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11月第1木曜日「ネットいじめを含む、学校での暴力といじめに反対する国際デー」(2023/11/2)

  IBのATL(Approaches to Learning : 学び方のスキル)にも「Practise strategies to prevent and eliminate bullying(いじめを防止し、撲滅する方法を実践する)」(自己管理 ― 情動スキル)が挙げられています。
   
   本校の中学1年生は年度初めの道徳の時間に、このATLスキルを発揮するには具体的にどうすればよいかを考えました。
(国際バカロレア機構がいじめ予防をスキルとして示しているということは、日本のみならず海外でもいじめはあって、どの国でも問題になっているということだろう、ということも伝えました。)     

 いじめを予防することは、生徒にとっては、そのようなスキルを育み、安心して学ぶ環境づくりにつながると思います。いじめの問題を抱えながら、楽しく生き生き学べるはずもありません。
 
 われわれ教師・学校にとっては、➊いじめが起こって対応に追われる事態の予防(業務負担増の予防)、➋安心安全の学びの場による学力向上、➌いじめや人間関係のトラブルによる退学・転学の減少、などにつながると思います。
 競争をあおり、ストレスをかけるような学習指導・生活指導をして、仮に(一部の生徒の)‟学力”が上がっていたとしても、一方でいじめが起こりやすい環境を生み、苦しんでいる生徒がいるとしたら、極めて罪深いことです。
(過去の自分の指導は、その危険性を大いにはらんでいました。)
 
  学校は失敗して学ぶ場ではありますが、「上手に失敗する」(fail well :これもATLスキルのリストに挙げられています)を実践するためには、取り返しのつかない失敗を避けることも大切です。
 いじめは取り返しのつかない失敗になる可能性が高い過ちです。

 以上のように、当然、学校におけるいじめ予防・対策の重要度・優先度はかなり高いと考えられます。
 IB校として、国際的視野も育みつつ、いじめ予防について考え実践する機会を増やすため、この国際デーについての取組を始めることにしました。

 当初は、12月10日の世界人権デーに合わせて、いじめについても重点的な取組を行ってはどうかと考えていました。
 しかし、人権はいじめ以外の多くの問題にも関係します。
 いじめについては、両方の国際デーに関連づけ、11月から12月にかけてじっくりと取り組んでいこうと思います。

 まずは、ポスターを作成・掲示し、全体朝礼でこの日の存在を周知しました。今後、クラス・学年・生徒会活動等でも全校的に取り組んでいきます。


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