あさきゆめみし
台風竜巻いて虎みたいに暴れている、大音量でドラゴン的風を起こしている、内側は平穏で戦いもなく乱れたりしないでいる、嘘みたく平成とかわりなくみな令和になじんでもいる
静かな絵たちとアンビエントライト、明るい部屋でもスタティックな色、シャーベットカラーがチャーミングポイント、壁紙の色はガーリーに見えるホワイト
アロマ焚いて嵐を耳にする、書籍ひらいてあらすじをみている、香るネロリはシフォンの精油、誇る祈りのシモーヌ・ヴェイユ、如何なる奇跡が恩寵也し可、いまさら君の温度を感じた
魔法の絨毯、浮かぶ室内、彼女の思想は思索の果て、彼女の祈りは労働が糧、重力から逃れられると想起、無重力が望みという僧侶、無にも等しげな真空の世界、無理にでも祈祷してさらなる境地
段々とよりどころが「哲学学」から離れていく、淡々と哲学オタクからきびすをかえす、神は死んだと若者はいいたがる、それ済んだら墓場まで近くなる、夢はまだある、埋めるほどある
麻黄を鍛錬、アイスになる、悪魔の依存、死に至る、ショートカクテルの浅葱色、少々目覚めてる感じなあさきゆめ、素面が不安だとカフェインとれば、シェラフでうたた寝も覚醒したまま
好物は涼しげなシベリアンアイスティ、硬質でみずみずしい色彩とトーン、氷山の原っぱがほぼ葉っぱのテイスト、要点は一杯のほろ苦さがポイント、苦々しくも安全な行為に耽っている、うやうやしく暗夜行路を歩いている
事実は小説よりも奇なり、奇をてらう小説を求めていない、ときめいている文字マンガになど脇目もふらないぜ、とかなんとか自慢げにいいながらそのくせ、かぐわしきけむりはかぐや姫の香り、だとか、斯くも飽きた暮らしから逃れていたい、ようだ