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研修に意味はあるのか?〜研修効果を最大化するために〜

(※この記事は5分で読めます。約2,100字)

「研修受けて、結局その人は成長したの?」

「また今日も研修受けさせられるのか‥」

研修に関わると、
こうした声を聞くことがあります。

あなたは「70:20:10の法則」というものを
聞いたことがあるでしょうか?

これは「人が成長する際に役立つものは、
70%が経験、20%が上司からの学び、
10%が研修」であるという法則です。
(米国の人材開発研究機関である
ロミンガー社の研究から発見された法則)

この法則によると、
「10%は研修に意味がある」ということですが、
長年研修に関わってきて、自分はこう思います。

それは、研修に意味があるかは、0か100かだと。

そして、研修効果を100にするためには、
本人をその学びに飢えている状態にすること、
つまり「渇いた状態」を作ることが鍵である
というのが結論です。

この記事では、なぜそれが鍵なのか、
そしてどうすれば渇いた状態を作ることが
できるのかについて書いていきたいと思います。

【目次】
1. 『馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない』
2. 「学ばなきゃ」というアプローチ
3. 「学びたい」というアプローチ
4.  研修を大いなるきっかけに

1.馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない

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イギリスのことわざに
『馬を水辺に連れて行くことはできても、
 水を飲ませることはできない
(You can take a horse to the water,
 but you can’t make him drink.)

ということわざがあります。

冒頭で「また今日も研修受けさせられるのか‥」
という声を聞くことがあると書きましたが、
この状態はまさにことわざにある通り、
「水を飲ませることはできない」状態なので、
研修効果はゼロです。

なぜならば、
学ばねばと切羽詰まっていない状態であり、
学ぶことに対しての欠乏感がないからです。

逆の例として、新入社員は、
スポンジが水を吸収するかのごとく
研修で学んでいきます。

それは、ビジネスマナーをはじめ、
彼らが学生から社会人になろうと必死だから、
つまり元々「渇いた状態」だからです。

研修効果を100にするためには、
この「渇いた状態」を、
研修受講前から作り出すことが
できているかがポイントとなります。

そうです、
本番前から勝負は決まっているのです。

2.「学ばなきゃ」というアプローチ

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では、どうすれば研修受講前から、
その学びに対して飢えている状態を
作ることができるでしょうか?

学習に対する欠乏は、
「学ばなきゃ」という危機感から来るものと、
「学びたい」という意思から来るものの
2種類があります。

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