人生、楽しもうや

うちの親毒親でさ〜、と話す人がいた フツーに家族旅行も行ってるし両親揃ってるし、高校も私立入れさせてもらって予備校も行かせてもらってた

私は母子だったけどそれが不幸だとも不憫だとも感じたことがない。ただ母親の人格に(精神に)少しばかり問題があるのでそれに散々振り回された時期もあって、それを思い出すと頭痛がしてくる程度

なんかちょっと物忘れするだけで精神科に行って病名をつけてもらったり、親と少しの齟齬があっただけで毒親扱いしたり、自ら不幸を自覚することって怖く無いのかな?とおもう。自分が不幸だと認めるだけで急に周りが暗くなったり、無気力になったりすることないんですか?
こないだアマプラで『fleabag』を見てた時に、真面目に仕事して生きてる姉のクレアが、セックスが大好きなせいで男にも自分にも振り回されて散々なフリーバッグ(妹)に「あんたの人生には深みがある 妙なカフェも親友の死も 私が負け組みたい」と吐くシーンがあって、そこが無性に印象に残ってる。完璧で真面目な幸せなだけじゃ得られない深みというか、経験と知識もそれなりの修羅場を乗り越えた方がたっぷり蓄えられるんだろうなと思う。それが無いとなんとなく真面目に、素直に、淡々と人生が進んでって、ある日「平凡すぎてつまらん!」とどこかで気づく。それはクレアみたいに深みがある人間を見て気づくのかもしれないし、自分の皮膚の下でぐるぐるしていたものが突然表面に溢れ出ちゃうのかもしれない。
あとは、不幸(その場合の不幸の定義は、社会一般的に見て、"そうでない方がよい"選択肢がある場合のことを指させて下さい)であることって割と覚えてもらいやすい特徴でもある。あそこの家は離婚してるとか、親が病気だとか、なんかそういうのってフィルターがかかりやすいというか、本人の事じゃなくても本人の振る舞い方とか考え方次第で「個性」に昇華する。
みんな誰にも分からない悩みを抱えてるので一概にお前の不幸はイミテーションだよ!なんて無神経なことは言わないけど、"可哀想"に成ることで自分の輪郭をはっきりさせたいのかな〜と人の悩みとか話を聞いて思うことがある 

私も心が常に発狂しているので、かわいそうだね〜と誰か抱きしめてください、助けてください!

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