可穂さんという作

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捧ぐ、十字架

酔った勢いで書いてます。
8月が幻想であったかのように過ぎ去った9月の初めの某日、神楽坂のめちゃくちゃ良さげなワインバーでシャンパンから初めて白、赤、デザートワイン2種、ブランデー、締めにシードル…とあまりにもフルコースでアルコールを楽しんでしまい、ほかほかしながら電車に揺られてます。

とても尊敬する方とお酒を飲みました。
私が興味のあるジャンル、例えば、キリスト教、日ユ同祖論、トルコ、文学、神

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キス・ハグ・読む

わーい!
池袋の古本市に行ってきました。
8/17〜だったんだけど、てっきり8/7〜だと思っていて行ったらやってなくて仕方なく池袋のデカめのブックオフで5冊ぐらい一気に小説を買って満足して、しばらく本買うのはいいや〜と思っていたのに、今回もしっかり5冊ほど買ってしまいました。

もともと、本を新書で買うことはなくて(高いので…)学校の図書館を乱用するか、古本で買うことが多い。
家の近くにもまあまあ

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正:グッドラック

時刻は深夜1:37です。 炭酸水のペットボトルと何故かSABONのスクラブが入った袋を腕にぶら下げながら近所を徘徊してます。ちなみに携帯の充電は28%。朝まで持つかは微妙ですね。

気持ちの整理がなかなかつかない。つけられない、と言うか。何が悪かったのか、何がいけなかっなのか、どうしてなのか、他人から責められても理由や要因がはっきり分からなくなって、分からない自分に理解が追いつかなくて、いつまで経

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雌犬

(「文字に触れる」の続きというか派生です。大学の友人が褒めてくれたのでもう少し詳しく書きます)

セックスが愛情表現なら友達ともセックスしたいと思いませんか? そのまま性交渉の意味です

最近風呂入って裸になるたびに考えてるんですが、男女の間だけに通用する愛情表現があることがなんか悔しい。
もちろん女同士でも男同士でもやろうと思えば全く問題無いんだろうけど、意識とか気持ちとか無視して本能的にだけ考

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文字で触れる

感想文です
今更ながら、宮木あや子さんの『官能と少女』をたった今読了しました。ずっと気になってたんだけど、どの図書館にも本屋にもなくて結局300円でメルカリで買いました。安い!やったー!

フィクション小説が好きで、中でもいわゆる少女文学が好きで、中でも思春期で揺れ動く少女の心や体が好きなわたしにはもってこいの内容でした。
「官能」と言っても、タイトルと可愛らしい表紙から、三浦しをんさんの『ののは

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お前の体には足がついてるだろうが!2本も

昔から乗り物の中でゲームをしようと、本を読もうと全く酔わない体質だったが、歳を取るごとに電車だけ酔うようになった。なんでなんですかね?
特に高校の時、通勤ラッシュの電車に押し込まれるのはかなり苦痛で、2、3駅ですぐ降りるのでなんとかなってたが、それでもまだ慣れてない高1の頃は気持ち悪くて途中下車したり学校ついてすぐ吐いたりしてたなー
大学生になってから通学に2時間かかるようになり、一人暮らしも検討

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気持ちいいものは一瞬

まあまあ久しぶりになってしまいました
最近の生活といえば、バイト先と家の往復のみでした

3月中旬から徐々に体調を崩し、夜寝付けずに薬に頼っても朝がしんどかったり、ご飯食べれなかったり、胃がおかしかったり。1週間前ぐらいから本格的に起き上がれなくなり久々にデカめの病院に行った。今回行った総合病院に行くのは小4の時骨折した時ぶりで、よぼよぼのおじいちゃん先生に、打った時に曲がった骨を力づくで治された

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人生、楽しもうや

うちの親毒親でさ〜、と話す人がいた フツーに家族旅行も行ってるし両親揃ってるし、高校も私立入れさせてもらって予備校も行かせてもらってた

私は母子だったけどそれが不幸だとも不憫だとも感じたことがない。ただ母親の人格に(精神に)少しばかり問題があるのでそれに散々振り回された時期もあって、それを思い出すと頭痛がしてくる程度

なんかちょっと物忘れするだけで精神科に行って病名をつけてもらったり、親と少し

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