細野豪志
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立憲民主党の代表選挙にはなぜ若手が出てこないのか?その背景を解説します
今秋は政治の季節です。続々と候補者が名乗りを上げる自民党総裁選が注目されていますが、私が気になっているのが立憲民主党の代表選挙です。かつての仲間が数多くいることもありますが、野党第一党の方向性はこの国の民主主義に大きな影響を及ぼすと考えるからです。
立憲民主党の代表選挙の候補者は今のところわずか2人
立憲民主党の代表選挙の告示は7日ですが、現時点で立候補を表明したのは前代表の枝野幸男氏と野田佳
『昭和16年夏の敗戦』日米開戦前に総力戦研究所では「日本必敗」という結論が出されていた
8月15日は終戦記念日でした。来年で、あの大戦から80年を迎えます。多くの国民にとって戦争体験は非常に遠いものとなり、時代の流れを感じざるを得ません。
今回は、猪瀬直樹さんの著書『昭和16年夏の敗戦』について触れてみたいと思います。昭和16年といえば、真珠湾攻撃が12月に行われ、太平洋戦争が始まった年です。日中戦争が泥沼化する中、アメリカとの決戦に挑むかどうかを日本政府内でシミュレーションした様
有事に備えてエネルギーのボトルネックを解消すべし。火力発電、原発、太陽光のリスクを検証
先月、台湾有事の政策シミュレーションに参加した際、電力インフラがいかに脆弱であるかを痛感しました。
サイバー攻撃によって電力が停止すると、放送、通信、鉄道などの重要インフラが機能しなくなり、個人のスマートフォンすら使えなくなります。シミュレーションの中で感じた各電源のボトルネックを以下に示します。
火力発電の燃料をどうするか
電力供給の要である火力発電においては、LNG(液化天然ガス)の供給
このままでは自衛官が足りなくなる。エアコン、個室化、水回り、官品、トレーニング施設、手当の改善は進んだが給料はまだ‥
2023年度の自衛官の採用は、目標の半分以下にとどまり、1万人割れの危機的な状況となりました。防衛省の対応は鈍く、以前から指摘してきた懸念が現実となりました。警察予備隊時代の俸給表の早期改定が不可欠です。
骨太方針の攻防で見えた危機感の薄さ
6月21日、政府の重要政策を示す「骨太の方針2024」が閣議決定されました。与党の政調会合では、自衛官の処遇改善を強く訴えましたが、骨太方針での記述は曖昧
「家庭養育優先原則」とは?虐待で親から離れた子どもたちに新たな家庭を。
児童養護施設は、様々な事情で親に育てられない子どもたちが生活している場所です。その多くは、篤志家たちが終戦直後に私財を投じて戦災孤児のために提供した施設でしたが、施設に入る子どもたちの特徴は時代とともに変化してきました。終戦から80年近くが経過し、最近は圧倒的に虐待を受けた子どもが増えています。
施設から家庭養育原則への転換
親による養育が難しい約45,000人の子どもたちのほとんどは、児童養