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その組織で働く“幸せ“とは(インプット備忘録12)

こんにちは。とあるベンチャー企業でひとり人事をしている朱夏です。

この連休は天気も良く過ごしやすい休日でしたね(・ω・)
私は昨日の日中、ずーっとベランダで過ごしておりました。
Twitterで見かけたレシピで作った蒸しパンと、ボトルに入れたコーヒー、そしてiPadを広げて、その様子はさながらデイキャンプのよう(=ω=)

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ラジオ聴きつつ読書していたのですが、読んでいたのはこちら。
「パーパスマネジメントー社員の幸せを大切にする経営」です。

簡単にこの本の趣旨をお話しすると、これからの時代の組織運営では、社員の「幸せ」に注目すること、そして組織と個人それぞれの「なんのために存在するのか=Perpose」を考え、重なりを見出していくことが必要になってくる、というものです。

統計データと事例を交えながら、パーパスマネジメントがなぜ必要なのかを丁寧に解説している、とても読みやすい本でした。

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個人的に印象深かったところだけ3点、抜粋してご紹介しますと、、

◆「幸福とは楽をすること」というわけではない

仕事が時にしんどかったり大変なこともあるというは大前提。
でも、自分のできるところだけやって、残業もなく帰れて、だけが幸福かというとどうでしょう? 人によっては「つまらない」「自分がやる意味あるの?」という思いに駆られて、それはそれで辛かったりするのではないでしょうか。

仕事で思いつかなければ、サークルや部活をやっていたときに照らし合わせるとわかりやすいかもしれません。
キツい練習、みんなで徹夜して作ったプレゼン資料、、
物理的、心理的に負荷がかかったとしても、その当時はしんどくも楽しかった瞬間があったと思います。
では、なぜその時はそれができたのか? それは、大変であってもそれをその組織で、自分でやることに意味を見出していたからではないでしょうか。

社員の幸福を追求するということは「社員に楽をさせる」ということではなく、目の前の事業や仕事の意義と個人の目的や意義の重なる部分を見出していくことです。それが、自分の持てる能力や力を最大限活かそうと考動することに繋がっていくというのが、幸福を追求する上での前提の考え方だと、この本では述べられています。

◆労働生産性は、分子を増やすことに力を入れるべき

労働生産性=付加価値/労働量

昨今の働き方改革では、プレミアムフライデーやノー残業デーなど、いかに分母の「労働量」を減らすかに終始してしまっています。
時間をただ短くすることで働き方は改革されるわけもなく、最近では「ジタハラ(時短ハラスメント)」なんていう言葉もできているみたいです。

もちろん、無駄な作業や非効率な仕事はどんどん削るべきですが、本当に力を入れるべきは分子の方、すなわち「付加価値」をいかに高めるか、ということだとこの本では述べられています。

◆努力して成功するから幸福なのではなく、幸福だから努力をして成功していく

細かいところは端折りますが、各種研究機関の調査では、幸福を感じている人の方がそうでない人よりも仕事への取り組み度合いや集中力、コミット量などが大きく変わると言う結果が出ています。

ポジティブ心理学でも、脳はネガティブな感情に支配されていると活動の幅を狭めてしまう、と言うことが明らかになっているそうです。

従来は努力を積み重ねてそれが実を結び、成功を実感してきていたとするならば、これからは幸福を感じることによって脳の動きを活発にさせ、それが新しいものを作ったりイノベーションを生み出す動力源となって努力しようという方向に結びついていく、と考える方が自然である、とこの本では述べられています。

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この本を読んでいて、自分がモヤッとしていたところが少しクリアになりましたし、これまでやっていたことが少し稚拙だったなと反省しました、、
と言うのも、これまで人事として、「メンバーが活き活きと働くにはまずこのブラックな環境をどうにかせんと」というところに終始してしまっていた感があったのです。

残業を減らす、無駄な会議や非効率や作業をなくす、というのはもちろん大事ですが、それは社員一人ひとりが本当にやりたいことや注力したいことに向かうために必要なものであるにも関わらず、手段が目的化していたなと、、
私自身が「幸福とは楽をすること」に囚われていたんだなということに気づきました。

要は、施策一つ一つをとっても「それは何のためにやるのか」を明らかにしないと上手くいかないよ、というお話ですね。

もし興味を持った方は、ぜひご一読をオススメします。
Kindle unlimitedに加入されている方は無料で読めますので!

それでは今日はこの辺で( ˘ω˘)

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